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2026年01月19日
【空間演出デザインコース】伝統 × デザイン の可能性を探る「伝統とプロダクト デザイン」
空間演出デザインコース(空デ)研究室の森明子です。
年始めは、日本の伝統文化や、古くから伝わる風習などに触れる機会が多い時期ですね。
おせち料理、お屠蘇、お雑煮といったお正月ならではの食文化もありますし、それらに使われる器や、お正月のための飾り物なども、伝統的な技術を使って作られているものがあるでしょう。
日本各地には、海外からも高い評価を得る「伝統工芸」が数多くあります。
しかし、時代の変化についていけず、衰退の道を辿っているものも少なくありません。
今回はそんな「伝統工芸」と「デザイン」のコラボレーションの可能性について探求する授業の様子を紹介します。
まずは伝統工芸について知るところから
学生たちは「伝統工芸」について事前にリサーチしてから、授業に参加します。
日本各地の伝統工芸品にはどのようなものがあるのか、どういった魅力かあるのか、自分の住んでいる地域のことでさえ知らないことも多いものです。
そして、授業では、さまざまな「伝統 × デザイン」の事例について教わります。

乾先生からは「パンのための曲げわっぱ」などご自身が手掛けてこられた数々の事例とともに、伝統工芸の分野におけるデザイナーの役割についても教えていただきました。

京都で300年以上続く真葛窯の家元でいらっしゃる宮川先生からは、とらやパリ店から制作依頼された茶碗や、京焼の新しいライフスタイルを提案する「三昧碗」を紹介していただきました。

ほんものの伝統工芸品に触れられる、貴重な機会です。
アイデアを形にするために
次に、学生たちは、今回のデザインの対象とする伝統工芸品を一つ選びます。
そして、その伝統工芸品がこのままでは「ダサい」ということに設定し、より魅力的なプロダクトを提案することに挑戦します。
模型を作ったり、デジタルでイメージを制作したり、設計図をかいたり。
それぞれ得意な方法で、試行錯誤しながら作品作りに取り組んでいきます。



モックアップ(模型)を制作しながら、形状や活用方法を検証していきます。

教員との個別面談の様子。迷った時はプロの意見を聞いて、作品をブラッシュアップ!

写真撮影のコツや、プレゼンテーション資料の見せ方について、アドバイスを受けることも。
新しい価値観を提案する
授業の最後は、作品発表と意見交流の時間です。
もとの伝統工芸品の素材や形状、そこに宿る縁起や文化性などを生かしながら、それぞれの学生の発想で生まれ変わったプロダクトがずらりと並びます。

対象としている伝統工芸品が違うので、その発想の広げ方も多岐にわたっています。

起き上がり小法師 × カトラリー

曲げわっぱ × オーガナイザー

そろばん × カレンダー
ここで紹介したのはほんの一例ですが、意外な組み合わせによって新しいプロダクトが生まれていくことは大変興味深いですね。
「伝統工芸」はどうしても、高価で敷居が高いイメージや、日常使いしにくいイメージを持たれがちです。
しかし、現代の暮らしにも馴染む、素晴らしいポテンシャルと新しい可能性を持っています。
だからこそ、長い年月の中で、その時代のニーズに合わせて少しずつ進化しながら、多くの人々の叡智と技術によって、今日まで守り継がれてきたのでしょう。
みなさんのお住まいの地域には、どんな伝統工芸品があるでしょうか。
その魅力をデザインの力で探ってみることで、より豊かに暮らすヒントが得られるかもしれませんね。
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