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空間演出デザインコース

2019年09月07日

【空間演出デザインコース】真夏の京都を振り返る 空間演出デザインコースの熱い8月

空間演出デザインコース、通称「空デ(くうで)」 上田篤です。
皆さんこんにちは。
時折秋らしい気持ちよさを感じるようになってきましたね。
今年もとても暑かった(&熱かった)、8月の空間演出デザインコースの様子をお知らせします。
とはいえ、盛りだくさん過ぎましたので、今回は京都で行われたスクーリング1つ、イベント1つ、特別講義1つの合計3つをレポートします。

 

◆ 三年次スクーリング科目「空間演出デザインV−3 ライティングデザイン」

8月17,18日に開催されたこのスクーリングでは、ライティングのシミュレーションで光と影のデザインに挑戦します。
光と影の効果を純粋に確かめるために、空間の模型はスチレンドードなどの白い素材のみとし、白色と青色の二種類のLEDを用いて空間を演出します。
照明やあかりについて歴史も交えた導入講義の後、事前課題で考えたエスキスチェックとしようするLEDの説明を受けてから本制作に入ります。
なお、今回は、自身が選んだ”曲”からその世界観を空間に変換して演出していきますので、ブログでは伝えることができませんが、エスキスチェックは持ち寄った曲を流しながら賑やかに時に厳かに行われました。

制作が始まり没頭するにつれ、教室は静かになりあちこちで真剣な眼差しのもと、空間を作り込むとともに、LEDの仕込み方をひたすら実験します。

明るい教室である程度制作が進めば、用意された暗室用の教室で光と影の具合を確かめ、また明るい教室へ戻って修正、と教室を行ったりきたりしながら制作を進めます。
学生どうしでお互いの作品のアイデアに納得したりしながら、時間の限りブラッシュアップに努めます。

完成したら全作品を暗室に集合させ合評と撮影・鑑賞会を実施します。もちろん、この合評では作品発表冒頭に各自が選んできた”曲”を流してプレゼンテーションを始めます。

皆さん見事に”曲”の世界観を空間へと昇華させていました。完成作品はほぼ同じ大きさですが、そのスケール(縮尺)をどう捉えるかによって、個室的なインテリア空間のサイズから、舞台デザインのような大きなサイズの空間まで、多様な演出空間が出揃いました。受講された皆さんおつかれさまでした! これから取り組む空間デザイン系の課題でもついつい忘れがちな照明への意識をしっかり持って「ライティングデザイン」もしっかり考えていただきたいと思います。

 

◆「アートマルシェ」への空デ在学生&卒業生の参加

8月は毎年、通信教育部の夏のイベントとして「卒業生・修了生全国公募展」が開催されています。

その最終日となる8/24(土)には関連企画として「アートマルシェ」も公募展を取り囲むように開催され、今年は16ブースの出店がありました。様々な分野の在学生や卒業生が作品を展示・販売する企画で年々盛り上がりを見せています。今年は空間演出デザインコース関係のブースが3つも登場しました!

ひとつは在学生中心のグループ。文房具や雑貨、ジュエリーなど充実のアイテムが揃い、とても賑やかな売り場となっていました。

もうひとつは在学生と卒業生の混合チーム。卒業制作を発展させた作品に出会えたり、新たな挑戦を拝見できたりします。

最後は常連の卒業生の単独ブースですが、昨年同様のペーパーナイフシリーズに加え、新商品のジュエリーも人気でした。相変わらず丁寧な手仕事でした。

詳しい額は知りませんが、昨年出した過去最高売上を更新したとか!
在学中はもちろん、卒業後もこうしてイベントに参加してくれるのは研究室としても嬉しい限りです。どんどん応援していきたいと思いますので、また機会があればぜひ皆さんチャレンジしてください!
なお、通信教育部夏のイベントの〆となる「瓜生山懇親会」を終え、マルシェの撤収を済ませた後は、いつもの中華料理屋での打ち上げとなりました。参加された皆さん、おつかれさまでした。

 

◆ 特別講義「湖畔の空間演出デザイン」

アートマルシェの翌週、8/31(土)は本学名誉教授で建築家の大石義一先生にお越しいただき「湖畔の空間演出デザイン」というテーマで、現在ご自身がお住まいの近江今津のまちとデザインについてお話しいただきました。

大石先生は建築家でありながら本学の前身である京都芸術短期大学から京都造形芸術大学にかけて30年以上教壇に立たれてきました。退官と時を同じくして近江今津へ移住した後は、関西、特に滋賀や京都に多くの建築作品を残した建築家”ウィリアム・メレル・ヴォーリズ”の設計でありながら埋もれつつあった旧今津郵便局の保存と活用を主導し、そこを中心として地域のコミュニティづくりに尽力されています。
琵琶湖湖畔のまち今津の抱える状況をご説明いただき、決して賑やかとはいえない地域に今後必要なデザインとは何かについてお話しいただきました。

後半には、ご自身が教鞭を取っていた時代に学生と取り組んだ実験的作品づくりをご紹介いただき、そこから20年あまり経過した今、もう一度その頃の精神を取り戻し色々とチャレンジしていきたいというバイタリティには感激しました。質問にも丁寧に回答いただきました。
研究室としても秋に近江今津を訪れる企画を準備しています。大石先生、ありがとうございました!

以上、空間演出デザインコースの8月の京都の様子をダイジェストでお伝えしました!

9月もスクーリングにオープンゼミ(学習相談会)、オンラインオープンゼミ(インターネット経由のリアルタイム学習相談会)と目白押しです。9/14(土)、15(日)は学園祭「大瓜生山祭」や「ホームカミングデー」もありもちろん通信教育部の方もウェルカムです。

「瓜生山学園ホームカミングデー2019」特設サイトはこちら

個人的に一年でもっとも忙しいながら、もっとも仕事と遊びが捗るような気がする大好きな「秋」はもうすぐです。
皆さんも全力で秋に向かっていきましょう!

 

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