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2020年01月16日
【染織コース】ステンシルの楽しみ
皆さんこんにちは。
通信染織コースの久田多恵です。皆さんはステンシルという技法をご存知でしょうか。染織コースの学生の皆さんは課題で取り組んでいるのでよくご存知ですね。秋に東京外苑キャンパスで開催した「4学科教員による特別授業&卒業生ゲストトーク」の際にも、美術科に参加された皆さんに体験してもらいました。その時の見本がこちらです。
生地は生成のトートバッグです。ADストア(京都瓜生山キャンパスの画材等販売店)で200円くらいで売っているものです。反対側はこちら。
握り鋏は主に糸を切るのに使います。ちなみに最初に作った型がこちら。
ちょっとイメージと違う・・・ と思って本物の握り鋏を見てもう一度作り直しました。
想像で描くとなんだかしっくりきません。本物を見るともっとシャープな形でした。
参加者の皆さんが作られたものはバラエティに富んでいて素晴らしかったのですが、写真を撮る余裕がなく画像がありません。すみません。当日受け取ったパンフレットなどをさっそく入れて持ち帰ることができるように企画しました。
ステンシルには特別な用具はほとんど必要ないのですが、刷毛だけはいいものを使いました。
染色材料店で扱っている摺込刷毛(すりこみばけ)です。古くなった筆の先をハサミでカットしてもステンシルはできます。でも使いやすさでは専用の用具に勝るものはありません。刷毛の下にある半透明のシートは型紙に使ったトレーシングペーパーです。このトレーシングペーパーを切り抜いて布の上に置き、刷毛で色を刷り込んでいきます。何度も同じかたちを刷り込むことができるし、裏向けに使うこともできます。
厚手のトレーシングペーパーを使いました。専門的な型紙は、というと・・・
こちらの薄茶色いものです。元々は和紙で作られていました。これは洋型紙です。とても丈夫で何度も繰り返し使うことができます。
染めるのに使ったのはアクリル絵の具です。布用の絵の具が市販されていますが、これはアクリル絵の具を使っています。
アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、ハンカチやTシャツなどの洗濯するものにステンシルすることもできます。もちろん画材なので絵を描くためのものですが、布用にも使えます。ステンシルは誰でも気軽に楽しめます。 通信染織コースでは2年次のテキスト科目に「幾何形態のステンシル」という課題があります。
こちらの課題はモチーフが幾何形態です。円や四角形、三角形などの配置と色を練ってステンシルで仕上げます。色と形の構成、刷毛や型紙の使い方を習得します。
最後にご紹介するのがこちら。
ステンシルの技法で制作された屏風『TUBE』です。
2013年に逝去された善田康豊先生の作品です。ステンシルで大型作品の制作も可能です。
興味を持った方はぜひ、小さなものからトライしてみてください。
染織コース | 学科・コース紹介
染織コースブログ
通信染織コースの久田多恵です。皆さんはステンシルという技法をご存知でしょうか。染織コースの学生の皆さんは課題で取り組んでいるのでよくご存知ですね。秋に東京外苑キャンパスで開催した「4学科教員による特別授業&卒業生ゲストトーク」の際にも、美術科に参加された皆さんに体験してもらいました。その時の見本がこちらです。
生地は生成のトートバッグです。ADストア(京都瓜生山キャンパスの画材等販売店)で200円くらいで売っているものです。反対側はこちら。
握り鋏は主に糸を切るのに使います。ちなみに最初に作った型がこちら。
ちょっとイメージと違う・・・ と思って本物の握り鋏を見てもう一度作り直しました。
想像で描くとなんだかしっくりきません。本物を見るともっとシャープな形でした。
参加者の皆さんが作られたものはバラエティに富んでいて素晴らしかったのですが、写真を撮る余裕がなく画像がありません。すみません。当日受け取ったパンフレットなどをさっそく入れて持ち帰ることができるように企画しました。
ステンシルには特別な用具はほとんど必要ないのですが、刷毛だけはいいものを使いました。
染色材料店で扱っている摺込刷毛(すりこみばけ)です。古くなった筆の先をハサミでカットしてもステンシルはできます。でも使いやすさでは専用の用具に勝るものはありません。刷毛の下にある半透明のシートは型紙に使ったトレーシングペーパーです。このトレーシングペーパーを切り抜いて布の上に置き、刷毛で色を刷り込んでいきます。何度も同じかたちを刷り込むことができるし、裏向けに使うこともできます。
厚手のトレーシングペーパーを使いました。専門的な型紙は、というと・・・
こちらの薄茶色いものです。元々は和紙で作られていました。これは洋型紙です。とても丈夫で何度も繰り返し使うことができます。
染めるのに使ったのはアクリル絵の具です。布用の絵の具が市販されていますが、これはアクリル絵の具を使っています。
アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、ハンカチやTシャツなどの洗濯するものにステンシルすることもできます。もちろん画材なので絵を描くためのものですが、布用にも使えます。ステンシルは誰でも気軽に楽しめます。 通信染織コースでは2年次のテキスト科目に「幾何形態のステンシル」という課題があります。
こちらの課題はモチーフが幾何形態です。円や四角形、三角形などの配置と色を練ってステンシルで仕上げます。色と形の構成、刷毛や型紙の使い方を習得します。
最後にご紹介するのがこちら。
ステンシルの技法で制作された屏風『TUBE』です。
2013年に逝去された善田康豊先生の作品です。ステンシルで大型作品の制作も可能です。
興味を持った方はぜひ、小さなものからトライしてみてください。
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