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2025年10月28日
【陶芸コース】「陶芸 I-2 白い器/ロクロ K2 (後半)」のご紹介!
みなさんこんにちは。
陶芸コースのかのうたかおです。
前回のブログでは、「陶芸 I-2 白い器/ロクロ K2(前半)」を紹介しました。
今回はその後半について、紹介したいなと思います。
前半、後半という書き方をしていますが、陶芸コースでは、2日日程のスクーリングと4日日程のスクーリングがあります。このスクーリングは合計4日日程の後半の2日間の紹介です。
内容の前に、「2日日程」「4日日程」となるとどんな取り組み方になるのか、気になる方も出てくると思いますが、「2日日程」は土曜、日曜の2日間、「4日日程」は土曜、日曜の2日間のスクーリング後、数週間空けて、別の土曜、日曜に2日間のスクーリングが行われる、合計4日間でのスクーリングです。
ではなぜ、間に数週間が必要になってくるのか、ということですが、陶芸作品の出来るまでを大まかに考えるとこのようになります。
成形→乾燥→素焼き→施釉→本焼き
この、「成形」と「施釉」までの間に時間がかかるので、数週間が必要になってきます。
前半では土練りや水挽き、削り、白化粧と「成形」にあたる部分を終えています。大学では数週間の間に、「乾燥」と「素焼き」を行なっています。ですので、後半では素焼きの工程までを終えた作品がありますので、「施釉」と「本焼き」を行うことになります。
まずはそれらに「施釉」していきます。
施釉のコツや気にすべきことを先生が実演してくださいます。制作した作品に合わせて、いろいろな施釉の方法があります。釉薬の掛けやすいもの、掛けにくいもの、自分の作品はどんなふうに施釉するのが良いか、考えつつどんどん施釉していきます。

その後は釉薬の処理をして、みなさん、それぞれで窯詰めしていきます。
大学で使用している窯は蓋が上に開く窯ですので、底の方までは手が届きにくかったりもするので、協力しながらの窯詰めです。

この、施釉、窯詰めと同時に、もう一つ行なっているのが道具作りです。
制作する際に、さまざまな道具を使ったりもするのですが、陶芸では自分で道具を作ることも多かったりします。ここでは「だんご」と呼ばれる道具を作ります。ろくろで大きな皿や鉢を制作する際に使用すると便利な道具です。
木材を切り出して、磨いて仕上げるのですが、普段ノコギリやヤスリなどを使用しない方も多く、いつもの粘土とは違う素材に四苦八苦しつつ、仕上げていきます。
実は陶芸の道具って、こんな感じで自分で作るものも多かったりします。
今はネットで様々な道具を購入することができますが、意外と痒いところに手が届かなかったりも。そんな時は購入した道具を使いやすいように自分で改良したり、いっそ作ってみたり、とそんな感じです。

翌日は先生のデモンストレーションを通してもう少し踏み込んだ技術や発想を学びます。例えば、ろくろと言えば、どうしても同心円状の形状になってしまう、と思われがちですがそこから手を加えて、色々な形に変形させたりもできます。
そして作品の焼成と共に前日に作った道具を使用しつつ、ろくろの練習です。


ここで制作した作品は、焼成はできないのですが、ろくろの練習はひたすら何度も取り組むのが一番大事。作っては壊して、作っては壊して、を繰り返す中でみなさん上達していきます。
実はこの科目、他にも窯について学ぶ講義もあったりします。どんな構造なのか、焼成の中で粘土にどんな変化があって、陶になるのか、など、手を動かすだけではなく、しっかりと理解して取り組むこともとても重要です。

また、こちらはスクーリングではないので、必須ではありませんが、窯出しもあります。二日間のスクーリングが終わった翌日に、は参加できる人のみで行います。陶芸をやっていると、この瞬間が一番緊張しつつ、楽しみでもありますよね!
参加されたみなさん、自分の作品を他の方の作品と見比べて色々と反省したり、次はああしてみよう、こうしたい!と新たな意欲が湧いてきたりと楽しい時間です。

このような感じで、陶芸コースのスクーリングではただ作る、というだけではなく、作品の完成するまでの一連の流れをしっかりと学んでいただくものもあります。大変ですが、いろいろな技術や、知識を得ることはとても楽しく、大事なことです。そんな中から、みなさんご自身の表現を探っていくことになります。
何はともあれ、みなさん、お疲れ様でした。
それでは皆さん、またお会いしましょう!
陶芸コース| 学科・コース紹介
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陶芸コースのかのうたかおです。
前回のブログでは、「陶芸 I-2 白い器/ロクロ K2(前半)」を紹介しました。
【陶芸コース】「陶芸 I-2 白い器/ロクロ K2 (前半)」の授業の様子を一部ご紹介します!
今回はその後半について、紹介したいなと思います。
前半、後半という書き方をしていますが、陶芸コースでは、2日日程のスクーリングと4日日程のスクーリングがあります。このスクーリングは合計4日日程の後半の2日間の紹介です。
内容の前に、「2日日程」「4日日程」となるとどんな取り組み方になるのか、気になる方も出てくると思いますが、「2日日程」は土曜、日曜の2日間、「4日日程」は土曜、日曜の2日間のスクーリング後、数週間空けて、別の土曜、日曜に2日間のスクーリングが行われる、合計4日間でのスクーリングです。
ではなぜ、間に数週間が必要になってくるのか、ということですが、陶芸作品の出来るまでを大まかに考えるとこのようになります。
成形→乾燥→素焼き→施釉→本焼き
この、「成形」と「施釉」までの間に時間がかかるので、数週間が必要になってきます。前半では土練りや水挽き、削り、白化粧と「成形」にあたる部分を終えています。大学では数週間の間に、「乾燥」と「素焼き」を行なっています。ですので、後半では素焼きの工程までを終えた作品がありますので、「施釉」と「本焼き」を行うことになります。
まずはそれらに「施釉」していきます。施釉のコツや気にすべきことを先生が実演してくださいます。制作した作品に合わせて、いろいろな施釉の方法があります。釉薬の掛けやすいもの、掛けにくいもの、自分の作品はどんなふうに施釉するのが良いか、考えつつどんどん施釉していきます。

その後は釉薬の処理をして、みなさん、それぞれで窯詰めしていきます。
大学で使用している窯は蓋が上に開く窯ですので、底の方までは手が届きにくかったりもするので、協力しながらの窯詰めです。
この、施釉、窯詰めと同時に、もう一つ行なっているのが道具作りです。制作する際に、さまざまな道具を使ったりもするのですが、陶芸では自分で道具を作ることも多かったりします。ここでは「だんご」と呼ばれる道具を作ります。ろくろで大きな皿や鉢を制作する際に使用すると便利な道具です。
木材を切り出して、磨いて仕上げるのですが、普段ノコギリやヤスリなどを使用しない方も多く、いつもの粘土とは違う素材に四苦八苦しつつ、仕上げていきます。
実は陶芸の道具って、こんな感じで自分で作るものも多かったりします。
今はネットで様々な道具を購入することができますが、意外と痒いところに手が届かなかったりも。そんな時は購入した道具を使いやすいように自分で改良したり、いっそ作ってみたり、とそんな感じです。
翌日は先生のデモンストレーションを通してもう少し踏み込んだ技術や発想を学びます。例えば、ろくろと言えば、どうしても同心円状の形状になってしまう、と思われがちですがそこから手を加えて、色々な形に変形させたりもできます。
そして作品の焼成と共に前日に作った道具を使用しつつ、ろくろの練習です。

ここで制作した作品は、焼成はできないのですが、ろくろの練習はひたすら何度も取り組むのが一番大事。作っては壊して、作っては壊して、を繰り返す中でみなさん上達していきます。実はこの科目、他にも窯について学ぶ講義もあったりします。どんな構造なのか、焼成の中で粘土にどんな変化があって、陶になるのか、など、手を動かすだけではなく、しっかりと理解して取り組むこともとても重要です。

また、こちらはスクーリングではないので、必須ではありませんが、窯出しもあります。二日間のスクーリングが終わった翌日に、は参加できる人のみで行います。陶芸をやっていると、この瞬間が一番緊張しつつ、楽しみでもありますよね!
参加されたみなさん、自分の作品を他の方の作品と見比べて色々と反省したり、次はああしてみよう、こうしたい!と新たな意欲が湧いてきたりと楽しい時間です。
このような感じで、陶芸コースのスクーリングではただ作る、というだけではなく、作品の完成するまでの一連の流れをしっかりと学んでいただくものもあります。大変ですが、いろいろな技術や、知識を得ることはとても楽しく、大事なことです。そんな中から、みなさんご自身の表現を探っていくことになります。
何はともあれ、みなさん、お疲れ様でした。
それでは皆さん、またお会いしましょう!
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