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和の伝統文化コース

2018年08月02日

【和の伝統文化コース】五感でみつける「涼」

うだるような暑さが続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
和の伝統文化コースの田村です。

ここの所連日のように気温が35℃を超える日が続き、熱中症になる危険性も高くなっております。
うまくクーラーや「涼」を感じられるものを取り入れてこの夏を乗り切っていきたいものです。

「涼」を感じられるものとしては、風鈴、打ち水、浴衣、緑のカーテンなどもありますし、かき氷、流しそうめんなどの食べ物で「涼」を得ることもできますよね。

京都では、「涼」を楽しむ方法として、貴船や鴨川などで川床(かわどこ・かわゆか)などが行われていたりもします。

(貴船川のせせらぎ)



(かき氷)



風鈴は中国の唐の時代に吉兆を占う際に竹林の東西南北に吊るす「風鐸」が、平安時代に日本に伝わり、中世鎌倉末期頃に呼び名が風鈴になったと言われています。
風鈴の音色によって、「涼」を感じることから、昔から日本人は五感の刺激を上手く利用して「涼」を得ていたのではないでしょうか。

(風鈴)



また、緑のカーテンとして使われる草花の中には、謡曲「定家」から名付けられたテイカカヅラや、謡曲「半蔀」の中で謡われる夕顔などもあります。夕顔の花は八月半ばごろより咲き始めるようです。

(夕顔の花)



白洲(1997)は著書「夕顔」の中で、人と植物との交流は人と人との交流と同じように扱われてきた伝統があると述べています。
草花の成長や四季の変化、自然を愛でるこころを取り入れて、暑い夏でも爽やかな一時を過ごせると良いですね。

 (参考文献)白洲 正子(1997)夕顔 新潮社

 

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