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空間演出デザインコース

2018年07月17日

【空間演出デザインコース】いよいよスクーリングも本格化

みなさんこんにちは、空デ・研究室スタッフの矢野です。

今年、関東地方では、連日降り続く梅雨らしい天候に始まり、唐突に現れた晴天猛暑となった週末。6月23日(土)から24日(日)の二日間に2つのスクーリングが東京・外苑キャンパスにて開催されました。1年次配当の「ドラフティング」、そして3年次配当の「ライティングデザイン」。その2つをレポートしていきましょう!

 

■1年次配当:空間演出デザインⅠ−2「ドラフティング」

入学とともに、「スターター」「デザインリテラシー」と、二つのスクーリングにて、課題の進め方や道具への理解、デザインするということを学び、心と頭のアイドリングを開始しましたね、今回はいよいよ設計製図の実務的技法を学びます。

デザインを人に伝えるには、やみくもに表現すればいいというわけではありません。人に伝達するにはセオリーがあり、2次元的、3次元的に明確な形に変えてイメージの全てを表現する必要があります。今回の「ドラフティング」では表現手段として基本となる設計製図技法の表記ルールや基礎的な作図能力と図面読解力について学びます。

大教室も溢れんばかりの参加数で、早くも教室は熱気に包まれています。スクーリング講師は住宅設計のプロフェッショナルの杉浦先生です。

まずは図面の基本のキからの導入講義。

A1サイズの製図板とT定規を使用し、いよいよ製図開始です。

1/100の平面図・断面図・立面図をレイアウトして、何度も各図面の間を行き来しながら全体的に進めて行きます。描いているのは2次元の用紙ですが、頭の中で3次元が出来ていないと描けないことが実感出来たと思います。

仕上がった図面は全員分壁に展示し、杉浦先生が個別にチェックをしていきます。簡単そうに見える図面でも、いざ自分が描いてみると・・・

一本の線にどれほどの情報や検討が込められているのか実感しますね。



二日目はパースの製図に取り掛かります。空間パースは、絵のように見えますが、実は理論的に高さ奥行き等の寸法値から導き出して作成できることが学べましたね!

パースの線描きが出来たら、コピーして着彩に取り掛かります。線描きだけでなく、色鉛筆の着彩でも濃度や密度を変えることで奥行きを表現できますね。



合評では、1日目に作成した図面の下にパースを貼り付けて講評されます。ドラフティングでは2日間緻密な作業に没頭するとてもハードな内容でしたが、同時に手応えも感じていただけたと思います。今後の制作に活かしていってください。



 

 ■3年次配当:空間演出デザインⅤ−3「ライティングデザイン」(東京)

こちらは3年次の選択科目のスクーリングです。もう一つ、「あかりのデザイン」というスクーリングがありますが、「あかりのデザイン」が照明器具そのものをデザインする科目であるのに対し、「ライティングデザイン」では空間における照明の効果、演出方法を学びます。

 1日目、光と影と空間についての講義の後、資材の配布、制作に取り掛かります。3年次となると、教室の雰囲気もこなれてきますね!各々のペースで作業を始めていきます。



配布されたLEDを接続し、点灯実験!・・・のはずが、なかなかうまく光らない、なんてことも!昔の理科の実験を思い出しますね。事前課題で切り出してきた、スチレンボードのインテリア空間に配置します。空間の模型作りは慣れてきましたが、光の扱いは予想以上に苦戦しますね。イメージ通りに広がらなかったり、部分だけ光が強すぎたり。LEDの光は直線的なので、トレーシングペーパーやフロスト素材を透過させて柔らかくする方法を模索します。



照明の調整と写真撮影は暗室で行います。写真では実際に見るよりも光源が強く写ってしまうので、何枚ものパターンを撮って比較します。



合評では、インテリア空間の写真2枚以上と、エスキスシートで発表ののち、榊田先生からの講評があります。



きらめく水滴をイメージした、この素材は何と・・・消臭ビーズ!



こちらは垂直の方向性が全体に感じられる中、曲面や異素材で光の効果に変化をつけていて、印象深い空間構成ですね。



講評の後、榊田先生にミニ講義をしていただけました。11月23日に開催される空デ・エクスカーションで訪れる物件の紹介や、最新作の極秘プロジェクトまで!スクーリングでデザインや演出の苦労を知った上で見ると、改めて先生の凄さがわかりますね!榊田先生、貴重な講義をありがとうございました。

いよいよ本格化してきたスクーリングの2日間でしたが、しっかりと力を身につけて、次のスクーリングや、テキスト科目へと進んで行きましょう。みなさん、お疲れ様でした。

 

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