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2025年09月08日
【洋画コース】木炭デッサンのコツや木炭の扱いについて
こんにちは。洋画コースの卯野和宏です。今回は木炭デッサンについてご紹介いたします。
木炭デッサンでの描画材は、炭化させた樹木の枝や幹を使います。この画材は画面に定着させる成分を含まないので、描いた部分の粉がサラサラと簡単に落ちてしまうのが特徴です。一見難点にも思えますが、定着がとても弱いことで、ガーゼや指などを使って木炭の重ね具合を大胆に操ることができるのが独自の利点と言えます。試行錯誤を容易に繰り返すことが出来るので学習効率はとても良く、また、細かく描くことが難しい画材ゆえに、大きな視点で対象を捉えるデッサン学習の要点に集中して挑むことが出来るのも良いところです。


とても濃い黒色の木炭は、鉛筆画の様に徐々に濃くしていくことが難しい画材です。鉛筆画の場合では例えば3の濃さを表現するのに「1+1+1=3」の手法が可能ですが、木炭の場合は3の濃さを表現するには「6−1−1−1=3」の様に倍以上の濃さをまず紙の上に乗せた状態から引き算で3の濃さを表現しなければなりません。初めて木炭画に触れる方は、最初に濃い黒色を紙に乗せることにビクビクしてしまいがちですが、いざ木炭画の世界に飛び込んでしまえば、木炭画特有の流動的な描画の中で「描く」ことのダイナミズムを強く実感できると思います。

木炭画は美術の専門教育を受けなければなかなか出会う機会がありません。京都芸術大学通信課程洋画コースでは、画材の説明から基本的な描き方などを一から学習できる授業を展開しています。ぜひご一緒に木炭画に挑戦してみましょう。

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木炭デッサンでの描画材は、炭化させた樹木の枝や幹を使います。この画材は画面に定着させる成分を含まないので、描いた部分の粉がサラサラと簡単に落ちてしまうのが特徴です。一見難点にも思えますが、定着がとても弱いことで、ガーゼや指などを使って木炭の重ね具合を大胆に操ることができるのが独自の利点と言えます。試行錯誤を容易に繰り返すことが出来るので学習効率はとても良く、また、細かく描くことが難しい画材ゆえに、大きな視点で対象を捉えるデッサン学習の要点に集中して挑むことが出来るのも良いところです。

石膏像木炭デッサン講師実演

卯野講師10代の頃の木炭デッサン
とても濃い黒色の木炭は、鉛筆画の様に徐々に濃くしていくことが難しい画材です。鉛筆画の場合では例えば3の濃さを表現するのに「1+1+1=3」の手法が可能ですが、木炭の場合は3の濃さを表現するには「6−1−1−1=3」の様に倍以上の濃さをまず紙の上に乗せた状態から引き算で3の濃さを表現しなければなりません。初めて木炭画に触れる方は、最初に濃い黒色を紙に乗せることにビクビクしてしまいがちですが、いざ木炭画の世界に飛び込んでしまえば、木炭画特有の流動的な描画の中で「描く」ことのダイナミズムを強く実感できると思います。

ヌード木炭デッサン描き出しの講師実演より
木炭画は美術の専門教育を受けなければなかなか出会う機会がありません。京都芸術大学通信課程洋画コースでは、画材の説明から基本的な描き方などを一から学習できる授業を展開しています。ぜひご一緒に木炭画に挑戦してみましょう。

木炭デッサン授業講評風景
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