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2021年07月08日
【陶芸コース】手びねりスクーリングとオリジナルの技法が学べるワークショップを紹介します!
皆さんこんにちは。通信陶芸コース教員、田中哲也です。今回は、5月と7月に行われた2年次配当科目「陶芸Ⅲ―2 円柱からの展開/手びねり技法」のスクーリング風景と3年次配当科目「陶芸Ⅴ―1発想の展開」で行われた教員ワークショップを紹介します。
手びねり技法とは、土を紐状にしてひねり上げて行く技法です。陶芸史の中で最も永く行われてきた技法です。スクーリング前半では、手びねりで成形を行います。
まず、高さ37㎝の円柱を作ります。
その後、切ったり、膨らましたり、削ったり、加飾したりそれぞれの想いで展開します。
作品のイメージやコンセプトを基に成形して行きます。
口や細部を仕上げます。
スクーリング後半では、素焼きした作品に呉須(コバルト)を使って下絵付け、染付を行います。
スポンジを使ってグラデーション。
テープを使ってマスキング。
もちろん、伝統的な運筆による染付も出来ます。
下絵付けの後、施釉を行います。
窯詰め。4日間スクーリングでは、窯詰め、焼成をスクーリング中に行いますので、焼成についても学ぶことが出来ます。
そして完成です。呉須による染付技法は、14世紀、中国の景徳鎮から始まり、世界中に伝播した伝統的な技法です。焼成後の濃淡のある藍色が特徴的です。皆さん窯出しでは、呉須の美しい変化に感動されていました。
次に教員によるワークショップの紹介です。
5月に行われた「陶芸Ⅴ―1発想の展開」では、ワークショップを担当しました。
工芸では、素材を活かし芸術へと昇華することが重要な観点になります。新しい素材が作られると新しい表現が可能となります。私は、10年ほど前から、信楽窯業試験場で2009年に開発された信楽透土を使って、作品を制作しています。信楽透土は、焼成すると半透明になる陶土です。この土で作品を制作し内部からLEDライトで照らしています。光を盛る器、輝器というコンセプトで制作しています。
ワークショップでは、スライドと実際に作品を持参し、輝器シリーズを紹介しました。
その後、信楽透土を使って、ボール紙を支持体としたタタラ成形のデモンストレーションを行いました。
通信陶芸コースには、十数名の教員が携わっています。我々教員は、教員であると同時に作家や研究者でもあります。陶芸コーススクーリングでは、色々な教員の独自の技法やノウハウも学べます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回、ブログでお会いしましょう。
田中哲也
陶芸コース|学科・コース紹介
陶芸コース研究室ブログ
研究室が在学生・卒業生向けに情報発信しているブログです。こちらでも授業の様子や展覧会の情報などが豊富です。
手びねり技法とは、土を紐状にしてひねり上げて行く技法です。陶芸史の中で最も永く行われてきた技法です。スクーリング前半では、手びねりで成形を行います。
まず、高さ37㎝の円柱を作ります。
その後、切ったり、膨らましたり、削ったり、加飾したりそれぞれの想いで展開します。
作品のイメージやコンセプトを基に成形して行きます。
口や細部を仕上げます。
スクーリング後半では、素焼きした作品に呉須(コバルト)を使って下絵付け、染付を行います。
スポンジを使ってグラデーション。
テープを使ってマスキング。
もちろん、伝統的な運筆による染付も出来ます。
下絵付けの後、施釉を行います。
窯詰め。4日間スクーリングでは、窯詰め、焼成をスクーリング中に行いますので、焼成についても学ぶことが出来ます。
そして完成です。呉須による染付技法は、14世紀、中国の景徳鎮から始まり、世界中に伝播した伝統的な技法です。焼成後の濃淡のある藍色が特徴的です。皆さん窯出しでは、呉須の美しい変化に感動されていました。
次に教員によるワークショップの紹介です。
5月に行われた「陶芸Ⅴ―1発想の展開」では、ワークショップを担当しました。
工芸では、素材を活かし芸術へと昇華することが重要な観点になります。新しい素材が作られると新しい表現が可能となります。私は、10年ほど前から、信楽窯業試験場で2009年に開発された信楽透土を使って、作品を制作しています。信楽透土は、焼成すると半透明になる陶土です。この土で作品を制作し内部からLEDライトで照らしています。光を盛る器、輝器というコンセプトで制作しています。
ワークショップでは、スライドと実際に作品を持参し、輝器シリーズを紹介しました。
その後、信楽透土を使って、ボール紙を支持体としたタタラ成形のデモンストレーションを行いました。
通信陶芸コースには、十数名の教員が携わっています。我々教員は、教員であると同時に作家や研究者でもあります。陶芸コーススクーリングでは、色々な教員の独自の技法やノウハウも学べます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回、ブログでお会いしましょう。
田中哲也
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