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建築デザインコース

2026年10月06日

【建築デザインコース】建築は、どうやってかたちになる? 〜卒業制作のはじまり〜

年度も後半に入り、今年度の卒業制作が本格的に始まりました。

建築の卒業制作では、学生自身が場所やテーマを設定し、そこから建築を考えていきます。全国各地に暮らす学生さんが、それぞれの地域や場所に目を向け、その未来を建築を通して表現する。そして、3月の卒業制作展で、その成果を社会に向けて発信することを目指しています。

過去の卒業制作展



初回の6月は、自分自身の設計課題をつくるところからスタートしました。2回目となる今回は、そこから少しずつ建築のアイデアへと展開していきます。
この日は、みなさん自分の敷地の模型を持参。敷地の特徴を読み取りながら、どのような建築が実現できるのかを試行錯誤していました。

立地する町の敷地模型



斜面地の敷地模型



ところで、文字で書かれた設計条件が、具体的なかたちのある建築になっていくのは、不思議なことだと思いませんか?
実は、その翻訳の方法には、いくつもの可能性があります。
たくさんの可能性をまず他者に示してみる。そして、その中からひとつの建築へと、根拠や意図をもって導いていく。
こうした「建築をデザインするプロセス」を、自分自身で組み立てていくことが、卒業制作の大きなテーマのひとつです。他者と協働しながら実際の建築をつくるときに、設計者が担う役割にもつながっていますね。

図面や模型をつくること。求められる機能やプログラムに応えること。これまでの設計課題を通して身につけてきた基礎を活かしながら、今度は自分自身で設計のプロセスを動かしていく。その力を身につけることを、卒業制作では目指しています。
ちょっと、その様子を見てみましょう。

かたちある建築になるまでの過程で、いきなり完成形が現れるわけではありません。
まずはスケッチや模型を使って、頭の中でイメージしているものを目に見えるかたちにしてみる。そこから、つくっては考え、考えてはまたつくる。
こうした少し粗い状態での試行錯誤を積み重ねながら、設計者自身も敷地や周辺環境への理解を深めていきます。複数の案を比較することで、自分が本当に目指したい方向を模索しながら進めていきます。



複数案を出しながらの試行錯誤



「設計の進め方」というと、誰かに教えてもらうものだと思われるかもしれません。実際には、設計課題を通して試行錯誤を重ねながら、自分なりの設計の進め方を身につけてきたというのが多くの設計者の実感だと思います。
しかし、通信教育課程では、学生同士がいつでも議論できる製図室があるわけではなく、教員と毎週顔を合わせて設計を進めるわけでもありません。だからこそ、自分で考え、試し、振り返りながら設計を進めるための手がかりが重要になります。
そこで建築デザインコースでは、自宅学習を中心に建築を学ぶためのオリジナル教科書を制作しています。
「世界を見る目、建築を考える手」と題したシリーズは、設計の進め方を学ぶ2冊、設計を進めるエンジンとなる古今東西の建築のアイデアや工夫に学ぶ2冊、そして建築の伝え方を学ぶ1冊の、全5冊。
自宅でひとり設計に向き合う時間にも、設計について考えるための手がかりとして活用してもらえることを企図してつくられています。

コースのオリジナル教科書



今年度も、どのような卒業制作が生まれてくるのでしょうか。
学生のみなさんとの対話を重ねながら、それぞれの場所から始まったアイデアが、どのような建築へと育っていくのか、今後の展開に期待したいと思います。

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