PHOTO

PHOTO

和の伝統文化コース

2019年02月17日

【和の伝統文化コース】創造して書くこと

立春も過ぎ、少しずつ春めいてくる時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ梅も咲き始める頃、紫式部にゆかりのある滋賀県石山寺に行ってきました。


まだ寒い時期でしたが、梅も少しずつ咲き始めていました。


紫式部は、能の謡曲にもなっており、謡曲「源氏供養」では、シテとして出てきます。
また、源氏物語を本説として作られた謡曲も多く、「浮舟」、「夕顔」、「葵上」、「野宮」、など能の中でも源氏物語は大きな影響を与えています。
石山寺は、紫式部がこの地で源氏物語を創作したと伝えられており、本堂には源氏の間もあります。


石山寺は花の寺とも呼ばれており、四季折々の花が咲き、訪れた人の目を楽しませています。
通信教育部に所属している方の中には、卒業に際して論文を執筆しなければならない方もいらっしゃると思います。
何もないところから文章を紡ぎだし、一つの形あるものを作り上げることは、創造する過程でもあります。
ユング心理学を創設したカール・グスタフ・ユングは、創造の病を経験した後、心理学の分野で創造的な仕事を成し遂げました。
皆さんも何かを生み出す上で、辛く苦しい時期を経験するときもあるかもしれません。
生みの苦しみを味わう中で、また思いがけないものが出来上がることもあります。
一時の苦しみに負けず、春を待つ梅のように寒さに負けずに執筆活動を進めていかれることを祈念しています。

和の伝統文化コース|学科・コース紹介
過去の記事はこちら

この記事をシェアする