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2025年07月11日
【空間演出デザインコース】図面を通して空間を読み解く「空間ドリル」
こんにちは。空間演出デザインコース研究室の片岡です。よろしくお願いします。
今回は、テキストワーク科目のひとつ「空間ドリル」についてご紹介します。この課題は、図面を読み取り、描くことで空間を理解する、設計製図の基礎力を養う課題です。以前紹介させていただいた、フィールドワークを行う「空間ファイル」とは対照的な課題ともいえます。
「空間ドリル」は、今後の設計課題に取り組むための最初のステップです。空間を構成する図面表現、立体的な描写、スケール感など、設計の基礎体力をつけるような課題といえるでしょう。
ぜひこの課題を通じて、図面という「空間の言葉」を体得し、今後の表現力に活かしていただければと考えています。自身の手と目で、空間の構造と意味をじっくりと掴んでいきましょう。手を動かす課題ですので、お察しの通り、生成AIによる作図や説明の代用は不可ですよ。

空間演出デザインにおいて「図面が描ける」「図面が読める」ということはとても重要な力です。設計者が頭の中でイメージした空間は、図面という情報として他者に伝えられ、施工者やクライアントと共有されていきます。
この「空間ドリル」では、そうした図面を構成する線一本一本が持つ意味や役割を丁寧になぞりながら、空間の成り立ちを読み解いていきます。ここからは、少しだけ踏み込んでこの課題の概要をお話ししてみます。

空間ドリルは全部で22問に分かれており、前半と後半で扱う内容が異なります。
建築において基本となる、以下の図面をトレース・作図しながら学びます。
図面の種類や縮尺によってどのように表現が変わるのかも学習ポイントです。

視覚的に空間を立体的にとらえるための図法を学びます。
これらの図法を通じて、空間の構成を視覚的に把握し、他者に伝える力を育てていきます。

この課題を進めていると、図面の中に「空間」が立ち上がってくる感覚を覚える瞬間があります。
たとえば、断面図をなぞっているとき、天井の高さや空間の抜け感が見えてきたり、アクソノメトリック図で家具の配置を描くと、その場に人がいる様子まで想像できるようになります。

図面は単なる線の集合ではなく、空間の言語であるという実感を得ることが、この課題の最大の成果かもしれません。
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今回は、テキストワーク科目のひとつ「空間ドリル」についてご紹介します。この課題は、図面を読み取り、描くことで空間を理解する、設計製図の基礎力を養う課題です。以前紹介させていただいた、フィールドワークを行う「空間ファイル」とは対照的な課題ともいえます。
空間設計への第一歩
「空間ドリル」は、今後の設計課題に取り組むための最初のステップです。空間を構成する図面表現、立体的な描写、スケール感など、設計の基礎体力をつけるような課題といえるでしょう。
ぜひこの課題を通じて、図面という「空間の言葉」を体得し、今後の表現力に活かしていただければと考えています。自身の手と目で、空間の構造と意味をじっくりと掴んでいきましょう。手を動かす課題ですので、お察しの通り、生成AIによる作図や説明の代用は不可ですよ。

動画教材もご用意しています。一歩一歩、理解が深まっていくと思います。
図面をなぞり、空間を理解する
空間演出デザインにおいて「図面が描ける」「図面が読める」ということはとても重要な力です。設計者が頭の中でイメージした空間は、図面という情報として他者に伝えられ、施工者やクライアントと共有されていきます。
この「空間ドリル」では、そうした図面を構成する線一本一本が持つ意味や役割を丁寧になぞりながら、空間の成り立ちを読み解いていきます。ここからは、少しだけ踏み込んでこの課題の概要をお話ししてみます。

「図面表現の基礎」と「立体表現の応用」
空間ドリルは全部で22問に分かれており、前半と後半で扱う内容が異なります。
「図面表現の基礎」No.01〜09
建築において基本となる、以下の図面をトレース・作図しながら学びます。
- 平面図・断面図・立面図
- 展開図・天井伏図・部分詳細図
- 三面図 など
図面の種類や縮尺によってどのように表現が変わるのかも学習ポイントです。

「立体表現の応用」No.10〜22
視覚的に空間を立体的にとらえるための図法を学びます。
- アクソノメトリック図(等測図)
- アイソメトリック図
- 一点透視図・二点透視図
- スケッチパース など
これらの図法を通じて、空間の構成を視覚的に把握し、他者に伝える力を育てていきます。

たとえば、一点透視図の解説です
図面の中の空間を感じ取る
この課題を進めていると、図面の中に「空間」が立ち上がってくる感覚を覚える瞬間があります。
たとえば、断面図をなぞっているとき、天井の高さや空間の抜け感が見えてきたり、アクソノメトリック図で家具の配置を描くと、その場に人がいる様子まで想像できるようになります。

駅やデパートなどの公共施設の案内図にもアクソノメトリック図が用いられたりします。
図面は単なる線の集合ではなく、空間の言語であるという実感を得ることが、この課題の最大の成果かもしれません。
空間演出デザインコース| 学科・コース紹介

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