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2025年07月25日
【写真コース】東川町国際写真フェスティバルのご紹介
みなさん、こんにちは。
4月から写真コースに着任しました藤岡亜弥です。
いまだに写真ってなんだろうと悩んだり焦ったりの毎日ですが、講師として新しく学ぶことも多く、ここに写真を一緒に考える場と仲間ができたことをうれしく思っています。これからどうぞよろしくお願いします。
今日は北海道の東川町国際写真フェスティバルについてご紹介しようと思います。東川町(ひがしかわちょう)は、北海道のほぼ中央に位置する、大雪山国立公園の麓にある人口約8,000人の小さな町です。そんな東川町は1985年に「写真の町宣言」を行ない、写真を中心に町づくりや生活づくりを行っている世にもめずらしい町です。それだけでなく、東川町は移住支援も手厚く、移住者がどんどん増えていることでも有名です。余談ですが地域おこし協力隊が70人もいると聞いてびっくり!地域創生の成功例として度々メディアにも取り上げられています。
毎年夏にある写真甲子園は映画になるほど有名で、写真を目指す高校生にとって熱い青春の一ページにもなっていますし、今年で41回目となる東川町国際写真フェスティバルは、写真の町東川賞授賞式を中心に受賞作家作品展やシンポジウムも多数開催され、今をときめく写真家たちが大集合する一大イベントになっています。新人写真家の登竜門とも言えるインディペンデンス展や、写真愛好家や大学生によるストリートフォトギャラリー、写真と音楽のコラボレーションなど、どんとこい祭りと合わせて、まさに大規模な写真のお祭りなのです。
私は、2019年に初めてストリートフォトギャラリー部門の審査員としてこのフェスティバルに来て、写真コミュニティの絆やその風土と資源の豊かさに驚きました。
その後2023年に東川新人賞を受賞して、再び東川に訪れることになりましたが、以来インディペンデンス展のレビュアーとして関わったり、授賞式に参加したり、このフェスティバルを盛り上げる一員のような気持ちになっています。
第41回目となる東川賞では今年、京都芸術大学通信写真コースの講師でもある守屋友樹先生が、写真の町東川町「特別作家賞」を受賞されました。(特別作家賞は、北海道在住または出身の作家、もしくは、北海道をテーマ・被写体とした作品を撮った作家に与えられます。)
また、今年のフォトふれNext project アーティストレジデンスには京都芸術大学通信写真コースの講師でもある堀井ヒロツグ先生が選ばれ、東川に2週間滞在し制作・展示を行い、明治の家で展示をされます。
今年の東川賞歴代受賞作家屋外写真展のテーマは「未来への旅」で、私も営農センターの大きな壁面に写真を展示する予定です。
東川町国際写真フェスティバルでは授賞式のほか、いろんな展示や関連イベントがありますので、にぎやかなフェスティバルの様子を少しご紹介したいと思います。
以下は今年の受賞者。
第41回「写真の町」東川賞受賞作家
海外作家賞 アルトゥーラス・ヴァリャウガ 氏(Arturas VALIAUGA)
国内作家賞 今 道子 氏(KON Michiko)
新人作家賞 鈴木 のぞみ 氏(SUZUKI Nozomi)
特別作家賞 守屋 友樹 氏(MORIYA Yuki)
飛彈野数右衛門賞 阿波根 昌鴻 氏(AHAGON Shoko)
授賞式の様子
授賞式では和太鼓や東川町のコーラスの方達の歓迎を受けます。

ストリートギャラリー(公募)
町内外の写真を愛する者たちによるストリート作品展。
審査が行われ、豪華賞品もあります。
日程:8月2日(土)/ 3日(日)
場所:東川フォトストリート
締切:7月25日(金)
協賛:(株)ニコンイメージングジャパン
審査員:岩根愛(写真家)、秋元貴美子(日本大学芸術学部写真学科教授)、奥初起(日本写真芸術専門学校講師)林直(大阪芸術大学芸術学部写真学科客員教授)、吉野弘章(東京工芸大学学長・日本写真協会副会長)
今年は一般部門・ジュニア部門(高校生以下)の募集を行い、各部門でグランプリ(1名)・準グランプリ(2名)を選出。豪華賞品多数。
受賞作家フォーラム 審査員のトークイベント
ウォールギャラリー、町の様子
写真の町40周年記念展
会期:7月1日(火)~8月18日(月)
場所:東川フォトストリート内役場裏 ウォールギャラリー
写真の町40年を記念し発行した、写真の町40周年記念誌の内容について、屋外展示で紹介します。1985年の写真の町宣言から積み重ねてきた写真の町の歴史を振り返ることのできる展示を開催します。
せんとぴゅあ 芝生エリア:学校展
GAKKOTEN 大学・専門学校屋外写真展
会期:7月28日(月)~8月7日(木)
場所:せんとぴゅあ 芝生エリア
写真を学ぶ学生の写真を屋外に展示します。
レビュアー:浅田政志(写真家)、鵜川真由子(写真家)、大森克己(写真家)、須藤綾乃(写真家)、中西敏貴(写真家)
公開ポートフォリオレビュー(フォトフェスタ2025)
「公開ポートフォリオレビュー」は参加者が自身のポートフォリオを持ち込み、写真界・出版界の第一線で活躍する方に直接講評を受けることができる企画です。
募集締め切り:7月18日(金)
応募資格:年齢、国籍、プロ、アマを問いません。写真のジャンルやテーマも一切問いません。
参加資格の目安としては一つにまとまった形の写真作品(ポートフォリオ等)を写真のエキスパート(ギャラリスト及び編集者など)にレビュー出来る方。
開催日時:8月2日(土) 10:00~12:00 レビュー実施
8月3日(日)9:50~11:00 レビュー実施
両日9:30より会場にてチェックインと簡単なオリエンテーションを行います。
開催場所:東川町文化ギャラリー スタジオ 北海道上川郡東川町東町1-19-8
募集定員:8月2日(土)20名、8月3日(日) 12名
参加費:レビュアー1名に対し/1,000円
2025年レビュアー:飯沢耕太郎氏、楠本亜紀氏、高橋朗氏、沈昭良氏
写真の町東川賞歴代受賞作家屋外写真展「未来への旅」
会期:2025年7月21日(月)~2026年3月31日(火)
*置き型展示は降雪とともに終了(11月頃)
展示場所:町内各所
出展作家:瀬戸正人、やなぎみわ、藤岡亜弥、広田尚敬
歴代受賞者の野外展示:改善センター正面横壁面/羽衣公園築山~明治の家
歴代受賞者の野外展示:郷土館前門柱/郷土館壁面

歴代受賞者の野外展示:東川町役場正面玄関横ガラス面/東川町役場広場
かなり大きい!
歴代受賞者の野外展示:せんとぴゅあⅡ窓面/せんとぴゅあ広場
歴代受賞者の野外展示:赤レンガ倉庫壁面/赤レンガ倉庫広場
フォトふれnextproject アーティストインレジデンス作品展
日時:8月2日(土)〜8月3日(日)10:00〜17:00
場所:明治の家(羽衣公園内)
京都芸大の教員の堀井ヒロツグ先生がNext projectのレジデンス作家となり、2週間東川に滞在し、制作・展示を行います。どうぞお楽しみに!
◉トークイベント
日時:8月2日(土)18:45〜19:45
場所:東川町文化ギャラリー スタジオ
https://photo-town.jp/topics/14800

堀井先生が展示される「明治の家」は、明治44年に建てられたもので、当時の生活文化を残すものとして貴重なものです。昭和62年に東川町開拓記念「羽衣公園」内に移設復元されたのを期に、町有文化財に指定されています。
その他、どんとこい祭りが同時開催され、超近距離で、花火も盛大に上がります!!


フォトマルシェ、富士フィルム写真講座、暗室体験、思い出写真館、ポートレイト講座、写真用品展示販売などなど、たくさんのイベントやセミナーがあります。
写真でどのように地域を盛り上げているのかも興味深いです。
東川町国際写真フェスティバルと東川どんどこい祭りは今年は8月2日(土)~3日(日)です。
ぜひ東川で写真フェスティバルを体験してみてください!
イベントなど詳細はこちら
https://photo-town.jp/schedule
写真コース|学科・コース紹介

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4月から写真コースに着任しました藤岡亜弥です。
いまだに写真ってなんだろうと悩んだり焦ったりの毎日ですが、講師として新しく学ぶことも多く、ここに写真を一緒に考える場と仲間ができたことをうれしく思っています。これからどうぞよろしくお願いします。
今日は北海道の東川町国際写真フェスティバルについてご紹介しようと思います。東川町(ひがしかわちょう)は、北海道のほぼ中央に位置する、大雪山国立公園の麓にある人口約8,000人の小さな町です。そんな東川町は1985年に「写真の町宣言」を行ない、写真を中心に町づくりや生活づくりを行っている世にもめずらしい町です。それだけでなく、東川町は移住支援も手厚く、移住者がどんどん増えていることでも有名です。余談ですが地域おこし協力隊が70人もいると聞いてびっくり!地域創生の成功例として度々メディアにも取り上げられています。
毎年夏にある写真甲子園は映画になるほど有名で、写真を目指す高校生にとって熱い青春の一ページにもなっていますし、今年で41回目となる東川町国際写真フェスティバルは、写真の町東川賞授賞式を中心に受賞作家作品展やシンポジウムも多数開催され、今をときめく写真家たちが大集合する一大イベントになっています。新人写真家の登竜門とも言えるインディペンデンス展や、写真愛好家や大学生によるストリートフォトギャラリー、写真と音楽のコラボレーションなど、どんとこい祭りと合わせて、まさに大規模な写真のお祭りなのです。
私は、2019年に初めてストリートフォトギャラリー部門の審査員としてこのフェスティバルに来て、写真コミュニティの絆やその風土と資源の豊かさに驚きました。
その後2023年に東川新人賞を受賞して、再び東川に訪れることになりましたが、以来インディペンデンス展のレビュアーとして関わったり、授賞式に参加したり、このフェスティバルを盛り上げる一員のような気持ちになっています。
第41回目となる東川賞では今年、京都芸術大学通信写真コースの講師でもある守屋友樹先生が、写真の町東川町「特別作家賞」を受賞されました。(特別作家賞は、北海道在住または出身の作家、もしくは、北海道をテーマ・被写体とした作品を撮った作家に与えられます。)
また、今年のフォトふれNext project アーティストレジデンスには京都芸術大学通信写真コースの講師でもある堀井ヒロツグ先生が選ばれ、東川に2週間滞在し制作・展示を行い、明治の家で展示をされます。
今年の東川賞歴代受賞作家屋外写真展のテーマは「未来への旅」で、私も営農センターの大きな壁面に写真を展示する予定です。
東川町国際写真フェスティバルでは授賞式のほか、いろんな展示や関連イベントがありますので、にぎやかなフェスティバルの様子を少しご紹介したいと思います。
以下は今年の受賞者。
第41回「写真の町」東川賞受賞作家
海外作家賞 アルトゥーラス・ヴァリャウガ 氏(Arturas VALIAUGA)
国内作家賞 今 道子 氏(KON Michiko)
新人作家賞 鈴木 のぞみ 氏(SUZUKI Nozomi)
特別作家賞 守屋 友樹 氏(MORIYA Yuki)
飛彈野数右衛門賞 阿波根 昌鴻 氏(AHAGON Shoko)
授賞式の様子
授賞式では和太鼓や東川町のコーラスの方達の歓迎を受けます。

ストリートギャラリー(公募)
町内外の写真を愛する者たちによるストリート作品展。
審査が行われ、豪華賞品もあります。

場所:東川フォトストリート
締切:7月25日(金)
協賛:(株)ニコンイメージングジャパン
審査員:岩根愛(写真家)、秋元貴美子(日本大学芸術学部写真学科教授)、奥初起(日本写真芸術専門学校講師)林直(大阪芸術大学芸術学部写真学科客員教授)、吉野弘章(東京工芸大学学長・日本写真協会副会長)
今年は一般部門・ジュニア部門(高校生以下)の募集を行い、各部門でグランプリ(1名)・準グランプリ(2名)を選出。豪華賞品多数。
受賞作家フォーラム 審査員のトークイベント

ウォールギャラリー、町の様子


会期:7月1日(火)~8月18日(月)
場所:東川フォトストリート内役場裏 ウォールギャラリー
写真の町40年を記念し発行した、写真の町40周年記念誌の内容について、屋外展示で紹介します。1985年の写真の町宣言から積み重ねてきた写真の町の歴史を振り返ることのできる展示を開催します。
せんとぴゅあ 芝生エリア:学校展

会期:7月28日(月)~8月7日(木)
場所:せんとぴゅあ 芝生エリア
写真を学ぶ学生の写真を屋外に展示します。
レビュアー:浅田政志(写真家)、鵜川真由子(写真家)、大森克己(写真家)、須藤綾乃(写真家)、中西敏貴(写真家)
公開ポートフォリオレビュー(フォトフェスタ2025)

募集締め切り:7月18日(金)
応募資格:年齢、国籍、プロ、アマを問いません。写真のジャンルやテーマも一切問いません。
参加資格の目安としては一つにまとまった形の写真作品(ポートフォリオ等)を写真のエキスパート(ギャラリスト及び編集者など)にレビュー出来る方。
開催日時:8月2日(土) 10:00~12:00 レビュー実施
8月3日(日)9:50~11:00 レビュー実施
両日9:30より会場にてチェックインと簡単なオリエンテーションを行います。
開催場所:東川町文化ギャラリー スタジオ 北海道上川郡東川町東町1-19-8
募集定員:8月2日(土)20名、8月3日(日) 12名
参加費:レビュアー1名に対し/1,000円
2025年レビュアー:飯沢耕太郎氏、楠本亜紀氏、高橋朗氏、沈昭良氏
写真の町東川賞歴代受賞作家屋外写真展「未来への旅」
会期:2025年7月21日(月)~2026年3月31日(火)
*置き型展示は降雪とともに終了(11月頃)
展示場所:町内各所
出展作家:瀬戸正人、やなぎみわ、藤岡亜弥、広田尚敬
歴代受賞者の野外展示:改善センター正面横壁面/羽衣公園築山~明治の家

歴代受賞者の野外展示:郷土館前門柱/郷土館壁面


歴代受賞者の野外展示:東川町役場正面玄関横ガラス面/東川町役場広場


歴代受賞者の野外展示:せんとぴゅあⅡ窓面/せんとぴゅあ広場

歴代受賞者の野外展示:赤レンガ倉庫壁面/赤レンガ倉庫広場

フォトふれnextproject アーティストインレジデンス作品展
日時:8月2日(土)〜8月3日(日)10:00〜17:00
場所:明治の家(羽衣公園内)
京都芸大の教員の堀井ヒロツグ先生がNext projectのレジデンス作家となり、2週間東川に滞在し、制作・展示を行います。どうぞお楽しみに!
◉トークイベント
日時:8月2日(土)18:45〜19:45
場所:東川町文化ギャラリー スタジオ
https://photo-town.jp/topics/14800





フォトマルシェ、富士フィルム写真講座、暗室体験、思い出写真館、ポートレイト講座、写真用品展示販売などなど、たくさんのイベントやセミナーがあります。
写真でどのように地域を盛り上げているのかも興味深いです。
東川町国際写真フェスティバルと東川どんどこい祭りは今年は8月2日(土)~3日(日)です。
ぜひ東川で写真フェスティバルを体験してみてください!
イベントなど詳細はこちら
https://photo-town.jp/schedule
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