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写真コース

2021年01月21日

【写真コース】卒業生紹介「新たなアートを、新たな自分を創造する」

通信教育部のパンフレットでは、毎年卒業生の方に直接お会いして在学時のエピソードなどをお聞きしていますが、その内容をこちらのブログでも紹介いたします。

今回は写真コース。
入学前は、スマホで写真を撮るぐらいの経験しかなかったという狩野さん。本学の学びを経て、なんと欧米のアートギャラリーから作品販売のオファーがあったとのこと。
先生のどんな言葉に励まされ、アーティストとしての一歩を踏み出したのでしょうか。



撮った写真のSNSに世界各国のファンがつき、なんと欧米のアートギャラリーから作品販売のオファーがあった狩野さん。本学に来るまでは、スマホで写真を撮るぐらいの経験しかなかった。「もともとは、着物づくりを学びたくて染織コースへ。何気なく受けた自由選択科目で、写真の面白さに目覚めたんです」。それは、身近なものを撮影して、色やカタチを発見・収集するという課題。新しい視点から覗いたレンズのなかに「自分の求めていた表現がある」と気づき、より深く追求したくなってコース転向。「たとえばサビとかひび割れとか、風雨にさらされた人工物がつくりだす、独特の美に魅入られてしまったんです」。かくして、野ざらしの船や壊れた壁、床の染みに熱い眼差しを向けることになった狩野さん。一般的な写真とはかけ離れたそのモチーフや着眼点を、だれよりも理解し、応援してくれたのが先生たちだった。

「あるとき先生が、〝あなたの参考になるはず〞とわざわざ海外から取り寄せた写真集を見せてくださって。その内容はもちろん、お気持ちにも感動しました」。レポートでは「なぜ撮るのか」を徹底的に問創造する写真われるのに、スクーリングの発表では「理屈を語りすぎるな」と指摘される。「ときに戸惑うこともありましたが、プロの写真家というだけでなく、教育者としての真摯な教えのひとつひとつに、刺激され、励まされました」。迷っては相談を繰り返し、内容も表現も研ぎ澄まされていった狩野さんの写真。ついには、くしゃくしゃに折られて立体化した斬新なカタチで、東京のギャラリーに展示されることになった。「偶然の出会いで自分が変わるなんて、これまでありえないと思っていたけど」。本コースでの出会いによって、アーティストとしての一歩を踏みだした自分がいる。「見るひとが自由にイメージを広げてくれる、そんな作品をめざしたいですね」。狩野さんの写真は、さらに新たなアートを、新たな自分を創造していく。

狩野 明茂さん
写真コース(3年次編入学) ’19年度卒業 京都府在住

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