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写真コース

2019年12月10日

【写真コース】藝術学舎「写真をめぐる作家たちEAST」が開催されました。

藝術学舎にて「写真をめぐる作家たちEAST」が開催されました。

2019年12月3日、4日に東京外苑キャンパスにて藝術学舎の講座「写真をめぐる作家たちEAST」が開催されました。これは京都の藝術学舎の人気講座である「写真をめぐる作家たち」の関東バージョンとして今年度から開講されたものです。
今回の講師は登壇順に山本渉先生、白井晴幸先生、森政俊先生、ナビゲート講師に勝又公仁彦先生です。
それぞれ写真コースのスクーリングやテキスト課題を担当されている先生方です。日頃学生の作品を講評している先生方がどのような作品を作っているのかを学生に紹介することで、制作や学習のヒントにしていただくという狙いもあります。

藝術学舎の講座ですので、一般の方や他コースの方、すでに卒業された方や、卒業後に他コースに入学されて勉学を続けている方など多くの方にご受講いただき、平日の日中の開催にも関わらず満席となりました。

山本先生のパートでは単にお話を伺うだけではなく、実際に光に反応する物質を使った青写真のワークショップが行われました。

赤血塩 フェリシエン化カリウムなど薬剤を説明する山本先生作業する暗い部屋に教室に移動して説明薬剤類
校舎の外に出て太陽光による感光方法をレクチャー
定着液を作成。水洗の方法をデモします。
手順の説明が終わると早速受講者による作業開始です。皆さん思い思いの方法で取り組んでいます。

風で紙が飛ばないように抑えます。その影も定着されます。陽が傾いてきました…定着と水洗の様子。乾燥させます。実習のまとめとして、作業時は受講者は暗くてわからなかったであろう筆が大小2種類あったことを説明。また、失敗したことにより偶然生まれたものの豊かさに気付いた経験や、染みもまた作品に成り得ることをお話になりました。

作品のレクチャーに入ります。幼少期のエピソードから始まり、学生時代の出会いと実験、作品の説明へと移っていきます。

環境と友人の大切さについても語られました。

植物や自然への一貫した関心についてもお話になられました。

この講座は集中講座です。二日間の講座を受けて、試験に回答し、合格すると単位認定されます。
二日目は白井先生、森先生の順番でレクチャーが行われました。お二人とも影響を受けた作家のお話から入り、ご自身の作品との関係を含めてお話されました。

自作の撮影装置を解説する白井先生膨大なシリーズの作品を説明する森先生受講者からは活発に質問がされていました。レクチャーの最後には勝又先生、山本先生も加わり、質問を受けつつお互いに討議を重ねておられました。登壇された3人の先生の作品の現れ方はそれぞれですが、行為の結果としての写真であるとか、「感光」という言葉がキーワードとなるような共通点が浮かび上がってきました。

また、試験の前には受講者同士でのディスカッションがなされ、活発な議論が展開されていました。アンケートの結果も上々で、早くも来年度の講師のリクエストが寄せられるなど、この講座に対する期待度の高さが伺える内容でした。東西で開催される「写真をめぐる作家たち」に今後もご期待ください。

藝術学舎 | 京都造形芸術大学がおくる社会人のための公開講座

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