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グラフィックデザインコース

2019年03月15日

【情報デザインコース】たくさんの情報を取り込める体質になろう 「観察発想トレーニング」のご紹介

こんにちは。今回は東京・外苑キャンパスで2/9-10に行われたスクーリング科目「観察発想トレーニング」の授業をご紹介します。

この授業はデザインという行為の中でも、とりわけ重要な要素である「頭(発想・構想)」の部分を鍛えるために、対象をさまざまな角度から観察することを通じて、自分なりの情報を収集し新たな発想を生む特訓をしていきます。

トレーニングという名の通り、かなり駆け足かつ内容の濃い授業ですが、今後の課題や卒業制作への取り組みの参考になる要素も沢山あったと思います。

まずは先生から指示されたグループで着席してもらい、アイスブレイク的なウォーミングアップから始まりました。

ここで出た話で一つ重要なポイントになるのが「自分が注意を向けていないだけで、感覚的に排除している情報がある」という事です。日常の中で情報は莫大に溢れていて、もちろん自分や他者も目にはしているけれど、意識をもって見ているかどうかで、吸収できる情報は大きく変わってくるという事です。



そういった内容を踏まえて、次に事前課題である「つまみ」というテーマでそれぞれが観察してきたものを、各グループで話し合います。

その後、グループごとに「つまみ」の定義を発表してもらいました。

どういう目線で考えるかが大切で、一般的に思いつきやすいドアノブや蓋以外に、お父さんのパンツはつまみか否かという話題が出ていたのも面白かったです。



続いて午後もまた観察の課題が続き、今度は一人に一つずつ謎のグッズが配られ、触って、匂って、分解し観察して、何の商品なのかを当ててもらいます。特徴的な形の部分にヒントがあるはずですが、みなさん結構苦戦している様子でした。



そしてようやくこれまでのレクチャーを踏まえたメイン課題が出されます。

テーマは各々自由に決めてもらい、そのテーマ(タイトル)を元に撮影した写真のみの冊子を作ります。ただしタイトルは他の人には言わず、写真のみでタイトルを推測してもらうようにします。

ただテーマに沿った対象を撮ればいいという訳でもなく、冊子全体の構成や写真の撮り方次第でも、伝わり方が変わってくるのが難しいところです。





出来上がった冊子はグループ内、他チームとも交換してタイトルを見ないように予想し、付箋を貼ってもらいます。ここでどれだけ内容が伝わったのかが分かります。

こういった場合にビジュアル表現の上手い人とは、色んなものを見つける目を持っていて、普段から興味を持って観察しているクセがついていると思います。今回の授業では、それまで意識していなかったものや、視点を少しずらす事で見えるものが変わってくるという、感覚に働きかける内容なので、すぐには身についたものが見えにくいかも知れませんが、観察の目とは普段の積み重ねから養われるものなので、今回の授業で気づいたことはこれからも忘れずにいていただきたいと思います。

おつかれさまでした。

 

さて、
ただいま京都のキャンパスでは卒業制作展を開催中です。ぜひご高覧くださいね!

■「2018年度 京都造形芸術大学(通信教育)卒業・修了制作展」開催中
会期終了まであとわずか。詳しくはこちらからどうぞ!
会場:京都・瓜生山キャンパス
会期:2019/3/10(日)-3/17(日)11:00-18:00 ※最終日は16:00

■「2018年度 デザイン科Web卒業制作展」サイト 2019/3/10(日)-6/30(日)
遠方などで来られない方はこちらからデザイン科Web卒業制作展をどうぞ!

情報デザインコース 非常勤講師 山崎

 

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