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グラフィックデザインコース

2025年02月26日

【グラフィックデザインコース】 卒業制作は事前準備や展示に至るまで意識する

こんにちは!
グラフィックデザインコース業務担当非常勤講師の福田です。

学びの集大成である卒業制作も最終発表が終わり、卒業制作展まであとわずかとなりました。今年度も魅力的な作品がたくさん生まれ、順調な方もいればそうでない方もいらっしゃいましたが、それぞれの力を出し切ったかと思います。オンライン遠隔で卒業制作スクーリングを受講されてきた在学生の方は、卒業制作展準備で、一年間共にした仲間と画面越しではなくはじめて実際にお会いする人も多いと思います。共に卒展を盛り上げていってください。

今回は、卒業制作終盤に苦労する印刷完成や製本のことや展示ブース作りについて、少しお話ができたらと思います。ご自身の作品を学外などで展示する際の参考にしてください。

※2025年度よりフルオンライン課程移行に伴い、2025年度春入学以降の卒業制作展はオンラインでの「WEB卒展」メインとなります。

■卒業制作展について


現在2024年度までは本校の京都キャンパスにて、全コースの学生のみなさんの作品を集めてコースごとに卒業制作を展示します。幸いなことに毎年卒制に参加される学生さんも右肩上りの状況で卒展も大盛況となっています。(写真は2021年度)


2024年度「京都芸術大学 通信教育課程 卒業・修了制作展」




 

■よくある仕上げ時の問題


ほとんどのみなさんが、テーマ決めから作品に至るまで必死に取り組んでいます。しかし、目指すべき作品のデザインやデータなどが決まっても、どのように仕上げていいか迷う方が多くいらっしゃいます。「絵本を作りたい」、「ポスターを作りたい」、「ブランディングした商品を作りたい」など表現したい作品もさまざまです。
例えば、絵本を作りたい場合でよくあるのが、イメージはあるが、どのように装丁したらいかわからないといったことがよくあります。表紙はハードカバーで作りたいのだが、印刷屋さんに頼んだら高額になってしまいコスト面でむずかしい。自ら手作業で作りたいがどのように作っていいかわからないといった、作品として完成させるまでに色々な問題が発生します。絵本だけなく、ポスターや冊子なども同様です。ポスターでは、デスクトップ上では良い感じに見えるが、実際のサイズで印刷してみたらイメージと違ったということもよくあります。

卒制終盤に苦労しないためにも、作り方が分からない時は教員に相談したり、SNSやyoutubeを活用してみたりと、表現したいことが現実的に可能かどうかも含め、不明点を後回しにせず事前に調べ準備しておくことが大切です。

■事前に意識しておくこと


ほとんどの方が年末から仕上げ作業に入ります。この時期は、全国的に印刷所は混み合い、長期休暇も重なります。なので、スケジュール感も注意しなくてはいけません。卒制終盤に以下の項目を意識しておくと慌てることなく仕上げ作業が進められると思いますので参考にしてみてください。

□ネット印刷で仕上げられるか?
□手作業で仕上げられるか?
□印刷方法や手法はどうするか?
□印刷する素材はどうするか?
□印刷可能か?
□制作費などのコストは許容範囲か?
□作品として実現可能か?
□ポスターのサイズ感は正しいか?
□スケジュール的に間に合うか?


■卒制はトータルデザインが重要


卒業制作は作品を作って終わりではありません。基本的には、展示までが卒業制作作品です。多くの方が展示イメージをあまり意識しておらず、土壇場で悩む人もいらっしゃいます。卒展スペースは、一人ひとり京都キャンパスの教室の一画を展示場所として確保されています。年々、参加者が増えている影響もあり、展示スペースに限りがありイメージ通りの表現ができないこともありますが、限られた条件下で表現することも大切なことです。与えられた空間をどのように工夫し表現するかで、自身の作品をより魅力的に伝えることを目指していきます。
作品をトータル的に表現することがグラフィックデザインとして、とても重要なこととなります。展示の細部までこだわることが「伝わる」デザインを生み出します。最後まで手をぬかず作品のクオリティーを上げていきましょう!

グラフィックデザインコースでは実績経験豊富な教員をはじめ、多領域にわたる講師陣でみなさまのまなびをサポートしています。これから入学をご検討されている方は、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください!楽しい学生生活を共に過ごしましょう。

コース紹介ぺージ(大学公式HP)



 



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