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グラフィックデザインコース

2019年10月01日

【情報デザインコース】欧文活字書体の誕生背景を学ぶ「情報デザイン演習Ⅰ-1(タイポグラフィ1)」

みなさん、こんにちは。
今回は、情報デザインコース(グラフィックデザインクラス)にて、まず最初に取り組むテキスト作品科目「情報デザイン演習Ⅰ-1(タイポグラフィ1)」を紹介します。

この科目の課題は、「タイポグラフィの年表」の制作。
欧文活字書体の歴史を学び、「書体」がデザインにおいて重要な役割を担うことを理解し、表現の幅を広げることを目的としています。


科目概要と到達目標
タイポグラフィとは「活字書体を正しく美しく配置する技芸」と1930年イギリスの研究者スタンリー・モリスンによって定義されました。現代においては、紙のメディアに留まらず、ウェブサイトの表記、コンピュータや携帯電話のメール、駅や道路のサインシステム、映像やテレビ画面のテロップ、製品における説明書やパッケージに至るまで生活のありとあらゆる場面でタイポグラフィに接しています。デザイナーにとって書体は「素材」のひとつであり、この素材をいかに生かすかが制作物の幅を広げる鍵になります。ここでは、欧文活字書体の誕生背景をテキストから習得します。


学習用webサイトairUには、担当教員による解説動画を掲載。
欧文活字書体の歴史的経緯について、数世紀に渡って欧州全体を廻りながら様々な書体が生まれてきたダイナミズムをできるだけ感じられるよう制作したのですが、先生の人柄も感じられるものとなっており、とても好評です。

今回は特別に、その解説動画をご紹介します。


タイポグラフィ Part1


タイポグラフィ Part2




いかがでしたか?
課題に取り組んだ学生の皆さんからは、以下のような感想をいただいており、「なぜタイポグラフィが重要なのか」に気づいていただけたようです。


今までは書体の見た目だけで何気なく選んでいたが、変遷や作者のこだわり、想いなどを学んだことで、違った方向から仕事に役立てることができそうです。

授業を通じて「タイポグラフィ」に興味が湧いたので、卒業制作では欧文書体のデザインをテーマにしても面白いかも知れないと思わせる課題でした。

これまでタイポグラフィはただのタイポグラフィだった。しかし、スクーリング、ワークを通して人物の歩んできた道のりを振り返り、タイポグラフィの作り手や製作工程を知ることによって、タイポグラフィは個々に生まれた理由があり、メッセージがあり、愛嬌のある、愛すべきものとなった。

年表をまとめる作業には四苦八苦したが、情報をまとめてどう伝えていくかを学ぶとてもよい機会となった。ありがとうございました。

ひとつのフォントについてじっくり考えるきっかけとなり、よかったです。取り巻く環境に影響を受けてひとつの書体ができあがる様を追うことができ、関心がわきました。

2018年度 授業アンケートより




生活のありとあらゆる場面で目に触れる「タイポグラフィ」。
書体の歴史的変遷を学び、書体を「素材」のひとつとして捉えられるようになると、デザインするうえでの表現の幅が広がることでしょう。また、書体が「いつ、なぜ、どのように」設計されたのかを知ることで、デザインの楽しさが増すはずです。


「グラフィックデザイン」と「イラストレーション」の2クラス制の情報デザインコースでは、いずれのクラスともに、初心者にもわかりやすく、基礎から高度な専門知識・技術まで学べます。

グラフィックデザインクラスでは、デザインを通して日常の諸問題を見つめ、考え、伝える表現を追求。ひとつのアイデアを発展させていくための発想のプロセスや編集力を身につけます。


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