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洋画コース

2025年03月06日

【洋画コース】藝術学舎で卵を使ったテンペラ画講座を行いました

洋画コース専任講師の大路です。202411月に大阪キャンパスにて、藝術学舎(本学の一般公開講座)「テンペラ画・はじめての古典技法」という講座の講師を担当しました。今回はその講座の様子をお伝えします。

まず「テンペラ」ですが、これは油絵具が誕生するまで西洋絵画の主流だった絵具のことです。日本では「卵テンペラ」を指すことが多いです。この講座では卵テンペラに油や樹脂を加えた「混合卵テンペラメディウム」を作り、それを用いて制作を進めました。

講座の様子



生卵を手のひらで転がし、滑りを取って黄身と白身に分けています



大学の授業ではテンペラ画の歴史や作品などは勉強しますが、それ自体に触れる機会がありません。知識は実践を経て身に付きます。ここで実際にテンペラを用いて絵を描くことは、とても得難い経験になったことでしょう。参加者の皆さんは、普段自分自身が用いる画材や画法との違いを楽しみ、先人たちが編み出し紡いできた歴史を実感されていたようです。テンペラの魅力を感じ、この後テンペラで描かれた作品などを目にした際により理解が進めば嬉しいです。

「ボッティチェリ作 ヴィーナスの誕生」の模写



制作は模写だけではなく、描写した作品もありました



藝術学舎は普段の授業では学べないことを受講できることが魅了です。私はテンペラ画以外にも「フレスコ画」という、こちらも古典技法と呼ばれる昔から伝わる画法の講座も行っています。絵画の歴史やその技法に興味がありましたら、一緒にそれらを制作する講座に参加いただければと思います。

洋画コース専任講師 大路誠


 





 

 

 

 

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