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2023年02月03日
【イラストレーションコース】わずかな手間でクオリティを上げよう!(窓編)

こんにちは。イラストレーションコース研究室のkaitoです。
イラストを描く際に「それらしく描いているのに何か物足りない」と思うことはありませんか?少し加筆をしてディテールを詰めることで、イラストのクオリティを上げましょう。
今回は窓のイラストを使って解説してみようと思います!
①とりあえず窓と認識できる状態

洋風建築によくある「上げ下げ窓」という窓です。天気の良い日中、明かりのついていない室内に窓から陽が射している様子を表現したかったので、室内は暗めにしています。
遠景であればこれくらいの描き込みでも大丈夫そうですが、この窓をメインとするには少しディテールが甘い状態です。また、陽が射している感じが弱く、このままでは曇天のように見えそうです。
②枠に立体感が出た窓

①→②では、窓枠に立体感を追加しています。壁より少し手前に窓枠が出ているので、わずかな厚み分の影を追加しました。ガラスと水平な面は逆光で暗く、ガラスに垂直な面は陽の光が当たって明るくなるので、しっかりと明暗の差をつけます。枠のエッジにはハイライトを入れて、光がしっかり当たっている様子を表現しました。
③ガラスがある窓

②→③では、ガラスの表現を追加しています。窓枠の厚みの奥に、ほんの少しガラスの厚みを追加しました。また、ガラスには光の反射によって見ている人の空間が映り込むことがあるので、部屋の天井がうっすら映り込んだ感じを追加しています。ガラスへの映り込みは陽の光が弱い夜間が強く、日中は弱くなるため、このイラストではあまりはっきりとした映り込みは描いていません。
④光が射し込む窓

③→④では、陽の光の表現を追加しています。外から射す陽の光を追加し、その光によってできる窓枠の影も追加しました。ツヤツヤに磨かれた焦茶色の木の窓枠に、外の植物の緑が反射している様子も追加しています。(窓枠上部など)
舞台のスポットライトなどで、普段は見えないような細かな埃がキラキラしている様子を見たことがある方は多いと思います。このイラストでも、「天気の良い日中、明かりのついていない室内に窓から陽が射している様子」を表現するため、細かな埃に光が反射してできるキラキラを追加しました。現実では、非常に暗い部屋でなければ、ここまで窓から射す陽の光が筋のように見えることはあまりありません。今回のイラストでは分かりやすい演出として、光の筋で陽が射していることを表現しています。
まとめ

いかがでしたでしょうか?レンガ壁編同様に、人工物が綺麗すぎて嘘っぽくなるのを避けるためには、わずかな段差や隙間の影を入れたり、エッジの処理に気を配ったりしてみましょう。材質を表現する映り込みや光の様子なども日頃から観察しておくと、それらしい演出に役立ちます。みなさんもぜひ、あとひと手間に気を配ってみてください。
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