

写真コース
- 写真コース 記事一覧
- 【写真コース】在学生卒業生の活躍11 2026年度-1 森岡書店個展、出版、ZOOMS JAPAN 2026ショートリスト選出… 海外ギャラリーでの個展など
2026年04月24日
【写真コース】在学生卒業生の活躍11 2026年度-1 森岡書店個展、出版、ZOOMS JAPAN 2026ショートリスト選出… 海外ギャラリーでの個展など
みなさんこんにちは。写真コースの勝又公仁彦です。2026年も新年度を迎えました。桜舞う中で新入生を迎え、教員もスタッフも心新たに新学期に向かっています。今回は、昨年から今年にかけての卒業生在校生の活躍の一部をお届けします。残りはすぐまたお送りする予定です。
■ 回里純子さん(在学生)
『elles』写真集出版記念展
在学生の回里純子さんは、写真集『elles』の刊行にあわせて、「毎週一冊だけの本を扱う書店」として知られる銀座の森岡書店にて、発売記念展を開催されました。回里さんは2023年、大学入学と同時期に、友人であり仕事仲間でもある石井なお子さんとともに、アーティスト・デュオJeaaneとしての活動を開始。約2年半にわたり取り組んできたプロジェクトを、一冊の写真集としてまとめられました。
『elles』は、女性たちの人生の転機についてインタビューを行い、そのエピソードをもとに写真と詩で構成した作品です。45の物語を通して、個人の経験でありながら、全体として現代を生きる女性たちの姿として提示することを試みたそうです。
きっかけは、自身の経験を出発点に、「人生の転機」という出来事を他者はどのように捉えているのかに関心を持ったことだそうです。ある出来事が、それぞれの人生の中で過去から現在、そして未来へとどう橋渡しされていくのかという個別の問題が、多くのインタビューを重ねることで、社会的な文脈へ接続されるのではないかと考えるようになったとのことです。
インタビューで得られたエピソードをそのまま再現するのではなく、写真と詩という形式を通して再構成されています。事実と解釈、また視覚と言語という異なるアプローチを往還しながら、そのあいだに生まれる余白も重要な要素としているそうです。

出来事には必ずと言って良いほど感情が伴います。こうした目に見えない部分に対して、インスピレーションや心理学的な視点に基づいた色彩の解釈を重ねたとのこと。出来事を乗り越えていく女性たちの存在はモノトーンではなく、その在り方自体がカラフルであると感じたためだそうです。
写真集では、アンカット製本という形式を選択したとのことです 。それは可視化されていない感情や、本来語られないままに残る記憶としての詩のあり方を、本の構造として表現したかったからだそうです 。ページを開くかどうかという読み手の選択も含めて作品の一部であり、読み手の関与によって初めて物語が立ち上がるような体験を目指しているとのことです。
今回の展示では、会場の立地もあり国内外の方々に、言語や文化の違いを超えて受け取っていただけたことがとても嬉しかったとのことです。本という形式を空間へと広げる試みとしても、意義のある経験となりました。写真集は、アートブックフェアやwebサイト、一部の独立系書店を通じて販売予定なのだそうです。
回里さん個人としては引き続き、人の記憶や感情、社会に関わるテーマを軸に制作を続けたいとのことです。新たなプロジェクトについても準備を進めておられるとのことで、今後の展開にも期待大です。

写真集『elles』
2026年3月3日 初版発行
著者 Jeanne 写真・文 回里純子 スタイリング 石井なお子 翻訳 ロバート・ツェツシェ
文 田辺三千代 井上保美 中澤有基 ブックデザイン 鷹巣由佳
発行 LILY PRESS 印刷・製本 ライブアートブックス ISBN 970-4-991-4653-0-7
B5版/布上製本/表紙箔押し・題箋貼り/底辺アンカット製本/投げ込みあり 寄稿文別冊子付き(A5版)
写真集の販売はインスタグラム@kaisatojのプロフィールから
または
https://lilypress.stores.jp
https://www.shashasha.co/jp
○今後の活動予定
『elles』アートブックフェア出展予定
・2026年5月9日〜10日 KYOTOGRAPHIE PHOTOBOOK FAIR 2026
https://www.kyotographie.jp/photobook_fair/
・2026年5月29日〜31日 Pages | Fukuoka Art Book Fair 2026
https://fukuokaartbookfair.com/
○展示予定
・2026年6月26日〜7月1日 4人展 タイトル未定 東京Alt_Medium
https://altmedium.jp/
■明森弘和さん(2024年度卒業生)
2024年度卒業生の明森弘和さんはアーティストネーム akemori hirokazu として卒業後も活動を続け、新進写真家のアワード「ZOOMS JAPAN 2026」においてショートリストに選出されました。
ZOOMS JAPAN 2026 https://www.cpplus.jp/zoomsjapan/
ZOOMS JAPAN 2026 には全国から419作品の応募があり、その中から最終候補となるショートリスト5名が選出され、2026年2月26日から3月1日までパシフィコ横浜で開催されたカメラと写真映像のイベント「CP+2026」の会場内で展示されたそうです。
審査統括責任者 サイモン・エドワーズ氏による総評では、「明森弘和の作品は、花のライフサイクルに焦点を当て、枯れゆき、消えゆく姿を捉えています。その写真は無常観を喚起し、静物写真という枠を超えて展開する、時間についての詩的な省察を提示しています。」と評されていました。
ZOOMS JAPAN 2026 受賞作品 https://www.cpplus.jp/zoomsjapan/works2026/
明森さん(akemori hirokazu)は、花や静物をモチーフに、時間を「情報の連続」として捉える写真作品を制作されています。同一の被写体と繰り返し向き合いながら撮影を行い、時間の堆積によって像が立ち上がる写真表現を探求しておられます。
CP+2026 https://www.cpplus.jp
akemori hirokazuによるステートメント
今後の予定として5月3日から個展「Still life」を京都国際写真祭 KG+のプログラムとして京都市の casse-noisetteにて開催されます。

・akemori hirokazu 「Still life」 2026年5月3日〜5月17日(月、火休)
12:00 – 18:30、*日曜は16:00まで、最終日は15時まで 入場無料
会場:casse-noisette(京都府京都市中京区横鍛冶町114 カマル西店舗)
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/akemori-hirokazu/
・トークイベント:2026年5月3日(日/祝)14:00–15:00 (予約不要、無料)
akemori hirokazu X 勝又公仁彦(美術家・写真家、京都芸術大学教授)
また、個展に先立ち、同会場にて、同じく卒業生の大木美征さん、楠瀬美樹さんとのユニット「A place for photographers.」による展覧会「Helical Days」を開催されるそうです。
「A place for photographers.」
2024年に、オオキヨシマサ、akemori hirokazu、楠瀬美樹の3人の写真家グループ。神奈川県、東京都を中心に活動拠点を置く。
日常の中に潜む違和感や気づきを出発点に、現代社会を距離をもって見つめ、シニカルで抑制の効いた表現によって、意味を内包する瞬間を立ち上げる。

「Helical Days」
・A place for photographers. 「Helical Days」」 2026年4月19日〜5月2日(月、火休)
12:00 – 18:30、*日曜・最終日は16:00まで 入場無料
会場:casse-noisette(京都府京都市中京区横鍛冶町114 カマル西店舗)
・「Helical Days」展トークイベント A place for photographers. X勝又公仁彦
2026年4月26日 (日) 14:00–14:45 (予約不要、無料)
A place for photographers.のメンバー3名が、最新作「Helical Days」とこれまでの活動、そして今後の展望について紹介します。
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/a-place-for-photographers/
■藤田勝巳さん(2024年度卒業生)
2024年度卒業生の藤田勝巳さん(作家名:フジタカツミ)は、KG+にて個展「レシート・モンスター・ショー」を開催されます。 日々の暮らしのなかで受け取り、やがて捨てられていくレシートを、物欲という見えない衝動の象徴として捉え直し、写真によって新たな姿を与えたシリーズです。
丸められたレシートに刻まれたシワや折り目は、光と影をまといながら、思いがけないかたちを立ち上がらせます。その姿は、ときに生き物のようでもあり、偶然が生んだ彫刻のようにも見えます。
見慣れたもののなかに潜む異物感やユーモアをすくい上げながら、私たちの感覚を静かに揺さぶり、日常と表現の境界を問い直す展示だそうです。
また、同名の写真集『レシート・モンスター・ショー』も刊行されています。本作は写真コースでの課題作品を発展させたシリーズでもあり、身近で何気ない素材が、視点の転換によってまったく異なる像を結ぶことを教えてくれます。展示と写真集の両方を通して、その豊かな作品世界に触れてみてください。
・フジタカツミ 「レシート・モンスター・ショー」
2026年4月28日(火)~ 5月10日(日)※5月4日(月)休廊
15:00 – 19:00(最終日は18:00まで)
Art Spot Korin(京都府京都市東山区元町367-5) 入場無料
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/fujita-katsumi/
・写真集『レシート・モンスター・ショー』 フジタ カツミ
発行:みらいパブリッシング(keu)
1,870円(税込)
https://miraipub.jp/books/32991/
■小玉真由美ささん(2023年度卒業生)
2023年度卒業生の小玉真由美さんは、KANA KAWANISHI × asterisk のコラボによる新プロジェクトの第一弾として、asterisk books企画展小玉真由美写真展「半月」を2026年2月6日から2月15日の期間に開催されました。
https://www.kanakawanishi.com/exhibition-ph035-kk-asterisk-vol-1


作家(小玉さん)による作品ステートメント



期間中、私を含む写真コースの教員2名を招き2回のトークイベントも開催されました。
・2月7日(土) 小玉真由美X勝又公仁彦
記録動画:https://www.youtube.com/watch?v=zVKWMdk4IWw
・2月11日(水・祝) 小玉真由美Xタカザワケンジ

記録動画:https://www.youtube.com/watch?v=gPe_AGdSofE&t=1s
また今月にはKG+の一環として、ZINE galleryにて在学生の青野昭子さんとの二人展「見えない層をたどる」を行うそうです。小玉さんは“本”を被写体とした作品「母型」より展示をされるとのことです。
・小玉真由美X青野昭子「見えない層をたどる」https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/mayumi-kodama-akiko-aono/
KG+会場マップNO「88」
2026年4月18日(土)〜4月18日(火)11:00―19:00 (月曜休廊)
ZINE gallery 〒605-0065 京都府京都市東山区古西町317-7
作家による作品ステートメント
また期間中には鈴木崇先生とのトークイベントが開催される予定です。
・「写真の構造を町屋でのぞく座談会」小玉真由美X鈴木崇
2026年 4月 25日(土) 17:30〜 (参加費1,000円/人、先着10名)
申し込みフォーム:https://forms.gle/zA6LEgCHZPKPCQkm9

■青野昭子さん(在学生)
2011年に大学院環境デザイン領域建築デザイン修了の青野昭子さんは昨年2025年度に写真コースに入学され、精力的な制作と発表活動を行なっておられます。
2025年8月には、東京ポートシティ竹芝で開催されたアートイベント「Independent Tokyo 2025」(タグボート主催、2025.8.2~2025.8.3東京ポートシティ竹芝)に出展。https://www.tagboat.com/artevent/independenttokyo2025
2025年秋には新宿眼科画廊で個展「Love & Peace」を開催されました。
2025.10.3~2026.11.5新宿眼科画廊
https://www.gankagarou.com/show-item/202510akikoaono/
作家によるステートメント
デジタル写真作品に加え、19世紀の古典写真技法「アンブロタイプ(湿板写真)」による作品も発表されました。デジタル技術と化学反応による古典技法を組み合わせることで、写真というメディアが持つ「時間性」と「物質性」を浮かび上がらせる新たな表現に挑戦しているそうです。
また、「Independent Tokyo 2025」への出展をきっかけに神奈川県横須賀市のアートスペース「月だいたい八日」のオープニング企画展「Artist」に選出され、展示を行なったとのことです。
2025.10.5~2025.10.26
https://www.tokyoartbeat.com/venues/-/tsuki_hachi_gallery
デジタルとアナログ、現在と過去の技法を横断しながら、日常の中に潜む「小さな魔法」を可視化しようとする青野さんの作品。その静かな視点から生まれる写真表現は、これからの展開が期待されています。

○展示予定
①KG+2026
2026年4月18日(土)〜28日(月)
「見えない層をたどる Photography, Between Light and Shadow」
二人展/小玉真由美・青野昭子
11:00〜19:00 月曜日休廊
ZINE gallery
京都市東山区古門前通東大路西入古西町317-7号
②アートスペース月だいたい八日summer企画展
2026年7月18日(土)〜
アートスペース月だいたい八日
11:00 〜 17:00
月曜、火曜、水曜、木曜、金曜休館
神奈川県横須賀市田浦町1-54 月見台住宅A-30
https://www.tokyoartbeat.com/venues/-/tsuki_hachi_gallery
③タグボートIndependent Tokyo2026
8月8日(土) 11:00~19:00
8月9日(日) 11:00~17:00
東京都立産業貿易センター浜松町館(東京ポートシティ竹芝 2F)
東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝オフィスタワーhttps://www.tagboat.com/artevent/independenttokyo2026/exhibition.php
④アートスペース月だいたい八日Happy Halloween企画展
2026年10月
アートスペース月だいたい八日
11:00 〜 17:00
月曜、火曜、水曜、木曜、金曜休館
神奈川県横須賀市田浦町1-54 月見台住宅 A-30
https://www.tokyoartbeat.com/venues/-/tsuki_hachi_gallery
最新情報はInstagramでも随時更新されています。
nstagram:@akiko.aono1
■伊藤妹さん(在学生)
在校生の伊藤妹さんは、韓国のアートフェア 「KIAF」にも出展する一方で地元の函館にて個展「あわいの刻|Awai no Koku」および巡回展 「INTANGIBLE|カタチノナイモノ」の展示を行っておられます。
個展「あわいの刻|Awai no Koku」
本展は、ANAグループのANAあきんど株式会社が主催する「HAKODATE LOVE ART」第 3弾「冬の湯の川美術館」の一環として、湯元啄木亭にて開催されたものだそうです。1階ロ ビーでは新作「あわいの刻」を、11階温泉エリアでは巡回展「INTANGIBLE|カタチノナイモノ」を展示されたそうです。 温泉という、日常と非日常のあわいに位置する空間の中で、鑑賞者がふと立ち止まり、記憶 に触れるような体験を生み出すことを意図しているそうです。ホテルという公共空間においてどこまで表現が可能かという葛藤を抱えながら制作・展示が行われたそうです。また、ロビーのガラス面に写真を設置するという初めての試みにも取り組み、展示方法において試行錯誤を重ねられました。その結果、多くの鑑賞者に作品を鑑賞してもらう機会につながったとされています。写真というメディアは、過剰に語ることなく「そこにあった現実」を受け止める性質を持つと伊藤さんは語ります。触れれば消えてしまいそうな痕跡を、そのままの形で留めることが可能であると捉えているそうです。個人的な瞬間はやがて他者の記憶と重なり、「生きてきた時間」へと静かに接続していきます。本展示は、そのような認識のもとに構想され、制作されたものだそうです。
・あわいの刻|Awai no Koku
2025年12月28日(日)~2026年2月11日(水)
湯元啄木亭 _1Fロビー・11F温泉エリア
函館市湯川町1丁目18番15号
主催・協賛: HAKODATE LOVE ART 実行委員会(ANAあきんど株式会社)
協力・スポンサー企業(順不同): _函館帝産バス/函館タクシー株式会社/函館山ロープウェイ株式会社/株式会社花びしホテル/金森商船株式会社/株式会社函館ビヤホール/株式会社三興メディアコミュニティ /ANAあきんど株式会社 函館支店
ANA WEB: https://www.anahd.co.jp/group/pr/202512/20251217-2.html
_巡回展「INTANGIBLE|カタチノナイモノ」 _KG+2025にて発表した本作は、その後、神戸・函館と巡回展示しているそうです。
・「INTANGIBLE」|カタチノナイモノ(巡回展|函館)
2025年6月21日(土)~6月29日(日)
会場:金森赤レンガ倉庫 _BAYギャラリー
主催:HAKODATE LOVE ART
協力・スポンサー企業(順不同): 函館帝産バス/函館タクシー株式会社/函館山ロープウェイ株式会社/株式会社花びしホテル/金森商船株式会社/株式会社函館ビヤホール/株式会社三興メディアコミュニティ _/ANAあきんど株式会社 函館支店
ANA WEB: https://www.anahd.co.jp/group/pr/202504/20250423.html
・INTANGIBLE|カタチノナイモノ(巡回展|神戸)
ふるもと珈琲店
2025年9月1日(月)~9月27日(土)
神戸市中央区多聞通4丁目4-11


○今後の活動予定
KG+2026にて「新たな温度」を展示予定。 KG+2023にて発表した「抱きしめる人」を再構成し、新作を交えて発表。 また、2026年11月に写真集の刊行を予定。

「新たな温度」
2026年4月20日(月)~5月17日(日) 10:00–17:00 会期中無休、無料
会場:香老舗 松栄堂 薫習館 松吟ロビー
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/mai-ito/
今回は2026年3月までの活動の中から、直近に開催されるKyotographieに出展を予定している方に絞ってご紹介いたしました。同時期の活動については、また稿を改めて近いうちにご紹介する予定です。今回ご紹介した在学生・卒業生の活動からもわかるように、通信教育での学びは、卒業してからも長く、深く続いていくものです。10代の若者から、人生の円熟期を迎えた方まで、写真という共通の言語を通して自分だけの視点を追求し、社会に向けて発信していく。そのプロセスこそが、写真コースの醍醐味だと改めて感じています。
これから写真を学んでみたいと考えている皆さんも、まずは一歩、自分自身の身近な風景に目を向けることから始めてみてはいかがでしょうか。
まだまだここに紹介することができない多くの卒業生、在校生が、個展やグループ展や出版活動にて作品を発表したり、展覧会のキュレーションやコンペの審査員に指名されたり、ギャラリーの運営と企画をしたり、イベントへの登壇やワークショップの開催などをしています。今後もそんな卒業生、在校生の活躍をお届けしていきます。
他にも活躍する先輩多数。写真コースの卒業生インタビューは以下のキャンパスVOICEから
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/course/photo/?_ga=2.251434950.1778354707.1617178840-1378375267.1408769619&_gac=1.254429946.1617601289.CjwKCAjwx6WDBhBQEiwA_dP8raqQtZkQxKUhxjrjmFXFMTaS1EHOrFyEEujTKjfIoktVQhiEH5w9lhoCtjIQAvD_BwE
在学生卒業生も投稿している公開のFacebook グループはこちら。https://www.facebook.com/groups/376701939181733/
写真コース|学科・コース紹介

大学パンフレット資料請求はこちらから
■ 回里純子さん(在学生)
『elles』写真集出版記念展
在学生の回里純子さんは、写真集『elles』の刊行にあわせて、「毎週一冊だけの本を扱う書店」として知られる銀座の森岡書店にて、発売記念展を開催されました。回里さんは2023年、大学入学と同時期に、友人であり仕事仲間でもある石井なお子さんとともに、アーティスト・デュオJeaaneとしての活動を開始。約2年半にわたり取り組んできたプロジェクトを、一冊の写真集としてまとめられました。
『elles』は、女性たちの人生の転機についてインタビューを行い、そのエピソードをもとに写真と詩で構成した作品です。45の物語を通して、個人の経験でありながら、全体として現代を生きる女性たちの姿として提示することを試みたそうです。
きっかけは、自身の経験を出発点に、「人生の転機」という出来事を他者はどのように捉えているのかに関心を持ったことだそうです。ある出来事が、それぞれの人生の中で過去から現在、そして未来へとどう橋渡しされていくのかという個別の問題が、多くのインタビューを重ねることで、社会的な文脈へ接続されるのではないかと考えるようになったとのことです。インタビューで得られたエピソードをそのまま再現するのではなく、写真と詩という形式を通して再構成されています。事実と解釈、また視覚と言語という異なるアプローチを往還しながら、そのあいだに生まれる余白も重要な要素としているそうです。

出来事には必ずと言って良いほど感情が伴います。こうした目に見えない部分に対して、インスピレーションや心理学的な視点に基づいた色彩の解釈を重ねたとのこと。出来事を乗り越えていく女性たちの存在はモノトーンではなく、その在り方自体がカラフルであると感じたためだそうです。
写真集では、アンカット製本という形式を選択したとのことです 。それは可視化されていない感情や、本来語られないままに残る記憶としての詩のあり方を、本の構造として表現したかったからだそうです 。ページを開くかどうかという読み手の選択も含めて作品の一部であり、読み手の関与によって初めて物語が立ち上がるような体験を目指しているとのことです。
今回の展示では、会場の立地もあり国内外の方々に、言語や文化の違いを超えて受け取っていただけたことがとても嬉しかったとのことです。本という形式を空間へと広げる試みとしても、意義のある経験となりました。写真集は、アートブックフェアやwebサイト、一部の独立系書店を通じて販売予定なのだそうです。回里さん個人としては引き続き、人の記憶や感情、社会に関わるテーマを軸に制作を続けたいとのことです。新たなプロジェクトについても準備を進めておられるとのことで、今後の展開にも期待大です。

写真集『elles』
2026年3月3日 初版発行
著者 Jeanne 写真・文 回里純子 スタイリング 石井なお子 翻訳 ロバート・ツェツシェ
文 田辺三千代 井上保美 中澤有基 ブックデザイン 鷹巣由佳
発行 LILY PRESS 印刷・製本 ライブアートブックス ISBN 970-4-991-4653-0-7
B5版/布上製本/表紙箔押し・題箋貼り/底辺アンカット製本/投げ込みあり 寄稿文別冊子付き(A5版)
写真集の販売はインスタグラム@kaisatojのプロフィールからまたは
https://lilypress.stores.jp
https://www.shashasha.co/jp
○今後の活動予定
『elles』アートブックフェア出展予定
・2026年5月9日〜10日 KYOTOGRAPHIE PHOTOBOOK FAIR 2026
https://www.kyotographie.jp/photobook_fair/
・2026年5月29日〜31日 Pages | Fukuoka Art Book Fair 2026
https://fukuokaartbookfair.com/
○展示予定
・2026年6月26日〜7月1日 4人展 タイトル未定 東京Alt_Medium
https://altmedium.jp/
■明森弘和さん(2024年度卒業生)
2024年度卒業生の明森弘和さんはアーティストネーム akemori hirokazu として卒業後も活動を続け、新進写真家のアワード「ZOOMS JAPAN 2026」においてショートリストに選出されました。
ZOOMS JAPAN 2026 https://www.cpplus.jp/zoomsjapan/
ZOOMS JAPAN 2026 には全国から419作品の応募があり、その中から最終候補となるショートリスト5名が選出され、2026年2月26日から3月1日までパシフィコ横浜で開催されたカメラと写真映像のイベント「CP+2026」の会場内で展示されたそうです。
審査統括責任者 サイモン・エドワーズ氏による総評では、「明森弘和の作品は、花のライフサイクルに焦点を当て、枯れゆき、消えゆく姿を捉えています。その写真は無常観を喚起し、静物写真という枠を超えて展開する、時間についての詩的な省察を提示しています。」と評されていました。ZOOMS JAPAN 2026 受賞作品 https://www.cpplus.jp/zoomsjapan/works2026/
明森さん(akemori hirokazu)は、花や静物をモチーフに、時間を「情報の連続」として捉える写真作品を制作されています。同一の被写体と繰り返し向き合いながら撮影を行い、時間の堆積によって像が立ち上がる写真表現を探求しておられます。CP+2026 https://www.cpplus.jp
akemori hirokazuによるステートメント
時間とは情報の連続である。
写真は見えない変化の層を映し出し、花の移ろいを等価な情報として記録する。無意識に残された痕跡をとらえる視線には、失われてゆくものへの繊細な感受性と、積み重なる時間の奥に潜む情緒が交差する。写真とは、単なる記録ではなく、時間の層に宿る美を静かに可視化する行為である。
花を見つめる眼差しの中で、時間の蓄積と変化が折り重なり、静止と運動、生と死、記録と想像がひとつの画面に共存する。花の動きそのものが像となり、存在の痕跡と移ろいの過程が重なっていく。そこに立ち上がる像は、花という存在を時間の中で捉え直す肖像画でもある。
古典絵画の構図や光の感覚を取り込み、かつて描かれた静物の時間を現代の写真として再び立ち上げながら、「描かれる時間」を視覚化し、絵画と写真のあわいに漂う美の在り方を示している。
今後の予定として5月3日から個展「Still life」を京都国際写真祭 KG+のプログラムとして京都市の casse-noisetteにて開催されます。
・akemori hirokazu 「Still life」 2026年5月3日〜5月17日(月、火休)
12:00 – 18:30、*日曜は16:00まで、最終日は15時まで 入場無料
会場:casse-noisette(京都府京都市中京区横鍛冶町114 カマル西店舗)
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/akemori-hirokazu/
・トークイベント:2026年5月3日(日/祝)14:00–15:00 (予約不要、無料)
akemori hirokazu X 勝又公仁彦(美術家・写真家、京都芸術大学教授)
また、個展に先立ち、同会場にて、同じく卒業生の大木美征さん、楠瀬美樹さんとのユニット「A place for photographers.」による展覧会「Helical Days」を開催されるそうです。「A place for photographers.」
2024年に、オオキヨシマサ、akemori hirokazu、楠瀬美樹の3人の写真家グループ。神奈川県、東京都を中心に活動拠点を置く。
日常の中に潜む違和感や気づきを出発点に、現代社会を距離をもって見つめ、シニカルで抑制の効いた表現によって、意味を内包する瞬間を立ち上げる。

「Helical Days」
我々の人生は一見すると終わりのないループのようにも見える。本作では、3名のメンバーの日々の繰り返しをシュルレアリズムの「オートマティズム」の手法を現代の映像技術に置き換え、解体する試みである。動画からサンプリングした画像を利用することで、撮影タイミングをカメラに委ねることで、撮影者の作為を極力排除する。これにより、無意識的な日常の繰り返しの実態が見える。
展示では、壁面や机に積まれた膨大な日常の断片を提示する。ここで明らかになるのは、完全な繰り返しは存在せず、ループの中には必ず微細な変化が含まれる。我々は同じ日々を過ごしていても同じ場所には戻れない。
我々はなぜ同じような日常を繰り返すのか?そして、その反復の中に生じるわずかな差異こそが、我々の「生」の手触りを再現するのではないか?本作では、機械的な記録を通じて、逆説的に人間の生々しい様相を浮かび上がらせる。
・A place for photographers. 「Helical Days」」 2026年4月19日〜5月2日(月、火休)
12:00 – 18:30、*日曜・最終日は16:00まで 入場無料
会場:casse-noisette(京都府京都市中京区横鍛冶町114 カマル西店舗)
・「Helical Days」展トークイベント A place for photographers. X勝又公仁彦
2026年4月26日 (日) 14:00–14:45 (予約不要、無料)
A place for photographers.のメンバー3名が、最新作「Helical Days」とこれまでの活動、そして今後の展望について紹介します。
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/a-place-for-photographers/
■藤田勝巳さん(2024年度卒業生)
2024年度卒業生の藤田勝巳さん(作家名:フジタカツミ)は、KG+にて個展「レシート・モンスター・ショー」を開催されます。 日々の暮らしのなかで受け取り、やがて捨てられていくレシートを、物欲という見えない衝動の象徴として捉え直し、写真によって新たな姿を与えたシリーズです。
丸められたレシートに刻まれたシワや折り目は、光と影をまといながら、思いがけないかたちを立ち上がらせます。その姿は、ときに生き物のようでもあり、偶然が生んだ彫刻のようにも見えます。見慣れたもののなかに潜む異物感やユーモアをすくい上げながら、私たちの感覚を静かに揺さぶり、日常と表現の境界を問い直す展示だそうです。
また、同名の写真集『レシート・モンスター・ショー』も刊行されています。本作は写真コースでの課題作品を発展させたシリーズでもあり、身近で何気ない素材が、視点の転換によってまったく異なる像を結ぶことを教えてくれます。展示と写真集の両方を通して、その豊かな作品世界に触れてみてください。・フジタカツミ 「レシート・モンスター・ショー」
2026年4月28日(火)~ 5月10日(日)※5月4日(月)休廊
15:00 – 19:00(最終日は18:00まで)
Art Spot Korin(京都府京都市東山区元町367-5) 入場無料
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/fujita-katsumi/
・写真集『レシート・モンスター・ショー』 フジタ カツミ
発行:みらいパブリッシング(keu)
1,870円(税込)
https://miraipub.jp/books/32991/
■小玉真由美ささん(2023年度卒業生)
2023年度卒業生の小玉真由美さんは、KANA KAWANISHI × asterisk のコラボによる新プロジェクトの第一弾として、asterisk books企画展小玉真由美写真展「半月」を2026年2月6日から2月15日の期間に開催されました。
https://www.kanakawanishi.com/exhibition-ph035-kk-asterisk-vol-1

作家(小玉さん)による作品ステートメント
かつて父が余命を宣告された年齢に、私は至った。
その事実は、私自身が限りある存在であることを改めて知らしめると同時に、この身体が過去と未来を繋ぐ一つの「結び目」であることを鮮明に浮き彫りにした。
本展で被写体となるのは、私自身である。普段は当たり前すぎて前景化することのない身体が、レンズを通して変貌する。肩は砂丘の稜線へ、皺は地層に。見慣れたはずの肉体は広大な空間へと溶け出していく。ここにあるのは、個人の記録を超えた、「人」の形が織りなす空間だ。
父が生きた年齢という区切りを越えた今、身体は「私の所有物」という考えを離れ、命を受け継ぐための普遍的な「器」へと変わっていく。「半月」は、欠落の意ではない。光と影が等価に存在し、互いを象る運動の象徴である。生命の「結び」と「ほどけ」が交差する場所に、新たな自由の在り方を提示したい。



期間中、私を含む写真コースの教員2名を招き2回のトークイベントも開催されました。
・2月7日(土) 小玉真由美X勝又公仁彦
記録動画:https://www.youtube.com/watch?v=zVKWMdk4IWw・2月11日(水・祝) 小玉真由美Xタカザワケンジ

記録動画:https://www.youtube.com/watch?v=gPe_AGdSofE&t=1sまた今月にはKG+の一環として、ZINE galleryにて在学生の青野昭子さんとの二人展「見えない層をたどる」を行うそうです。小玉さんは“本”を被写体とした作品「母型」より展示をされるとのことです。
・小玉真由美X青野昭子「見えない層をたどる」https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/mayumi-kodama-akiko-aono/
KG+会場マップNO「88」
2026年4月18日(土)〜4月18日(火)11:00―19:00 (月曜休廊)
ZINE gallery 〒605-0065 京都府京都市東山区古西町317-7
作家による作品ステートメント
写真は何を写し、どのように成立してきたのか。本展はその根源的な問いを、「光」と「影」という写真の最小単位から再考する二人展である。写真をイメージとして消費するのではなく、知覚や物質、構造のレベルから問い直す点に本展の主眼がある。
青野は日常の風景から光を掬い上げ、デジタル処理による揺らぎを介して、現実と気配の境界を漂う像、別の仕方で立ち上がる存在の像を生成する。見るという行為は、確かさを掴むことではなく、揺れのなかに身を置くことなのかもしれない。本展では19世紀の古典技法アンブロタイプを用いた作品を提示する。デジタルとアナログ、視覚と触覚、記憶を往還する実践は、写真というメディアの時間性と物質性を浮かび上がらせる。
一方小玉は、光ではなく影の振る舞いに焦点を当てる。被写体である「本」は意味や機能を解体され、モノクローム像として再構築される。写真集の印刷技法であるダブルトーン構造を分解し、墨版とグレー版を二層のアクリル額装によって、写真を平面ではなく視点によって揺らぐ層として提示する。また、本を被写体とした作品群を写真集という形式へ回収することで、写真の支持体や記憶装置としての役割を問い返す。
銀に込められた光と、層に浮遊する影。その差異と交差を通じて、本展は鑑賞者自身の「写真を見る」という行為を再考させる場となることを目指す。
また期間中には鈴木崇先生とのトークイベントが開催される予定です。
・「写真の構造を町屋でのぞく座談会」小玉真由美X鈴木崇
2026年 4月 25日(土) 17:30〜 (参加費1,000円/人、先着10名)
申し込みフォーム:https://forms.gle/zA6LEgCHZPKPCQkm9

■青野昭子さん(在学生)
2011年に大学院環境デザイン領域建築デザイン修了の青野昭子さんは昨年2025年度に写真コースに入学され、精力的な制作と発表活動を行なっておられます。
2025年8月には、東京ポートシティ竹芝で開催されたアートイベント「Independent Tokyo 2025」(タグボート主催、2025.8.2~2025.8.3東京ポートシティ竹芝)に出展。https://www.tagboat.com/artevent/independenttokyo2025
2025年秋には新宿眼科画廊で個展「Love & Peace」を開催されました。
2025.10.3~2026.11.5新宿眼科画廊
https://www.gankagarou.com/show-item/202510akikoaono/
作家によるステートメント私たちが過ごす日常には、意識しないまま通り過ぎてしまう瞬間が数多くあります。
光の揺らぎ。
色のにじみ。
ふとした空気の変化。
私は写真に光や色の揺らぎを重ねることで、そうした見過ごされがちな瞬間に、もう一度触れてもらえたらと願っています。
光を掬い、心に届ける世界。
個性をそのまま受けとめ合える、やさしい世界。
日常の風景から掬い上げた「光」「色」「時」「空間」を、デジタル処理による揺らぎを通して表現しています。
私にとって「見る」という行為は、何かを確定することではなく、「揺れのなかに身を置くこと」。
現実と気配の境界を漂うような像は、見る人の心にそっと寄り添い、日常の中に潜む「小さな魔法」を広げていきます。
作品を見つめるなかで、それぞれの記憶や感覚が静かに呼び起こされていく。
その体験そのものも、私の作品の一部です。
デジタル写真作品に加え、19世紀の古典写真技法「アンブロタイプ(湿板写真)」による作品も発表されました。デジタル技術と化学反応による古典技法を組み合わせることで、写真というメディアが持つ「時間性」と「物質性」を浮かび上がらせる新たな表現に挑戦しているそうです。
また、「Independent Tokyo 2025」への出展をきっかけに神奈川県横須賀市のアートスペース「月だいたい八日」のオープニング企画展「Artist」に選出され、展示を行なったとのことです。2025.10.5~2025.10.26
https://www.tokyoartbeat.com/venues/-/tsuki_hachi_gallery
デジタルとアナログ、現在と過去の技法を横断しながら、日常の中に潜む「小さな魔法」を可視化しようとする青野さんの作品。その静かな視点から生まれる写真表現は、これからの展開が期待されています。
○展示予定
①KG+2026
2026年4月18日(土)〜28日(月)
「見えない層をたどる Photography, Between Light and Shadow」
二人展/小玉真由美・青野昭子
11:00〜19:00 月曜日休廊
ZINE gallery
京都市東山区古門前通東大路西入古西町317-7号
②アートスペース月だいたい八日summer企画展
2026年7月18日(土)〜
アートスペース月だいたい八日
11:00 〜 17:00
月曜、火曜、水曜、木曜、金曜休館
神奈川県横須賀市田浦町1-54 月見台住宅A-30
https://www.tokyoartbeat.com/venues/-/tsuki_hachi_gallery
③タグボートIndependent Tokyo2026
8月8日(土) 11:00~19:00
8月9日(日) 11:00~17:00
東京都立産業貿易センター浜松町館(東京ポートシティ竹芝 2F)
東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝オフィスタワーhttps://www.tagboat.com/artevent/independenttokyo2026/exhibition.php
④アートスペース月だいたい八日Happy Halloween企画展
2026年10月
アートスペース月だいたい八日
11:00 〜 17:00
月曜、火曜、水曜、木曜、金曜休館
神奈川県横須賀市田浦町1-54 月見台住宅 A-30
https://www.tokyoartbeat.com/venues/-/tsuki_hachi_gallery
最新情報はInstagramでも随時更新されています。
nstagram:@akiko.aono1
■伊藤妹さん(在学生)
在校生の伊藤妹さんは、韓国のアートフェア 「KIAF」にも出展する一方で地元の函館にて個展「あわいの刻|Awai no Koku」および巡回展 「INTANGIBLE|カタチノナイモノ」の展示を行っておられます。
個展「あわいの刻|Awai no Koku」
本展は、ANAグループのANAあきんど株式会社が主催する「HAKODATE LOVE ART」第 3弾「冬の湯の川美術館」の一環として、湯元啄木亭にて開催されたものだそうです。1階ロ ビーでは新作「あわいの刻」を、11階温泉エリアでは巡回展「INTANGIBLE|カタチノナイモノ」を展示されたそうです。 温泉という、日常と非日常のあわいに位置する空間の中で、鑑賞者がふと立ち止まり、記憶 に触れるような体験を生み出すことを意図しているそうです。ホテルという公共空間においてどこまで表現が可能かという葛藤を抱えながら制作・展示が行われたそうです。また、ロビーのガラス面に写真を設置するという初めての試みにも取り組み、展示方法において試行錯誤を重ねられました。その結果、多くの鑑賞者に作品を鑑賞してもらう機会につながったとされています。写真というメディアは、過剰に語ることなく「そこにあった現実」を受け止める性質を持つと伊藤さんは語ります。触れれば消えてしまいそうな痕跡を、そのままの形で留めることが可能であると捉えているそうです。個人的な瞬間はやがて他者の記憶と重なり、「生きてきた時間」へと静かに接続していきます。本展示は、そのような認識のもとに構想され、制作されたものだそうです。
・あわいの刻|Awai no Koku2025年12月28日(日)~2026年2月11日(水)
湯元啄木亭 _1Fロビー・11F温泉エリア
函館市湯川町1丁目18番15号
主催・協賛: HAKODATE LOVE ART 実行委員会(ANAあきんど株式会社)
協力・スポンサー企業(順不同): _函館帝産バス/函館タクシー株式会社/函館山ロープウェイ株式会社/株式会社花びしホテル/金森商船株式会社/株式会社函館ビヤホール/株式会社三興メディアコミュニティ /ANAあきんど株式会社 函館支店
ANA WEB: https://www.anahd.co.jp/group/pr/202512/20251217-2.html
_巡回展「INTANGIBLE|カタチノナイモノ」 _KG+2025にて発表した本作は、その後、神戸・函館と巡回展示しているそうです。
・「INTANGIBLE」|カタチノナイモノ(巡回展|函館)2025年6月21日(土)~6月29日(日)
会場:金森赤レンガ倉庫 _BAYギャラリー
主催:HAKODATE LOVE ART
協力・スポンサー企業(順不同): 函館帝産バス/函館タクシー株式会社/函館山ロープウェイ株式会社/株式会社花びしホテル/金森商船株式会社/株式会社函館ビヤホール/株式会社三興メディアコミュニティ _/ANAあきんど株式会社 函館支店
ANA WEB: https://www.anahd.co.jp/group/pr/202504/20250423.html
・INTANGIBLE|カタチノナイモノ(巡回展|神戸)
ふるもと珈琲店
2025年9月1日(月)~9月27日(土)
神戸市中央区多聞通4丁目4-11


○今後の活動予定
KG+2026にて「新たな温度」を展示予定。 KG+2023にて発表した「抱きしめる人」を再構成し、新作を交えて発表。 また、2026年11月に写真集の刊行を予定。

「新たな温度」
本作は、世界が不安定で頼りなく感じられる感覚の中で、自身の存在すら揺らぎかねない状況に向き合うところから出発している。そのような中で、少なくとも自らの手の届く範囲にあるものを大切にしたいという決意に至り、目の前にいる他者との間に生まれる温もりを確かめたいという思いが、本シリーズの制作動機となっている。他者と裸で向き合うためには、装いという防具を脱ぎ捨て、素のままで対峙する勇気が求められる。はじめは緊張を伴うものの、触れ合いを重ねるうちに次第にそれはほどけ、呼吸や身体は落ち着きを取り戻していく。やがて互いの輪郭は曖昧になり、体温が行き交う中で、それぞれの身体は「ちょうどよい温度」へと導かれる。言葉では表現しきれない感情が、身体の熱を通じて循環していく。そのときに立ち現れる息づかいや心臓のリズムは、飾りのない、その人自身のありのままの姿であり、儚さと美しさ、そして率直でごまかしのきかない力を帯びている。本作は、そうした温度やリズムを写真として定着させようとする試みである。揺らぐ輪郭や曖昧な光、肌に触れるぬくもりといった要素を通じて、移ろいゆく日常の中で失われがちな感覚をとどめることを目指している。そして本作は、鑑賞者の内側に新たな温度や感覚が芽生えることを期待して制作されている。
2026年4月20日(月)~5月17日(日) 10:00–17:00 会期中無休、無料
会場:香老舗 松栄堂 薫習館 松吟ロビー
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/mai-ito/
今回は2026年3月までの活動の中から、直近に開催されるKyotographieに出展を予定している方に絞ってご紹介いたしました。同時期の活動については、また稿を改めて近いうちにご紹介する予定です。今回ご紹介した在学生・卒業生の活動からもわかるように、通信教育での学びは、卒業してからも長く、深く続いていくものです。10代の若者から、人生の円熟期を迎えた方まで、写真という共通の言語を通して自分だけの視点を追求し、社会に向けて発信していく。そのプロセスこそが、写真コースの醍醐味だと改めて感じています。
これから写真を学んでみたいと考えている皆さんも、まずは一歩、自分自身の身近な風景に目を向けることから始めてみてはいかがでしょうか。
まだまだここに紹介することができない多くの卒業生、在校生が、個展やグループ展や出版活動にて作品を発表したり、展覧会のキュレーションやコンペの審査員に指名されたり、ギャラリーの運営と企画をしたり、イベントへの登壇やワークショップの開催などをしています。今後もそんな卒業生、在校生の活躍をお届けしていきます。
他にも活躍する先輩多数。写真コースの卒業生インタビューは以下のキャンパスVOICEから
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/course/photo/?_ga=2.251434950.1778354707.1617178840-1378375267.1408769619&_gac=1.254429946.1617601289.CjwKCAjwx6WDBhBQEiwA_dP8raqQtZkQxKUhxjrjmFXFMTaS1EHOrFyEEujTKjfIoktVQhiEH5w9lhoCtjIQAvD_BwE
在学生卒業生も投稿している公開のFacebook グループはこちら。https://www.facebook.com/groups/376701939181733/
写真コース|学科・コース紹介

大学パンフレット資料請求はこちらから
おすすめ記事
-

写真コース
2026年04月03日
【写真コース】1年間の集大成 卒業制作展!
こんにちは。写真コース専任教員の藤岡亜弥です。 2026年3月7日、京都芸術大学 写真コースの卒業制作展に向けた搬入が行われました。 この1年間、学生たちが自分…
-

写真コース
2026年01月30日
【写真コース】在学生卒業生の活躍10 2025年度-3 ギャラリーでの個展情報など
みなさんこんにちは。写真コースの勝又公仁彦です。2026年が幕を開けましたが、写真コースに集う幅広い世代の学生は、寒さに負けず、それぞれの視点を研ぎ澄ませていっ…
-

写真コース
2025年12月24日
【写真コース】本棚を視る
こんにちは。通信写真コースの片岡俊です。さて、秋を愉しむ間もないほどに足早に日々は過ぎ、触れると肌が乾くような冬の空気が立ち込めています。思いがけない誰かからの…






















