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2025年03月07日
【日本画コース】卒展開催間近!~展示方法をレクチャー~
こんにちは日本画コース業務担当の岸本祥太です。
まもなく通信教育課程の卒業制作展が始まります!
日本画コースでは学びの集大成として100号サイズを中心に大きな作品が一面に並びます。
大きな作品を綺麗に並べるためには、計画性を持って設営準備に取り掛かることが大切ですが、今回のブログではそんな会場設営のための簡単な情報をいくつかご紹介します。
学外でのグループ展や個展を実施する際にも役に立つ情報ばかりなので、最後までご覧いただき、是非ご自身の創作活動にご活用ください!
はじめに、昨年度の卒展会場を参考に作品を綺麗に並べる手順を解説します。
ご覧の通り、作品ごとに大きさや形は異なるので横の間隔はそれぞれ同じになるように計算して配置していきます。
高さについては鑑賞しやすい目線の高さを基準にして、作品を中央揃えにすると見やすい展示になります。
作品を見やすい目線の高さをアイレベルと呼びますが、これは床から140〜150cm程度の高さとされることが多いです。
ただし、展示会場の壁面の高さや天井高との兼ね合い、または展示や作品の意図によってはこの限りではありません。展覧会によってその都度考えていく必要があります。



次に、ワイヤーの使い方とスポットライトの使い方を解説します。
卒展に出品する作品は額もついているので、大きい上に重くて、持ち上げるのも大変です。その上に、ワイヤーを引っ掛けて高さを調整していく必要があります。
ただ、ワイヤーもライトも種類によって操作は少し異なりますが、大まかな構造は似ているものが多いです。一度触れてしまえばどんな種類のものでも簡単に取り扱うことができるので、ご安心ください!
下の写真の通り、ワイヤーのフックの部分には、ストッパーとしての役割があるピンが大抵ついています。ワイヤーは下げるか、上げるかの作業だけですが、下げる際はこのピンを押した状態でないと操作することができません。
上に上げたい時はピンを押さずにそのままフックごと押し上げます。
大きい作品がすでにかかった状態でワイヤーを上げたい際は、作品を一度浮かせてワイヤーを上げる必要があります。作品を持ち上げる人何人かと、ワイヤー作業をする人に手分けして行うと安全です。
次にスポットライトの取り付け方です。
スポットライトは根本の部分につまみが付いています。このつまみを指で下ろしながらライティングレールの溝に差し込んで90°回転させます。
高所の作業になるので、こちらも安全第一で行ってください。

展覧会の実施にあたって、展示する作品の制作は何より大切ですが、描いた作品を見やすく展示するためにはこういった裏の作業も大切になってきます。
卒展の会場ではそれぞれの作品をお楽しみいただきながら、展示方法についても意識してご覧いただければ、会場の見え方が少し変わってくるかもしれません。
今回のブログはここまでです。
次回のブログもよろしくお願いします。


まもなく通信教育課程の卒業制作展が始まります!
日本画コースでは学びの集大成として100号サイズを中心に大きな作品が一面に並びます。
大きな作品を綺麗に並べるためには、計画性を持って設営準備に取り掛かることが大切ですが、今回のブログではそんな会場設営のための簡単な情報をいくつかご紹介します。
学外でのグループ展や個展を実施する際にも役に立つ情報ばかりなので、最後までご覧いただき、是非ご自身の創作活動にご活用ください!
はじめに、昨年度の卒展会場を参考に作品を綺麗に並べる手順を解説します。
ご覧の通り、作品ごとに大きさや形は異なるので横の間隔はそれぞれ同じになるように計算して配置していきます。
高さについては鑑賞しやすい目線の高さを基準にして、作品を中央揃えにすると見やすい展示になります。
作品を見やすい目線の高さをアイレベルと呼びますが、これは床から140〜150cm程度の高さとされることが多いです。
ただし、展示会場の壁面の高さや天井高との兼ね合い、または展示や作品の意図によってはこの限りではありません。展覧会によってその都度考えていく必要があります。


横幅の間隔が統一されており、高さもそれぞれの作品の中央に揃っています。

作品形態が複雑な形でも、中心の位置が求められれば隣り合った作品と綺麗に配置できます!
次に、ワイヤーの使い方とスポットライトの使い方を解説します。
卒展に出品する作品は額もついているので、大きい上に重くて、持ち上げるのも大変です。その上に、ワイヤーを引っ掛けて高さを調整していく必要があります。
ただ、ワイヤーもライトも種類によって操作は少し異なりますが、大まかな構造は似ているものが多いです。一度触れてしまえばどんな種類のものでも簡単に取り扱うことができるので、ご安心ください!
下の写真の通り、ワイヤーのフックの部分には、ストッパーとしての役割があるピンが大抵ついています。ワイヤーは下げるか、上げるかの作業だけですが、下げる際はこのピンを押した状態でないと操作することができません。

大きい作品がすでにかかった状態でワイヤーを上げたい際は、作品を一度浮かせてワイヤーを上げる必要があります。作品を持ち上げる人何人かと、ワイヤー作業をする人に手分けして行うと安全です。

スポットライトは根本の部分につまみが付いています。このつまみを指で下ろしながらライティングレールの溝に差し込んで90°回転させます。
高所の作業になるので、こちらも安全第一で行ってください。

展覧会の実施にあたって、展示する作品の制作は何より大切ですが、描いた作品を見やすく展示するためにはこういった裏の作業も大切になってきます。
卒展の会場ではそれぞれの作品をお楽しみいただきながら、展示方法についても意識してご覧いただければ、会場の見え方が少し変わってくるかもしれません。
今回のブログはここまでです。
次回のブログもよろしくお願いします。
2024年度「京都芸術大学 通信教育課程 卒業・修了制作展」



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