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2021年03月15日
次なる人生への出発点―2020年度 京都芸術大学 通信教育課程 学位授与式・卒業式
こんにちは。京都芸術大学 通信教育課程です。
3/13(土)に挙行した「2020年度 京都芸術大学 通信教育課程 学位授与式・卒業式」の様子を紹介いたします。
通学および通信教育課程がある本学では、例年、午前中に通学課程、午後からは通信教育課程の学位授与式・卒業式を執り行っています。
本年度、通信教育課程では修士67名、学士600名の方が学位を授与されました。日本全国、そして海外在住の18歳から96歳の方々が集う通信教育課程。今年の修了生・卒業生で最高齢の方は89歳です。
本学教授の松平定知先生による本学の理念「京都文藝復興」の朗読から式が始まります。
そして、各領域や学科代表の方々への「学位記・卒業証書授与」。
次に尾池和夫学長からの式辞。本年度末で本学学長の任期を終える尾池学長は「今後、私も修士課程に入学し学び続けたい」と語りました。
卒業・修了生を代表して「修了の辞」をお読みいただいたのは、通信制大学院の超域プログラム 制作学 後藤繁雄ラボを修了された齊藤勉さん。 芸術以外の分野から本学に入学、教員や学友との学び合いに支えられて修了できたと語る斎藤さん。後ほど修了の辞の全文をご紹介しますが、なかでも印象に残った言葉を先にご紹介します。
そして徳山豊理事長からの歓送の辞です。
式典終了後は各コースの分科会会場に移動。
分科会では、先生からお一人お一人に卒業証書が授与されました。
涙ながらにそれぞれの思いを話す皆さん。仕事や家庭との両立、学ぶ時間や場所の確保。家族や友人、教員に支えられ、さまざまな苦労を乗り越えてこられたことを想像し、その姿に大きな感動を覚えました。
2019年度に開設したアートライティングコースからは初めての卒業生が誕生。2年前、3年次編入学をされた14名が無事に卒業を迎えました。ある卒業生は「いつかまた大学に帰ってきたいです」と清々しい表情で語ってくださいました。
卒業で学びが終わりではなく、これからがスタート。学ぶことで、皆さんの人生がより豊かになるはずです。
本学通信教育課程は、藝術学舎(一般公開講座)や全国各地で開催する収穫祭など、皆さんがこれからもさまざまな形で学び続けることができるよう、引き続き学習環境を整えてまいります。これからの人生も謳歌し、いつかまた本学に帰ってきてください。
改めまして、皆さま、ご卒業・修了おめでとうございます。
それでは最後に、齊藤勉さんの「修了の辞」を紹介させていただきます。
修了の辞
2020年度は新型コロナウイルスが広がり、日々状況が変化していきました。世界の主要な都市はロックダウンし、これまでの生活が大幅に変わることを余儀なくされた変動の年でした。学びの場も例外ではなく、スクーリングはキャンパスからオンラインに移行しました。ある意味で同級生と近くなりつつも、対面で会えない状況にもどかしさもありました。このような状況での修了式・卒業式開催に向けてご尽力を賜りました京都芸術大学並びに関係者の皆様のお心遣いに対しまして、厚く御礼申し上げます。
私は芸術の外の分野からやってまいりました。外資系企業に勤務し、企業の業務課題に取り組むコンサルタントとして、様々な経営課題に取り組んで参りました。そのような社会人経験を重ねてきた中で、先行きの見えない時代にあって、どのようにして世界と向き合うのか。そのような問題意識を抱えていた折に、後藤繁雄先生と対話の機会を得られ、本学に進学するきっかけとなりました。
大学院では現代アートの研究に取り組みました。難解な現代アートは、およそ芸術品とは認識できないような作品が、価値を生成し、大きなアート・マーケットを形成しています。その事実に驚きつつも、批評的、鑑賞的な価値も同時に生成しています。それまで関わりが無かった豊かな世界を発見することができました。とはいえ美術教育を受けていなかった身からすると右往左往する局面も多く、後藤先生の指導やゼミの先輩ならびに同級生との学び合いにより、本日、ここに卒業式を迎えることができたことに喜びを感じています。
現代アートは、たった今生まれたばかりの「いまここ」の芸術です。そうした現代アートの世界を、旅をするかのような2年間の研究生活を振り返ってみますと、当初の目的でもありました新たな世界の捉え方を身に着けられ、大きな成長を遂げることができました。こうした学びと同様に刺激を受けたのは、様々な問題意識を持った同級生との出会いです。この学友との出会いは、かけがえのないものとして、これからの人生の糧になっていくことでしょう。
本学は広く社会人にも門戸を開き、利便性の高い通信制の教育を行っております。幅広い芸術分野の受け皿が用意され、懐深く包み込んでくれました。多彩なバックグラウンドを持った人々が集まり、触れ合い、感性が混ざり合い、様々な成果が表れてきます。どのような化学反応が起こるのか、実験場のようでもあります。芸術を学ぶことは、年齢やそれまでの経験に関係なく、いつでも始めることができます。そしていつまでも探求していくことができると教えて頂きました。
本日の卒業式は、私たちの次なる人生への出発点です。私たち修了生・卒業生667名は、ひとりひとり本学で学び得た成果を胸に抱き、今後も研鑽を重ね、それぞれの人生を歩んでいきます。
最後になりますが、御指導頂きました先生方、学習環境を整えてくださいました職員の皆様に厚く御礼申し上げます。京都芸術大学の益々の発展を祈念し、卒業の挨拶とさせていただきます。
令和3年3月13日
2020年度修了生・卒業生代表
超域プログラム 制作学 後藤繁雄ラボ修了
齊藤勉
(撮影:高橋保世、広報課、通信教育課程 入学課)
「京都芸術大学(通信教育)2019・2020年度合同WEB卒業・修了制作展」
3/13(土)に挙行した「2020年度 京都芸術大学 通信教育課程 学位授与式・卒業式」の様子を紹介いたします。
通学および通信教育課程がある本学では、例年、午前中に通学課程、午後からは通信教育課程の学位授与式・卒業式を執り行っています。
本年度、通信教育課程では修士67名、学士600名の方が学位を授与されました。日本全国、そして海外在住の18歳から96歳の方々が集う通信教育課程。今年の修了生・卒業生で最高齢の方は89歳です。
本学教授の松平定知先生による本学の理念「京都文藝復興」の朗読から式が始まります。
そして、各領域や学科代表の方々への「学位記・卒業証書授与」。
次に尾池和夫学長からの式辞。本年度末で本学学長の任期を終える尾池学長は「今後、私も修士課程に入学し学び続けたい」と語りました。
卒業・修了生を代表して「修了の辞」をお読みいただいたのは、通信制大学院の超域プログラム 制作学 後藤繁雄ラボを修了された齊藤勉さん。 芸術以外の分野から本学に入学、教員や学友との学び合いに支えられて修了できたと語る斎藤さん。後ほど修了の辞の全文をご紹介しますが、なかでも印象に残った言葉を先にご紹介します。
多彩なバックグラウンドを持った人々が集まり、触れ合い、感性が混ざり合い、様々な成果が表れてきます。どのような化学反応が起こるのか、実験場のようでもあります。芸術を学ぶことは、年齢やそれまでの経験に関係なく、いつでも始めることができます。そしていつまでも探求していくことができると教えて頂きました。
そして徳山豊理事長からの歓送の辞です。
式典終了後は各コースの分科会会場に移動。
分科会では、先生からお一人お一人に卒業証書が授与されました。
大学に通うのがずっと夢でした。今日卒業を迎えられて、本当に感慨深いです。
涙ながらにそれぞれの思いを話す皆さん。仕事や家庭との両立、学ぶ時間や場所の確保。家族や友人、教員に支えられ、さまざまな苦労を乗り越えてこられたことを想像し、その姿に大きな感動を覚えました。
2019年度に開設したアートライティングコースからは初めての卒業生が誕生。2年前、3年次編入学をされた14名が無事に卒業を迎えました。ある卒業生は「いつかまた大学に帰ってきたいです」と清々しい表情で語ってくださいました。
卒業式は、次なる人生への出発点
卒業で学びが終わりではなく、これからがスタート。学ぶことで、皆さんの人生がより豊かになるはずです。
本学通信教育課程は、藝術学舎(一般公開講座)や全国各地で開催する収穫祭など、皆さんがこれからもさまざまな形で学び続けることができるよう、引き続き学習環境を整えてまいります。これからの人生も謳歌し、いつかまた本学に帰ってきてください。
改めまして、皆さま、ご卒業・修了おめでとうございます。
それでは最後に、齊藤勉さんの「修了の辞」を紹介させていただきます。
修了の辞
2020年度は新型コロナウイルスが広がり、日々状況が変化していきました。世界の主要な都市はロックダウンし、これまでの生活が大幅に変わることを余儀なくされた変動の年でした。学びの場も例外ではなく、スクーリングはキャンパスからオンラインに移行しました。ある意味で同級生と近くなりつつも、対面で会えない状況にもどかしさもありました。このような状況での修了式・卒業式開催に向けてご尽力を賜りました京都芸術大学並びに関係者の皆様のお心遣いに対しまして、厚く御礼申し上げます。
私は芸術の外の分野からやってまいりました。外資系企業に勤務し、企業の業務課題に取り組むコンサルタントとして、様々な経営課題に取り組んで参りました。そのような社会人経験を重ねてきた中で、先行きの見えない時代にあって、どのようにして世界と向き合うのか。そのような問題意識を抱えていた折に、後藤繁雄先生と対話の機会を得られ、本学に進学するきっかけとなりました。
大学院では現代アートの研究に取り組みました。難解な現代アートは、およそ芸術品とは認識できないような作品が、価値を生成し、大きなアート・マーケットを形成しています。その事実に驚きつつも、批評的、鑑賞的な価値も同時に生成しています。それまで関わりが無かった豊かな世界を発見することができました。とはいえ美術教育を受けていなかった身からすると右往左往する局面も多く、後藤先生の指導やゼミの先輩ならびに同級生との学び合いにより、本日、ここに卒業式を迎えることができたことに喜びを感じています。
現代アートは、たった今生まれたばかりの「いまここ」の芸術です。そうした現代アートの世界を、旅をするかのような2年間の研究生活を振り返ってみますと、当初の目的でもありました新たな世界の捉え方を身に着けられ、大きな成長を遂げることができました。こうした学びと同様に刺激を受けたのは、様々な問題意識を持った同級生との出会いです。この学友との出会いは、かけがえのないものとして、これからの人生の糧になっていくことでしょう。
本学は広く社会人にも門戸を開き、利便性の高い通信制の教育を行っております。幅広い芸術分野の受け皿が用意され、懐深く包み込んでくれました。多彩なバックグラウンドを持った人々が集まり、触れ合い、感性が混ざり合い、様々な成果が表れてきます。どのような化学反応が起こるのか、実験場のようでもあります。芸術を学ぶことは、年齢やそれまでの経験に関係なく、いつでも始めることができます。そしていつまでも探求していくことができると教えて頂きました。
本日の卒業式は、私たちの次なる人生への出発点です。私たち修了生・卒業生667名は、ひとりひとり本学で学び得た成果を胸に抱き、今後も研鑽を重ね、それぞれの人生を歩んでいきます。
最後になりますが、御指導頂きました先生方、学習環境を整えてくださいました職員の皆様に厚く御礼申し上げます。京都芸術大学の益々の発展を祈念し、卒業の挨拶とさせていただきます。
令和3年3月13日
2020年度修了生・卒業生代表
超域プログラム 制作学 後藤繁雄ラボ修了
齊藤勉
(撮影:高橋保世、広報課、通信教育課程 入学課)
「京都芸術大学(通信教育)2019・2020年度合同WEB卒業・修了制作展」
会期:2021年3月10日(水)11:00〜3月31日(水)18:00
開催URL:https://www.kyoto-art.ac.jp/t/graduationworks/
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