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グラフィックデザインコース

2018年10月29日

【情報デザインコース】正確に、速くよく伝わる視覚デザイン「ピクトグラム」のご紹介

こんにちは。今回は東京・外苑キャンパスで9/29-30に行われたスクーリング科目「ピクトグラム」の授業の紹介をします。

ピクトグラムとは、トイレの男女表記や非常口といった、何らかの情報や注意を示すための視覚記号の一つですが、国籍・言語・年齢が違っても誰にでも明快でわかりやすいものが求められます。

この授業では、グラフィックワークの完成度もふまえ、どこまで情報やカタチを整理すれば速く正確に伝わるのかといったビジュアルコミュニケーションの可能性を探っていきます。







授業のはじめは、歴代のオリンピックに用いられたピクトグラムを紹介し、それぞれの特徴やコンセプトを読み解いていきます。

2020年の東京オリンピックも間近に迫ってきましたが、オリンピックで使用されるピクトグラムというのは、その年の開催国の最前線のグラフィックを目にすることができると言っても過言ではなく、またその国の風土や歴史も反映されていたりと、注目して見るとかなり面白いものです。

他にも有名な図書館や病院、また外国の駅や街中といった日常で使用されているピクトグラムの写真をたくさん見せてもらいながら、実際に使用されるシーンのイメージも高めていきます。

 









その後一旦グループに分かれて、事前課題の発表をします。自分がピクトグラムが必要であると思う身の回りのシチュエーションの写真を撮り、それを想定して描いてきたラフも一緒に説明します。

この段階では、まだピクトグラムとしては余計な線が多く、ここからどんどん引き算をしていき、カタチを洗練させていきます。

 









2日目は引き続き作業に入る前に、色の構造の講義がありました。

今回の課題はシリーズとして複数のピクトグラムを作成しますが、これらの「色のトーン」を合わせる事で、統一感が生まれるという事です。

色調に関しては、センスとして結構無意識にやっている方も多いかもしれませんが、デザインの狙いとして意識するのは大切な事です。

 





最後に完成したものを壁に貼りだして講評の時間です。

線の太さ、角の丸さを見ても、使われるシーンによってベストな選択は異なってきます。

また、先ほど言った統一感の持たせ方ですが、色の他にも「字と図のバランスや余白感」でも全体のシリーズ性を出すことができます。

他の学生の方の作品を見て、どういった部分に焦点を当てて制作したのか、こういう表現があったのか等、授業終了後もそれぞれで意見交換をされていて、沢山の学びがあったようで良かったです。

情報デザインコース 非常勤講師 山崎

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