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2018年07月09日

【染織コース】「染織Ⅲ-3」(型染の風呂敷を染める)~型染めの楽しみを知る~

こんにちは、染織コースの高木です。

今回は2年次の型染の授業をご紹介します。

このスクーリングでは、まず前半の「型染の風呂敷をデザインする」というスクーリングで染のデザインを決定し、後半の「型染の風呂敷を染める」スクーリングで、実際に布に糊置と染めをしていきます。

今回は型染の最も難しく、けれども楽しい糊置きから染めに至る工程をご紹介します。

 

糊置をしているところです。もち米から作った糊は粘り気が強く、すぐ糸を引いてしまいます。糸を引かないよう糊置が終われば、慎重に型紙をめくり上げていきます。緊張の一瞬ですね。(写真1)



 

同じく糊置の続きです。1/4ずつ糊置を施し、模様を作っていきます。隣り合った部分に糊がかぶらないよう、やはり慎重に糊置を行います。(写真2)



 

糊置が終われば、色を挿します。今回は反応性染料を用いました。自分の色草稿を元に染料を混ぜ合わせ色を決めて挿していきます。(写真3、4、5)



 

色挿しが終われば、染料の固着です。担当の兼先先生が染料固着の方法を説明しています。(写真6)



 

固着するためのフィキサー液を塗布します。塗り残しが無いよう、確認しながら丁寧に作業を進めます。(写真7)



 

染料が定着したら、糊を洗い流します。この行程を水元といいます。さて、みなさん上手く出来たでしょうか?(写真8、9、10



 

水元の工程が終われば、余分な染料を一旦洗剤の入ったお湯で炊き洗います。この行程をソーピングといいます。ソーピングをすることで白場はより白く、染めた部分は余分な染料が落とされ、すっきりとした色合いになります。(写真11



 

ソーピングの終わった布を乾かし、アイロン掛けです。アイロン掛けが終われば合評です。(写真1213



 

出来上がった作品を一部ご紹介します。

色が綺麗な作品です。型の繰り返しも中心から放射状に広がっています。(写真14



 

中央の臙脂が鮮やかです。左右対称の花が効果的です。(写真15



 

ハサミがモチーフになっています。生き物のようなハサミ扱いがシャープですね。(写真16



 

型染は、すっきりとした染め上がりが期待できる染技法です。学んだことを元に、これからも作品を作っていってください。

 

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