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2020年04月04日
【写真コース】講師の活動 2つのグループ展を紹介します。
こんにちは。通信教育部 写真コースです。
今回は、2月から3月にかけて、京都にて開催された二つの展覧会「境界線を遡行する」@VOU /棒 ギャラリー、「表層と深層|Surface and Depths」@Gallery PARCの様子をご紹介したいと思います。
なぜこれらの展覧会についてご紹介するかというと、実は、それぞれに、写真コースの授業を担当されている講師の方々が参加されているからなのです。
2020年2月8日(土)〜3月1日(日)にVOU /棒 ギャラリーにて開催された「境界線を遡行する」には、京都で業務担当非常勤講師を担当されている堀井ヒロツグ先生と、テキスト科目「写真演習I-1」などを担当されている成田舞先生が、2020年2月21日(金)〜3月8日(日)にGallery PARCにて開催された「表層と深層|Surface and Depths」には、京都で業務担当非常勤講師をされている大河原光先生がそれぞれ参加されました。
グループ展は、複数の作家によって構成される展覧会です。展覧会自体のテーマ性や、展示空間におけるそれぞれの作品間の関わりなども、見どころのひとつと言えるかと思います。
「境界線を遡行する」では、堀井先生、成田先生の他に、写真や映像を用いて、人と人との関係性をユニークな方法論で捉える片山逹貴さん、風景とそこに内在する歴史的事実を、歌と映像を通してゆるやかに表象するチン ユウジュウさんが参加をされました。
会場となった、VOU /棒 ギャラリーは、入り口から奥のスペースにかけて、展示空間が大きく2つに分けられているような会場でした。
成田先生は、ご自身の妊娠から出産までに撮影された写真を、言葉とともに構成した写真集やスライドショーを展示されていました。写真を撮るという行為が、日々を生きること、そして思考することとしっかりと結びついている。そのような身体性を感じました。

堀井先生の作品では、人物のポートレートとその人が住む土地の風景が写されていました。写真のフレームとフレームの間に、文章で例えるなら行間のようなものを感じ、展示空間の中でのそれぞれの写真イメージの関わり合いを連想せずにはいられませんでした。

ギャラリーの入り口から奥に入り込んでいくような会場の中で、4名の作家の作品がゆるやかにつながり合うように作られた展示空間は、まさに「私たち自身を形づくる「境界線」を遡り、それによって変容する眼差しを交換する試み」として機能していたのではないかと感じました。
「表層と深層|Surface and Depths」は、京都造形芸術大学 美術工芸学科 写真・映像コースに関わりのある3名による展覧会です。3年次に在籍する白井茜さん、卒業生の志村茉那美さん、大学院出身の大河原光先生が参加されました。

会場となるGallery PARCは3フロアからなる縦に長い会場でした。この展覧会では、各フロアに一人の作家が展示をするというような構成になっており、展示空間を潜っていくような構成になっていたのではないかと思いました。
大河原先生は、自身の皮膚をモチーフに、身体や皮膚表面における場所性や境界を捉えた写真作品を発表されていました。

バライタ印画紙によるモノクロプリントから、目で触れることができるような立体感を感じました。

展覧会は制作した作品を発表する場として、そして社会との関わりの場として、とても重要な意味を持つ場所なのではないかと思います。
写真コースでは、教員はもちろん、卒業生、在学生の方々も毎年たくさんの展覧会を開催されています。そして実際に、卒業制作をはじめとする様々な授業の中で、自身の作品を展示(発表)するということについて学んでいくことができます。
展覧会という場に実際に足を運ぶことで写真の豊かさや新しい発見と出会うことができるのではないかと思います。是非、皆さんも展覧会をご覧になってください。
以下の写真コースブログでは、在学生や卒業生の展覧会情報を紹介しています。
https://tsuushinsyashin.blogspot.com/
「境界線を遡行する」
http://haps-kyoto.com/events/voukyoto20200208/
「表層と深層|Surface and Depths」
https://youtu.be/J5AQPvdq2HQ
写真コース主任の勝又公仁彦先生のYoutubeチャンネルでは、各展覧会場で行われたインタヴューが公開されています。
ギャラリーレポート:堀井ヒロツグ 「土地の皮膚、感覚の水脈」『境界線を遡行する』VOU/棒 1Fメインギャラリー Vol.4/4 2020年2月29日
ギャラリーレポート:成田舞 「skin separates secret」『境界線を遡行する』展 VOU/棒 1Fメインギャラリー Vol.2/4 2020年2月29日
ギャラリーレポート:大河原光「皮膚」『表層と深層|Surface and Depths』展 Gallery PARC 2020年3月6日
「境界線を遡行する」:片山逹貴
「表層と深層|Surface and Depths」:大河原光
写真コース|学科・コース紹介
今回は、2月から3月にかけて、京都にて開催された二つの展覧会「境界線を遡行する」@VOU /棒 ギャラリー、「表層と深層|Surface and Depths」@Gallery PARCの様子をご紹介したいと思います。
なぜこれらの展覧会についてご紹介するかというと、実は、それぞれに、写真コースの授業を担当されている講師の方々が参加されているからなのです。
2020年2月8日(土)〜3月1日(日)にVOU /棒 ギャラリーにて開催された「境界線を遡行する」には、京都で業務担当非常勤講師を担当されている堀井ヒロツグ先生と、テキスト科目「写真演習I-1」などを担当されている成田舞先生が、2020年2月21日(金)〜3月8日(日)にGallery PARCにて開催された「表層と深層|Surface and Depths」には、京都で業務担当非常勤講師をされている大河原光先生がそれぞれ参加されました。
グループ展は、複数の作家によって構成される展覧会です。展覧会自体のテーマ性や、展示空間におけるそれぞれの作品間の関わりなども、見どころのひとつと言えるかと思います。
「境界線を遡行する」では、堀井先生、成田先生の他に、写真や映像を用いて、人と人との関係性をユニークな方法論で捉える片山逹貴さん、風景とそこに内在する歴史的事実を、歌と映像を通してゆるやかに表象するチン ユウジュウさんが参加をされました。
会場となった、VOU /棒 ギャラリーは、入り口から奥のスペースにかけて、展示空間が大きく2つに分けられているような会場でした。
成田先生は、ご自身の妊娠から出産までに撮影された写真を、言葉とともに構成した写真集やスライドショーを展示されていました。写真を撮るという行為が、日々を生きること、そして思考することとしっかりと結びついている。そのような身体性を感じました。

堀井先生の作品では、人物のポートレートとその人が住む土地の風景が写されていました。写真のフレームとフレームの間に、文章で例えるなら行間のようなものを感じ、展示空間の中でのそれぞれの写真イメージの関わり合いを連想せずにはいられませんでした。


ギャラリーの入り口から奥に入り込んでいくような会場の中で、4名の作家の作品がゆるやかにつながり合うように作られた展示空間は、まさに「私たち自身を形づくる「境界線」を遡り、それによって変容する眼差しを交換する試み」として機能していたのではないかと感じました。
「表層と深層|Surface and Depths」は、京都造形芸術大学 美術工芸学科 写真・映像コースに関わりのある3名による展覧会です。3年次に在籍する白井茜さん、卒業生の志村茉那美さん、大学院出身の大河原光先生が参加されました。

会場となるGallery PARCは3フロアからなる縦に長い会場でした。この展覧会では、各フロアに一人の作家が展示をするというような構成になっており、展示空間を潜っていくような構成になっていたのではないかと思いました。
大河原先生は、自身の皮膚をモチーフに、身体や皮膚表面における場所性や境界を捉えた写真作品を発表されていました。

バライタ印画紙によるモノクロプリントから、目で触れることができるような立体感を感じました。

展覧会は制作した作品を発表する場として、そして社会との関わりの場として、とても重要な意味を持つ場所なのではないかと思います。
写真コースでは、教員はもちろん、卒業生、在学生の方々も毎年たくさんの展覧会を開催されています。そして実際に、卒業制作をはじめとする様々な授業の中で、自身の作品を展示(発表)するということについて学んでいくことができます。
展覧会という場に実際に足を運ぶことで写真の豊かさや新しい発見と出会うことができるのではないかと思います。是非、皆さんも展覧会をご覧になってください。
以下の写真コースブログでは、在学生や卒業生の展覧会情報を紹介しています。
https://tsuushinsyashin.blogspot.com/
- 各展覧会について
「境界線を遡行する」
http://haps-kyoto.com/events/voukyoto20200208/
「表層と深層|Surface and Depths」
https://youtu.be/J5AQPvdq2HQ
写真コース主任の勝又公仁彦先生のYoutubeチャンネルでは、各展覧会場で行われたインタヴューが公開されています。
ギャラリーレポート:堀井ヒロツグ 「土地の皮膚、感覚の水脈」『境界線を遡行する』VOU/棒 1Fメインギャラリー Vol.4/4 2020年2月29日
ギャラリーレポート:成田舞 「skin separates secret」『境界線を遡行する』展 VOU/棒 1Fメインギャラリー Vol.2/4 2020年2月29日
ギャラリーレポート:大河原光「皮膚」『表層と深層|Surface and Depths』展 Gallery PARC 2020年3月6日
- 会場写真
「境界線を遡行する」:片山逹貴
「表層と深層|Surface and Depths」:大河原光
写真コース|学科・コース紹介
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