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2026年06月03日
【建築デザインコース】復興の中で見えた建築の「ちから」
みなさんこんにちは。建築デザインコースの家入です。在学生の皆さんは、連休も明け、新年度に掲げた目標や課題へのモチベーションを維持することが難しく感じたり、新生活の疲れが少しずつ出始めたりする時期ではないでしょうか。
今回は、目の前にある「(現代)建築」について考えることを少し休憩し、先人たちの創造物を「復興すること」についてお話しをしたいと思います。
復旧が進む熊本城
4月の下旬、出張で九州を訪れ、熊本市内を散策する機会がありました。
「復興中の熊本城の様子を見ることができれば」と軽い気持ちで足を運んだのですが、ちょうど復興10周年の記念したイベントが開催されており、熊本城天守閣はもちろん、宇土櫓の素屋根内部の特別公開なども行われ、周辺が大変な賑わいを見せていました。

たくさんの人々で賑わう城下の広場
完全な復旧は2052年…
2016年、熊本地震で熊本県は全域的に多大な被害を受けました。
被害に遭われた方々へ、改めて心よりお見舞い申し上げます。
数字で「2052年に完全復旧」と聞くと、まだまだ長い道のりのように感じられます。
しかし、今回の復旧活動では、その過程を“見せる”ことを意識したデザインや取り組み、工夫が随所に施されており、復旧の途中段階であっても、大変多くの学びや気づきを得られる場となっていました。

特別見学通路からの眺め

特別公開された解体後の宇土櫓
復旧・復興のあり方一つで、訪れる人の体験や想像を大きく動かすことができる―。
そんな建築やデザインの力を、実際に体感することができました。

熊本城から見える特別見学通路
建築が持つ「ちから」
新しい公共施設や住宅が、人々の生活を豊かにし、街の営みに影響を与えること、そのような力は想像しやすいかもしれません。
一方で、歴史的建造物そのものが持つ力もまた、とても大きなものです。
現存する建築物はもちろん、残念ながら一度壊れてしまった建物を守り、未来へつないでいこうとする想い。
その背景には、最先端の技術と、様々な技術者・運営者・設計者の努力があり、地域の底力のようなものを強く感じました。

各所に配置された復旧の過程を伝える展示パネル
建築を学ぶことは、単に設計技術を身につけることだけではありません。
その建物を作った人の想いに寄り添い、様々な関係者の存在も含めて建築を見る視点を養い、そこから想像を広げていく―。
そうした多面的な学びができることも、建築の大切な魅力の一つだと思います。

現在も続く石垣の調査と復旧。崩れた石を一つ一つ元の位置へと再び積み上げることで文化財として未来へ継承されます
GWの休暇を利用し、建築巡りをされた方もいらっしゃるかもしれません。
訪れた建物や空間、街並みを通して感じたこと、気になったことは、どんな些細なことでもメモに残しておくと、きっと今後の糧になります。
もし日々の学びに少し行き詰まりを感じているなら、もう少しだけ視野を広げ、自分の学びのその先に広がる世界に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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