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建築デザインコース

2018年12月14日

【建築デザインコース】白の白さに驚いた

こんにちは。建築デザイン研究室です。

めっきり寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今日は、もう一ヶ月ほど前になりますが、京都・瓜生山キャンパスで1110日(土)に開催された『秋の1日体験入学』の様子を報告します。

授業のタイトルは「これからの建築のはじまり」。これから建築を学びたいと考える皆さんに、これまでの日常生活における建築に関する経験や既知の枠組みをすべて忘れてもらい、その時に身体的に居心地の良いと感じる原始的な場所を、白い風船を材料に3つのグループに分かれてかたちづくることに挑戦しました。その敷地となったのは普段は入学式など使われる講堂です。各グループともまずはどこに居場所をつくるのか、講堂の大きな空間の特性、そのまわりの環境をそれぞれに読みながら自分たちの居場所に一番良さそうなところを狙います。

講堂にある様々な環境要素をどのように活用するのか、しないのか。純粋な心で思案中。



やっぱり、こっちの角が面白そうかもしれない。無限の可能性から絞り込んでいきます。



それぞれに場所を定めたら、次はどんな居場所をつくればよいかみんなで話し合いながら考えます。居場所でどんな時間を過ごせれば楽しいか、イマジネーションが膨らみます。みなで風船を膨らましながらどんなふうに風船同士をつないでいけばよいか、思案します。夢中になるうちに、あちらこちらで風船の割れる音が響き渡ります。

いや、外もありかも。



ひとつの風船はほとんど重力無視するかのように軽いはずが、たくさん連なり始めるとどんどん重みを感じるようになります。どうやれば崩壊することなく、覆いの形状を保持することができるのか、それぞれ選んだ場所の特徴を活かしながら工夫を凝らします。







時には力の限り風船を支え続ける人間仮設が力を発揮します。用意した風船をすべて使い切ったところで終了です。紆余曲折ありながらでしたが、それぞれに素晴らしい居場所を完成させました。



穏やかな晩秋の西日に照らされた白い風船は見事なまでに柔らかな光をまとい、いつまでもそこにいたいと思えるような心地よい居場所をかたちづくりました。それはまるで動物の巣作りのような根源的な建築をみなで経験した一日でした。





それにしても、あの広い講堂で。みんなやっぱり「すみっこ」が好きなんですね。

建築デザインコースでは、年明けの114日(月祝)は京都・瓜生山キャンパスで、119日(土)は東京・外苑キャンパスで『冬の1日体験入学』が実施されます。興味のある方は是非ご参加ください。

「冬の1日体験入学」のご案内はこちらから

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