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2026年06月24日
【書画コース】篆刻のすゝめ
皆さん、こんにちは!
今回初めてブログを担当します。書画研究室の五郎川健と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。ちなみに私の名前はゴロウガワケンと読みます。仰々しい名前をしていますが、書を愛好するいたって平凡な男ですよ。
さて、初めてのブログには何を書こうか……
云々唸っていると締め切りが目前に迫り、とにかく何か書かなくては!と、書き始めてみましたがどうしたものか。
こういう時は先人に学ぶに限りますね。同じ書画コースの先生方のブログを片っ端から読み漁っていると、川端不條先生の記事に目が留まりました。
川端先生とは同じ大学出身で、書・画・篆刻を愛する中国留学仲間です。私は仕事で中国に住んでいたので厳密には留学生ではありませんが、彼の地で書画篆刻を学んだ人たちとは、言い表せぬ絆のようなものを感じるのです。そんな川端先生はブログで創作活動(画)についてお話をしていました。私もこれに倣って、自身の創作活動の一環である篆刻についてお話させていただきます。
とはいえまずは簡単に自己紹介を……
京都の大学で書を学んだあと、大学院に進学。2019年に大学院を修了した後、縁あって中国の某大学の外国籍教員となり、中国人大学生に向けて日本語を教えてまいりました。外国籍教員は「外教」といって、比較的自由時間の多い仕事です。午前中に仕事を終えて、午後からは博物館へ行くということもできる素晴らしい身分なのです。そのため、空いた時間は書画や篆刻の制作、現地の人たちとの交流など、有意義な時間を過ごしました。
去年の夏に帰国し路頭に迷っていたところ、幸運なことにこうして書に携わる仕事をいただきました。
さて、タイトルを「篆刻のすゝめ」としましたので、そろそろ篆刻の話をしなければいけませんね。
篆刻の魅力は数えきれないほどありますが、初心者の方には特に印材の楽しみを知っていただきたいと思います。
篆刻に使用する印材は、石以外に木や竹、陶、玉、翡翠、果てはかぼちゃのヘタなど、刻せるものには何でも刻すといった感があります。近年は陶印も人気ですが、基本はやはり石に刻します。石は一般的に中国で採掘された天然石を使用します。種類が非常に豊富で、見た目も硬さも千差万別なのです。刻しやすさは何よりも優先されるべきですが、印材は見た目も重要です。印材には多くの場合、鈕(チュウ)といって、生き物や景色があらかじめ刻されています。手にすっぽりと収まる小さな石にも、かわいらしい世界が広がっているのです。


こうした印材に字を刻すことは、格別の楽しみがあります。自分で使うもよし、人に贈るもよし。机上に鎮座する霊獣は書斎を清め、守ってくれるような気がします。
また、印は書画仲間に贈ると非常に喜ばれます。書画ももちろん喜んではくれますが、印は実用的なのでいくらあっても困りませんし、いらなければ文鎮や置物としても使えますからね(笑)
少しマニアックな話をすると、私は文字が刻された印面を見るのが大好きです。刀の動きや分間の響き、輝く文字に何とも言えない魅力を感じるのです。

どうですか?いくら見ていても飽きないでしょう?(自画自賛)
これは私個人の変態的な趣向ということではなく、きちんと実利もあります。篆刻の上達には章法(文字の配置)と刀法(刻し方)への理解が不可欠です。私の印は見ても仕方ないですが、名家の印面には実に多くの情報が生々しく残されており、印影と比較することで必ず新たな発見があります。なにより、名家が印を刻した時と同じ視点から見ることは、篆刻を学ぶ上で非常に参考となるのです。
近年、中国で新たに出版される篆刻の作品集には必ずと言っていいほど高画質の印面画像が掲載されていることからも、印面の鑑賞の重要性が窺い知れます。
まずはひとつ、お気に入りの印材を買って、ご自身の名前を刻してみてはいかがでしょうか? オリジナルの素敵な印は、書画の創作意欲を駆り立て、自身の作品に花を添えてくれることでしょう。
書画コースのブログでは、ほかにも書画に関する内容や特別講義のことなど、コースの雰囲気が感じられる魅力満載の記事がアップされています!ぜひほかの記事もご覧ください。
それではまた次回のブログでお会いしましょう!
書画コース|学科・コース紹介

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今回初めてブログを担当します。書画研究室の五郎川健と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。ちなみに私の名前はゴロウガワケンと読みます。仰々しい名前をしていますが、書を愛好するいたって平凡な男ですよ。
さて、初めてのブログには何を書こうか……
云々唸っていると締め切りが目前に迫り、とにかく何か書かなくては!と、書き始めてみましたがどうしたものか。
こういう時は先人に学ぶに限りますね。同じ書画コースの先生方のブログを片っ端から読み漁っていると、川端不條先生の記事に目が留まりました。
川端先生とは同じ大学出身で、書・画・篆刻を愛する中国留学仲間です。私は仕事で中国に住んでいたので厳密には留学生ではありませんが、彼の地で書画篆刻を学んだ人たちとは、言い表せぬ絆のようなものを感じるのです。そんな川端先生はブログで創作活動(画)についてお話をしていました。私もこれに倣って、自身の創作活動の一環である篆刻についてお話させていただきます。
とはいえまずは簡単に自己紹介を……
京都の大学で書を学んだあと、大学院に進学。2019年に大学院を修了した後、縁あって中国の某大学の外国籍教員となり、中国人大学生に向けて日本語を教えてまいりました。外国籍教員は「外教」といって、比較的自由時間の多い仕事です。午前中に仕事を終えて、午後からは博物館へ行くということもできる素晴らしい身分なのです。そのため、空いた時間は書画や篆刻の制作、現地の人たちとの交流など、有意義な時間を過ごしました。
去年の夏に帰国し路頭に迷っていたところ、幸運なことにこうして書に携わる仕事をいただきました。
さて、タイトルを「篆刻のすゝめ」としましたので、そろそろ篆刻の話をしなければいけませんね。
篆刻の魅力は数えきれないほどありますが、初心者の方には特に印材の楽しみを知っていただきたいと思います。
篆刻に使用する印材は、石以外に木や竹、陶、玉、翡翠、果てはかぼちゃのヘタなど、刻せるものには何でも刻すといった感があります。近年は陶印も人気ですが、基本はやはり石に刻します。石は一般的に中国で採掘された天然石を使用します。種類が非常に豊富で、見た目も硬さも千差万別なのです。刻しやすさは何よりも優先されるべきですが、印材は見た目も重要です。印材には多くの場合、鈕(チュウ)といって、生き物や景色があらかじめ刻されています。手にすっぽりと収まる小さな石にも、かわいらしい世界が広がっているのです。

個人蔵 中国の各種印材

(左)個人蔵 寿山石 (右)個人蔵 広東緑
こうした印材に字を刻すことは、格別の楽しみがあります。自分で使うもよし、人に贈るもよし。机上に鎮座する霊獣は書斎を清め、守ってくれるような気がします。
また、印は書画仲間に贈ると非常に喜ばれます。書画ももちろん喜んではくれますが、印は実用的なのでいくらあっても困りませんし、いらなければ文鎮や置物としても使えますからね(笑)
少しマニアックな話をすると、私は文字が刻された印面を見るのが大好きです。刀の動きや分間の響き、輝く文字に何とも言えない魅力を感じるのです。

五郎川刻「美意延年」朱文印
どうですか?いくら見ていても飽きないでしょう?(自画自賛)
これは私個人の変態的な趣向ということではなく、きちんと実利もあります。篆刻の上達には章法(文字の配置)と刀法(刻し方)への理解が不可欠です。私の印は見ても仕方ないですが、名家の印面には実に多くの情報が生々しく残されており、印影と比較することで必ず新たな発見があります。なにより、名家が印を刻した時と同じ視点から見ることは、篆刻を学ぶ上で非常に参考となるのです。
近年、中国で新たに出版される篆刻の作品集には必ずと言っていいほど高画質の印面画像が掲載されていることからも、印面の鑑賞の重要性が窺い知れます。
まずはひとつ、お気に入りの印材を買って、ご自身の名前を刻してみてはいかがでしょうか? オリジナルの素敵な印は、書画の創作意欲を駆り立て、自身の作品に花を添えてくれることでしょう。
書画コースのブログでは、ほかにも書画に関する内容や特別講義のことなど、コースの雰囲気が感じられる魅力満載の記事がアップされています!ぜひほかの記事もご覧ください。
それではまた次回のブログでお会いしましょう!
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