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空間演出デザインコース

2026年06月26日

【空間演出デザインコース】空間デザインに活きる「平面」の視点〜おすすめのレイアウト書籍〜

みなさん、こんにちは。 空間演出デザインコースの小野です。
梅雨入りし、室内で過ごす時間が増える季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今回は雨の日のインプットにもぴったりな「読書」、それも少し視点を変えた1冊の書籍についてお話ししたいと思います。

空デで学んでいると、模型作りや図面、素材選びなど、どうしても三次元(立体)に意識が向きがちですよね。しかし、私たちが課題を提出する際のプレゼンボードや、空間の中に配置するサイン(案内表示)、そして就職活動などに欠かせないポートフォリオは、すべて平面で作られています。

私は普段、グラフィック(平面)の仕事をしているのですが、空間デザインの学びに少しだけ「グラフィックの視点」を取り入れると、作品の説得力や伝わり方が劇的に変わると日々感じています。

そこで今回は、空間デザインを学ぶ皆さんにこそおすすめしたい書籍をご紹介します。

『レイアウト基本の「き」』(佐藤直樹+ASYL 著)


さまざまな書籍がデザインをする上での参考になりますが、グラフィックデザインを主に普段仕事をしている私がデザインを学ぶ上で、一度は手に取ってみてほしいレイアウトの指南書です。

空間をデザインするとき、私たちは「ゾーニング(空間の機能ごとの配置)」を考えますよね。実は、平面のプレゼンボード作りもそれらと近いものがあります。情報をどう整理し、どこに配置すれば「心地よく伝わる空間(=見やすい紙面)」になるのか。 この本では、要素の「揃え」、文字と図の関係、色の選び方などのノウハウを、目的に合わせて実例とともに検証をしながらシンプルに解説してくれます。

空デの講義の中や卒業制作の過程で、「課題のプレゼンボードがいつもゴチャついてしまう」「図面やパース、コンセプトのテキストをどう配置すれば綺麗に見えるかわからない」という悩みをよく聞きます。 この本は、感覚に頼るのではなく、伝えたい目的に合わせて画面を組み立てる方法を教えてくれるので、図面を引いたり空間を論理的に構築したりする空デの学生さんには、スッと頭に入りやすいはずです。

実際にルールを意識すると、デザインはどう変わるのでしょうか。私が本学で実際に取り組んだ事例をもとに見てみましょう。
卒業制作展のDMを例に、比較してみましょう。

【比較:DMのレイアウトBefore / After】


Before:左の整理されていない状態
・文字の大きさがバラバラで、どこが重要なのかが直感的にわかりにくい。
・要素の「揃え」が不規則で、画面全体が不安定な印象。
・余白が不均等で、視線が迷子になってしまう。

After:右の整理された状態
・文字サイズにメリハリがあり、重要な情報(タイトル、日時)がスッと頭に入ってくる。
・余白が均等に一定のリズムがある。

このBefore / Afterのように、情報の整理、文字の大きさ、揃えといった基本的なルールを意識するだけで、伝えたい情報の伝わり方が大きく変わります。

おわりに 


空間デザインを学ぶ皆さんにとってプレゼンボードやポートフォリオは、皆さんが一生懸命考えた空間の魅力を「伝える」ための大切な手紙です。 空間デザインとグラフィックデザインは、別物のように見えて実は根底で深く繋がっています。「平面のルール」を少し知ることで、皆さんの三次元の作品の魅力がさらに強く伝わるようになれば嬉しいです。

ぜひ、本屋などで見かけた際は手に取ってみてくださいね。

 

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