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空間演出デザインコース

2022年10月10日

【空間演出デザインコース】身近な素材から、多様な表現方法の可能性 を発見

こんにちは。空間演出デザインコース研究室の片岡サトシです。

酷暑、豪雨に悩まされる時期を過ぎて、涼しさを感じ秋めいてきた近頃です。4月の入学から半年。そろそろ、より自由な発想への欲求が満ちている頃ではないでしょうか?

身近な素材から、多様な表現の可能性を発見する


今回は東京外苑キャンパスでの「空間演出デザインII-2 造形表現基礎」 のスクーリングレポートです。この科目は身近な素材の加工を通して、立体的な造形・デザイン表現の基礎について学ぶ科目です。自由な発想への欲求を満たすには十分な科目です。

点・線・面という造形の基本要素を理解した上で、作品制作や様々な空間への演出を試みながら、発想力、表現力を養います。素材に触れ、眺め、思考を巡らします。

一つのモノに深く向き合う行為は、日常生活ではなかなか作れないものです。「身近な素材から、多様な表現の可能性を発見する」このスクーリングでの経験は、今後のデザイン活動において、とても貴重な体験となるはずです。

🔗空間演出デザインコース| 学科・コース紹介

表面加工を施した紙の質感スタディ


まず、スクーリングの事前課題でウォーミングアップ。ケント紙を使用して、切ったり、折ったり、曲げたりといった、基本的な表面加工を施すことで、それぞれが異なった質感となる様にチャレンジです。この様なシンプルな行為でも、真剣なスタディから自然と製作者の個性がにじみ出ます。



教室の壁に作品をならべてみると、個性的な発想におどろき、視点のおもしろさがわかります。まわりの人の発想に刺激を受けることもスクーリングの目的のひとつです。

面から作ったユニットでインスタレーション


紙を使用し20個以上の同一ユニットを制作、既存空間に設置することで場の演出を試みます。そして、空間がどのように生まれ変わったかをプレゼンテーションします。

インスタレーションですので、作ったユニットを無理やり空間に配置するのではなく、選んだ空間にどの様に作用するのか、どの様に演出できるかを考えます。



限られた時間の中で、このユニットがどう空間に作用するのか。考えながら制作します。

どう配置するか。空間の利用を検討中。



どこの空間にするか。空間の切り取りの検討。


線の造形、器(うつわ)の制作


次に、 ヒノキ棒を使用して、好きな長さに切断、組み立て、広義に解釈した「器」を制作します。線による造形の美しさを競います。用途を意識しながらの、線による造形はまた違った工夫が必要です。



線による造形は、接合方法や強度など、思い通りに形にすることが難しく、苦戦されるかたも多かったです。

さいごに


このスクーリングでは、ものづくりの基礎を学ぶことができたと思います。身近な素材を使用して「作るとは何か?」「表現するとは何か?」といった、空間における造形行為の根本について深く考えることができたのではないでしょうか?

面の造形、線の造形それぞれに、全員の作品を見ながら講評を行いました。最終成果物に至るまでの、悩んでいた様子、大きな飛躍など、そのプロセスに対してもコメントを添えていきます。このスクーリングではそのプロセスが特に大事。迷い、悩んで、自分なりの答えを導く経験ができたと思います。

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▼動画:空間演出デザインコース紹介(教員インタビュー)

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