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通信教育課程 入学課

2019年04月07日

学ぶことは、生きること。― 2019年度 京都造形芸術大学通信教育部 入学式のご報告

※2019年04月07日に挙行された2019年度「入学式」のレポートです。

こんにちは、通信教育部 事務局です。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

本日、京都・瓜生山キャンパスにて開催された 通信教育部の「入学式」のご報告です。

通信教育部では、4月15日まで春入学の出願を受け付けていますので、入学者数はまだ確定していませんが、式典には約400名の方が参加されました。


「僕たちの目の前には、59段の架け橋、ひとつ階段を上ると、未来が近づいてくる」

学園歌「59段の架け橋」が会場に流れる中、入学者の方々が続々と集まってきました。
「59段の架け橋」とは、キャンパス入り口の「大階段」のことを指しているのですが、実はこの階段は、キャンパスの奥の方までずっと続いています。
「天に翔ける階段」という名が示すとおり、まるで天空まで続くかのよう。



瓜生山キャンパスは、東山36峰の一つ「瓜生山」の山並みに沿って校舎が建てられていますので、会場の「直心館(体育館)」まで上ってこられた新入生の皆さんは、その階段の長さに驚かれたかもしれませんね。

上りきると、ごらんの景色。京都市内を一望することができます。



例年、入学式を「直心館(体育館)」にて、そして卒業式を「春秋座(劇場)」にて開催しています。

たしかにこの階段を上りきるのは大変かもしれません。
ただ、一段一段上ることで、入学したことの実感をゆっくりと噛み締めていただきたいという意図も込められているのです。


さてまずは、本学教授の松平定知先生による、本学の理念「京都文藝復興」の朗読から式がスタート。



尾池和夫学長からの式辞。そして、東北芸術工科大学の中山ダイスケ学長からの祝辞と続きます。



式辞や祝辞に共通していたのは、「いつまでも学び続ける」という姿勢をまさに体現しようとしている新入生の皆さんへの激励の言葉でした。

中山ダイスケ先生の祝辞な中でも述べられた “Back to School” という精神は以下のブログでも。
学び続ける人生、“Back to School”という精神
https://www.kyoto-art.ac.jp/t-blog/?p=89618

 

そして本学名物の和太鼓の演奏です。
祝奏が、会場中に力強く響き渡りました。



なかなか文章ではお伝えしにくいのですが、「音が聞こえる」というよりも、音そのものが身体の奥に響いてきて、心を揺さぶってくるような感じです。

続いて、入学生を代表して、大学院の超域プログラムに進学された西本春佳さんより「入学の辞」をお読みいただきました。
学部時代の入学式で決意した想いを新たに、このたび大学院生として学生生活を送る決意を表明されていました。(内容は後ほどご紹介します!)



そして徳山豊理事長より、歓迎の辞です。



最後は学園歌「59段の架け橋」を、みなさんで斉唱。


「僕たちの目の前には、59段の架け橋、ひとつ階段を上ると、未来が近づいてくる」

新入生の皆さんにとっては初めて耳にする学園歌ですが、卒業される頃には、思い入れのある特別な歌になっているかもしれません。
ちなみに卒業式でも、学生生活の様子のVTRを見ながら、学園歌を斉唱します!

それでは最後に、西本春佳さんの「入学の辞」のお言葉を紹介させていただきます。




入学の辞


 多くの人が新しい時代の希望に胸を膨らませる中、和やかな気持ちで入学式を迎えられる事にとても喜びを感じております。新年度の慌ただしい時期に、このように盛大な入学式を執り行なっていただいた事に対し、尾池学長をはじめ、先生方、入学式に向けて様々な準備を行ってくださった事務員の方々、大学関係者すべての方に感謝申し上げます。


 本学通学部舞台芸術学科を卒業して早一ヶ月。大学では舞台芸術を通じて技術やチームワークのみならず、大小様々な事を学びました。そこで私は、作品が上演されている劇場空間だけでなく、舞台作品を通じて社会の事を考えてみたい、と感じるようになりました。さらに、現代アートの文脈を持つ美術家のパフォーマンス作品などを拝見し、一体このまま舞台を学び続けていても良いのか、と改めて考える事もありました。パフォーマンスと言われる表現が日々その表現形態を演劇や現代アートの領域を超えて更新されていくように、私も自らが学ぶ領域を自らで限定せずに学んでいくべきだ、と考えたのです。この事が、私が演劇の文脈を持ちつつも、演劇や現代アートの領域を超えてパフォーマンスを研究をしようと決意したきっかけでした。


 大学院では、これまでとは打って変わって現代アートのパフォーマンス作品を中心に研究を進める予定です。この研究を通して、現代アートとは何なのか、演劇とは何なのか。それぞれの境界領域についての考察を深めると同時に、その考察を、自らが作る作品の演出にも取り入れていきたいです。


 今はまだ、私の中で演劇とは、それを使って社会を見渡し、考える手段でしかありません。私は誰かを救うために演劇を行うのではなく、まず、演劇を通じて私という人間の居場所を見付けなければならないからです。私という小舟が社会という大きな波に流されてしまわないように、大きな海の中を自らの意志で進んで行けるように。私が私としてこの社会に生き延びるために、今ままで以上に研究に邁進していきます。


 最後に、私をいつも応援してくれる家族、今までお世話になった大学の先生方や同期、私に関わる全ての人に感謝の気持ちを込めてこの入学の辞を終わりたいと思います。


平成31年4月7日
京都造形芸術大学大学院 芸術研究科(通信教育) 芸術環境専攻 修士課程
超域プログラム 制作学 後藤繁雄ラボ  西本春佳





改めて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

仕事や家庭など、様々な状況で生きる新入生の皆さんの生活には新たに「学生」としての生活が加わることとなります。
そんな皆さんの学生生活を教職員一同全力でサポートいたします。

実り多き学びの日々を、共に創っていきましょう!

2020年4月入学、4/15(水)まで出願受付中!


https://www.kyoto-art.ac.jp/t/shutsugan/

ご不明な点はお気軽にご質問、ご相談ください。
京都造形芸術大学 入学課(月〜土:10〜17時)
0120-20-9141

お問い合わせはこちらから
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/contact/contact_form/

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