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空間演出デザインコース

2020年01月28日

【空間演出デザインコース】冬の1日体験入学レポートとオンライン学習支援のご紹介

みなさんこんにちは、空間演出デザインコースの矢野です。

今回は、1月の第2週と第3週にかけて京都と東京で開催された「冬の1日体験入学」にて1/19(日)行われた、東京外苑キャンパスでの体験授業の様子をレポートいたします。
前日は雪まじりの空模様で、外部でのワークショップが不安でしたが、当日はすっかり快晴。たくさんの方にご参加いただいて、大変気持ちよく取り組むことができました。



川合先生より、学びの心構えとしてのレクチャーを受けてこの日の二つの課題をしっかりと把握してもらいます。



まずは第一課題の「空間を捕まえる」からスタートです。教室の机の上に置かれている縮尺1/50の人物のフィギュアを一人一体手に取り、「こんにちは」のご挨拶が済んだらいざ、入魂!!縮尺1/50のフィギュアにご自身を憑依していただいて、縮尺1/50の世界を体験しにフィールドワークに出かけましょう。

外苑キャンパスの周辺を散策しながら、ポイントを探します。ここだ!と思う場所を見つけたら縮尺1/50の僕、私をモデルに写真撮影です。何気ない風景も縮尺1/50のフィルターを通して見つめると、全く異なる表情が発見できますね。



第2課題のグループワーク「秘密基地」で使う素材もここで一緒に収集します。みなさん袋いっぱいに材料を見つけましたね。



第1課題の写真を提出後はグループで第2課題の「秘密基地」の制作に取り組みました。ほとんどの方々が初対面のメンバーだったと思いますが、しばらくするとみなさん和気藹々と話しながら、夢中で採取してきたものを組み合わせて、空間づくりに取り組んでおられました。



合評は、各テーブルの班ごとに回っていきます。それぞれ班のリーダーを決めてもらい、テーマと工夫した点を発表していただき、上田先生と川合先生より講評を行います。
トップバッターの緊張は生半可なものではありませんが、堂々と発表でされていました。細めの柱を三本組み合わせてしっかりとした構造体を作り上げた作品は、上田先生に「せんだいメディアテークの構造のようですね!」とのコメントをいただきました。



1片20cmのスチレンボードの板が、縮尺1/50では1片10mとなります。
これを屋根にすることが条件で空間を造っていきます。
まずはどうやって屋根を支えるか。こちらのグループではしっかりした構造体となる大木を見つけてきましたね。



落ち葉や枯れ枝で造られていても、屋根がかかって人が入るとインテリア空間に見えますね。木の皮で造られたダイニングテーブルに暖炉もあって、とても居心地が良さそうです。



塩ビ管のパイプの切れ端も、1/50のスケールでは大きな土管のような秘密通路となります。青々した松葉が竹垣ならぬ松垣!?となって風情を醸し出しています。



グループワークの合評終了後は、第一課題でみなさんにつかまえてきてもらった空間の鑑賞会です。この写真は「決意の崖」というタイトルでしたが、この後どうなったのか…気になります。

今回の体験授業では二つの課題を通して、縮尺1/50の世界を体験してもらいましたが、みなさん縮尺をしっかり意識しながら、立体的な構想をされていたことに驚きました。また、作業開始からは、グループ内でのコミュニケーションを取りながらも段取りよく作業に取り組み、合評予定の時間の前には全グループが作業を終了されていたことが印象的でした。デザインを含めものづくり全般に言えることですが、自分一人だけで何かを成し得ることは出来ません。出会った仲間とともに意見を交わして一人一人のアイデアを発展させていけるように、今回の体験を活かしていってほしいと思います。

みなさま、お疲れ様でした。

以上、矢野先生からレポートいただきました。
さて、ここからは空間演出デザインコースの上田が担当します。
実はこの体験授業の前日1/18(土)は、空間演出デザインコースのオープンゼミ(対面式の学習相談会)とオンラインオープンゼミ(WEBを通した遠隔学習相談会)が開催されていました。特に後者は、コースが昨年から試験導入しているオンライン学習支援でして、私からこの場を借りて少し紹介させていただきます。

空間演出デザインコースは常に社会人に向けて学びやすい、新しい学習環境を模索しています。2年前からZOOMというTV会議ソフトウェアを導入して、完全遠隔の双方向スクーリング授業(メディア授業)を一部科目で開講しています。



こちらの画面のようにインターネット上に集まるとそこが仮想教室になります。課題をチェックしたり(iPadを使ってリアルタイムに朱入れができます!)、発表したりして、対面スクーリング同様の作品の完成を目指します。特にキャンパスから遠くにお住まいの方の受講が多いですね。
しかし、パソコン操作が不安な方は対面のスクーリングを受講するため、現状ではそんなに受講生は多くありません。試行錯誤しながら、より参加しやすい仕組みを考えていきたいと思います。



こちらの画像は岡山県の学生の相談に乗っている場面です。(ご本人に掲載許諾をいただきました。)この日も最初の接続に少し手間取りましたが、繋がった後はまるで向かいにいるかのように相談できました。当面、このシステムは面談で威力を発揮しそうに思っています。昨年度からこのようにZOOMを使ったフリーに参加可能なオンラインオープンゼミ(学習相談会)を開催しています。次年度は予約制の開催も視野に入れ、遠方で学習する皆さんにも距離を感じさせない環境を目指していきたいと思います。

以上、空間演出デザインコースのオンライン学習支援のご紹介でした。
どんどん便利な世の中になってますので、今後も通信での学びに有効なものはコースとして積極的に導入していきたいと思います。
と言いながら、たまに対面で元気な顔を見せていただけることもとても大事で嬉しいことですので、空間演出デザインコースはハイブリッドで進みたいと思います。

では皆さん、寒くなりますが、風邪など召されませんように!

 

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