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2026年04月21日
2026年度 京都芸術大学通信教育課程 入学式
こんにちは、通信教育部アドミッション・オフィスです。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
先日2026年4月4(土)、京都・瓜生山キャンパスにて、本学通信教育課程の入学式が執り行われました。当日は雨に包まれながらも、全国各地から集まった新入生たちは思い思いの晴れ着に身を包み、仲間たちとの出会いに胸を膨らませていました。
式典会場には655名の新入生が出席しましたが、全国各地からもたくさんの新入生がYouTubeのライブ中継にてオンライン参加していました。今回は式典の様子と、学科コース別に分かれて実施した「新入生ガイダンス」等、当日の様子を紹介いたします。
2026年度入学式アーカイブ動画(通信教育部 芸術学部)
入学式の様子

まず瓜生山キャンパスといえば、正門入口(人間館)にそびえたつこの大階段。実はこの階段「天に翔ける階段」と名がついています。学園歌「59段の架け橋」のモデルにもなっている大階段ですが、実はこの階段、キャンパスの奥の方までずっと続いています。比叡山から続く東山三十六峰のひとつ「瓜生山」の斜面に沿って建てられている本キャンパスは、正門から中に進めば進むほど、標高があがってゆくのです。
式典会場の「直心館(講堂)」にはさらに50mほど階段を上った先となるため、新入生の皆さんは延々と続くこの階段の長さに驚きを隠せない様子。しかし息を切らしながらも、どこかさわやかな笑顔で、1段ずつ踏みしめながら会場へと足を運ばれていました(※エレベーターもありますので、どうぞご安心ください)。

たしかにこの階段を上りきるのは大変かもしれませんが、一段一段上ることで、入学したことの実感をゆっくりと噛み締めていただきたいという意図も込められているのです。

キャンパスマップ
また「階段の途中に松の木が生えているはなぜですか?」とはじめてキャンパスをおとずれた新入生から質問いただくことがあります。
これには学園創設者である前理事長・徳山詳直の思いが込められています。徳山詳直はこの瓜生山をこよなく愛し、ここにキャンパスを建て、敬愛する吉田松陰のように現代の松下村塾をつくるということに生涯かけて心血を注いだ人物でした。キャンパスの設計図も専門家の指示を仰ぎながら徳山自身が手掛けています。
工事の際には「一本の草木といえども、決してないがしろにしてぶち切らないでください。」と関係者一同に熱心にお願いしたという逸話が残っています。ずたずたに山を切るのではなく、もともとそこにいたアリやミミズ、草木などすべてのものを大切に、木一本でも大事に扱ってほしい。そういうつもりで工事に取り組んでいただきたいと。みなさんを迎えるこのキャンパスは、そうした思いによって建てられています。
式典は、本学教員の坂川 慶成先生による、本学の理念「京都文藝復興」の朗読からスタートします。

(撮影:白井茜)
大学創設時のエネルギーに満ちた建学の理念です。みなさん真剣に朗読に耳を傾けています。
生きるとは何か、生命とは何か、それらを大きく育む宇宙とは何か。
哲学や宗教、文学や芸術表現が追求し続けてきた、この根源的な問題について、
今や良心ある多くの人々が、生涯をかけた探求へと向かいはじめている。
我々はそこに、万物に対する謙虚さと天地自然への畏敬の念に満ちた、
創造的精神の復興の兆しを見いだし、
現代を超克し未来を拓くに至る、たしかな可能性を確信する。
「京都文藝復興」より抜粋
つづいて、佐藤卓学長からの式辞です。
(撮影:白井茜)佐藤卓学長は、通信教育という仕組みがもたらした「いつでも・どこでも・誰でも学べる」新しい学びのあり方について語りました。かつては学生時代に限られていた学びが、人生のあらゆる段階で開かれたことにより、仕事や子育てと両立しながら学ぶ人、学び直しに挑戦する人など、多様な背景を持つ学生が集う場が実現しています。
また、本学のシンボルマークに込めた思想にも触れ、「最後は自然に委ねる」という発想を通じて、人と自然、そして創造の関係性を表現したと説明。人の意志と自然の力が重なり合うことで新たな価値が生まれるという考え方は、本学の教育理念にも通じています。世界が不安定さを増す中にあっても、芸術の力が社会をより良い方向へ導くことへの期待を込め、ここでの学びがやがて社会や誰かのためにつながっていくことを願うと締めくくられました。

(撮影:白井茜)
中山ダイスケ先生は、姉妹校である東北芸術工科大学の立場から祝意を述べるとともに、通信教育部での学びの価値について語りました。全国各地に同じ志を持つ仲間が広がり、プロの現場にもそのネットワークがつながっている点は、大きな魅力であるといいます。
一方で、通信での学びは決して容易な道のりではなく、仕事や家庭と両立しながら、自らを律し続ける強い意志が求められるとも強調。「なぜ学ぶのか」と問われることがあっても、自分の内なる欲求に従った結果であり、その選択に自信を持ってほしいと語りました。
また「入学はスタートに過ぎない」とし、卒業制作にたどり着くことの重要性にも言及。多様な人生経験を持つ学生たちが本気でやり遂げた成果は非常に高い評価を得ていると述べ、何年かかっても学び抜き、成し遂げてほしいと力強いエールを送りました。
そして本学名物の和太鼓教育センターによる、新入生を歓迎する祝奏です。会場中に力強く響き渡りました。

(撮影:白井茜)
機会があれば是非一度体感いただきたいのですが、「音が聞こえる」というよりも、音そのものが身体の奥にズーンと響き、理屈ではなく感情や心を揺さぶってくるような感じです。
和太鼓は「打てば鳴る」ごく簡単な楽器ではありますが、大地のエネルギーを何百年もの間、吸収して育った樹木と牛革を使用して作られた、音階もなく同じ音を再び出すことが大変困難な楽器です。しかし、技術だけでは伝えきれない、人間の魂を揺るがす程の「何か」があります。それは演奏者(打ち手)の心で大きく左右され、人間の感情がリアルに表現されるものです。これから芸術を学ぶ新入生たちにとって、和太鼓の振動がまるで祝砲のように身体に刻まれた瞬間でした。
続いて、入学生を代表して、平田裕子さん(書画コース) より「入学の辞」をお読みいただきました。平田さんの入学の辞は文末にて紹介いたします。
そして徳山豊理事長より、歓迎の辞です。

(撮影:白井茜)
新入生ガイダンスの様子
式典終了後は、各学科・コースに分かれて教室へ移動。新入生ガイダンスや個別相談会を実施しました。

ご入学後、どのように学習をはじめればよいか、安心して学習に取り組めるよう本学では様々なサポートを用意しています。そのひとつがこの「新入生ガイダンス」です。京都瓜生山キャンパスだけでなく、東京外苑キャンパス、またオンラインでも参加可能となっており、全員が参加できるように機会を整えてます。学科・コースによって内容は若干異なりますが、だいたい以下のような内容です。
- 教員紹介
- カリキュラム概要と科目紹介/履修条件の説明
- 学習の進め方
- 自宅学習について
- 機材、道具類について
- 質疑応答

イラストレーションコース ガイダンスの様子

洋画コースは藤部恭代先生の鉛筆デッサン実演も

芸術教養学科は恒例のワークショップを開催

日本画コース

建築コース
音楽コース 第一期生
今年度よりスタートとなる音楽コースでは、第一期生となる多くの学生の皆様を迎え、教員によるガイダンスが実施されました。本コースは、完全オンラインでDTM(デスクトップミュージック)による作曲・音楽制作を体系的に学び、芸術学士(大学卒業資格)の取得を目指せる新しい学びの場です。制作の基礎から作品の発信まで、音楽を「つくり、届ける」力を実践的に身につけていきます。DTM初心者からプロ志向の方まで、それぞれの目標に応じて学べるのも大きな特長です。さらに、株式会社フジパシフィックミュージックとの提携により、第一線で活躍するアーティストやプロデューサーから直接学べる機会も用意されています。加えて、国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」主催メンバーによる特別講義も予定。音楽の“いま”に触れながら、自らの表現を広げていく、そんな刺激的な学びが、ここから始まります。

音楽コース ガイダンスの様子

音楽コース主任のエガワヒロシ先生
▼豪華講師陣の紹介も!音楽コース特設サイトはこちらちら

入学の辞
最後に、新入生代表・平田裕子さん( 書画コース)の「入学の辞」を紹介いたします。

(撮影:白井茜)
入学の辞
桜も満開、瓜生山から見渡す街や山の緑も美しいこの春の日に、ご臨席の皆々さま、そして、たくさんの学友たちと入学式に臨み、嬉しく誇らしく感じております。晴れやかな式典を開いていただきましたこと、新入生を代表し、心より御礼申し上げます。
私事ながら、本学に入学するのは今回が三度目です。
一度目はコロナ禍の2020年、大学院の学際デザイン研究領域に第一期生として飛び込みました。普段は予備校講師として古典を教えておりますが、古典文学や日本語の豊かさを、入試や専門的な研究に閉じてしまうのでなく、広く社会に届けたいと考えておりました。
学際デザイン研究領域では、旧くからの文化・伝統を探究するとともに、現在を観察し未来をデザインする手法を学びます。この成果として、私は「三鷹古典サロン裕泉堂」という市民向けの学びの場を開きました。地域社会や職業での実践と深く結び付いているのが、本学の学びの特長であると思います。
その修了式の日、早川克美先生に激励をいただいて挑戦したのが、二度目の入学、通信教育部 日本画コースでした。古典を絵でも表現し、広く届けたいと考えたのです。卒業制作の途中、コロナに感染、肺炎が重症化し、制作が進められなくなった時期がありました。そのとき、後藤吉晃准先生や学友から「学びを諦めないで」と励ましのメールをいただきました。どれもスクリーンショットを撮って保存しております。おかげで、『源氏物語』を題材とした卒業制作を完成することができました。
先月、卒業制作展の会場で感激したのは、どのコースの展示にも多様な魅力が溢れていたことです。奇を衒って目立とうとする自己顕示欲とは違う、学生それぞれの人生、生活・仕事・学びの歩みから醸し出される個性は、本学の力ではないかと思いました。
振り返れば、通信制という言葉から想像していた何倍、何十倍も、先生や学友との心の交流がありました。先生方からレポートや作品に個別の講評をいただけることは驚きでした。学友たちとはスクーリングの休憩時間や学内SNSなどで語り合いました。仕事や家庭との両立、表現の技術不足など、同じ悩みを共有する一方で、作品や発表を見比べると、互いの違いに気付き、自分らしさを知る手掛かりにもなりました。
学びは自分を広げます。私は日本画を学ぶ内、水墨画の描き方も知りたくなり、書画コース入学を決めました。和漢の書道は、国語講師としての仕事や探究と結び付きが強い分野でもあります。さらに知識や技術、興味が広がって、卒業する頃にはどんな自分になれるだろうと今から楽しみにしています。
四年前、私が日本画コースに入学した春、この新入生挨拶は、昨秋 名誉学士を授与された橋幸夫さんが務められました。同じ書画コースに学ぶ後輩として、彼の志を引き継ぎ、真摯な学びの姿勢に倣い、学習を進めていきたいと思います。
改めて本日のこの式典、並びに、開かれた学びの機会・環境に感謝いたします。恩返しとなる学びの成果を出せるよう、仲間とともに励んでまいりますことを誓います。
令和8年4月4日 京都芸術大学 通信教育部芸術学部 文化コンテンツ創造学科 書画コース 平田裕子
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