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2023年08月30日
【ランドスケープデザインコース】庭もお⽫の中の料理も⾃⼰表現〜ランドスケープデザインII−2〜
こんにちは。業務担当⾮常勤講師の藤津より、ランドスケープデザインII−2 の様⼦をお届けします。

先⽉の製図基礎のスクーリングでは製図版、定規、三⾓スケールの使い⽅を教わりました。基本的な図⾯の描き⽅にも慣れてきたところで、いよいよはじめの⼀歩、個⼈住宅の庭をデザインします。
条件として300 ㎡の敷地が設定され、⼀軒家を配置し、家の周囲を庭として設計します。東⻄南北に設けられたスペースをどのような庭にするか、諸条件を読み解き、施主の暮らしや要望を想像しながら考えてもらいます。

受講⽣には、スクーリング前にあらかじめゾーニング図や動線図を作成してもらっています。
ゾーニング図とは、敷地を周辺環境や建築との関係から区分し、図⾯に囲み枠を描きいれて各ゾーンの特徴と配置を図⽰したもの、また動線図とは、クライアントや関係者が開⼝部や⼊⼝と敷地屋内外を出⼊りする動線などを図⽰したものです。これらは空間の機能、使い勝⼿、プライバシー、⽣活の彩りや楽しみをデザインする⼀段管前のステップとなり、これらを参考にしながら、平⾯図に植栽、園路、舗装、駐⾞場、造作物などを配置し、空間を考案していきます。
最初はエスキースといって、⼤まかなゾーンと造作について下書きを繰り返し、徐々に精度を上げて製図します。平⾯図でおおよそのアイデアが描けたら、断⾯図で各要素の⾼さについても検討し、⽴⾯図と合わせて仕上げていきます。

「エスキース」の段階で⼾惑っている受講⽣たち。⼀体何を描けばよいのか?初めて設計にジャンプする瞬間は不安がつきもの。講師の先⽣からとっかかりのヒントを聞き出して、真っ⽩なトレーシングペーパーに⾶び込みます。シャープペンシルを持って⼿を動かしていくうちに、もやもやした線が形になって浮かびあがっていたらしめたもの。エスキースに批評は不要、あふれるアイデアをひたすら描きとめる楽しい⼯程です。

エスキースはやがて製図に移⾏します。描きためたアイデアを取捨してより説得⼒のある表現にするため、持てる技術を最⼤限に⽣かし、より良い提案にするべく⾃⾝を追い込みます。図⾯の正確さや、線描や着彩の均質さ、これら全てをバランスよく仕上げるためには作業時間の管理も必要です。本コースのカリキュラムは、受講⽣がこうした演習を積み上げることで卒業制作に挑む⼒を培います。
図⾯が仕上がったら、プレゼンテーションと合評の時間です。今回のスクーリングでは約30 ⼈の受講⽣が発表し、講師からの⼨評を聞きます。受講⽣の頑張りは講師にどのように評価されるでしょう?講師のほうもそれぞれの⻑短を⾒極め、アドバイスをするのに真剣勝負です。他の受講⽣のプレゼンテーションを⾒るのも楽しいですね。

講師の對中先⽣からは、デザインの約束事ばかりでなく、さらにレベルの⾼い提案の実例や、図⾯のコピーなど使えるものを有効活⽤して、⼿早くても完成された図⾯づくりからより良いプレゼンテーションに時間を割くコツも教わり、実りの多いスクーリングになりました。現役で活躍するデザイナーらしく実際的でクライアントの⼼を動かすソリューションを知り、受講⽣には刺激になったようです。
對中先⽣はご⾃⾝が主宰されているレストラン「⼭のテーブル」の仕事を引き合いに、庭空間だけでなく、お⽫の中の料理にもランドスケープがあるように、通信教育部の受講⽣ならではのそれぞれの社会経験を通じて⾃⼰表現を⽬指してほしいとおっしゃっていました。
對中先⽣は、昨年の本コース特別講義にてお話いただきました。こちらのブログも合わせてご覧ください。
【ランドスケープデザインコース】對中剛⼤⽒ 特別講義「⾵景のデザイン」―環境からお⽫まで―
過去のランドスケープデザインII−2 の様⼦をレポートしたブログはこちら
【ランドスケープデザインコース】ひたすら⼿を動かして、アイデアを形に。住宅庭園の設計制作
ランドスケープデザインコース| 学科・コース紹介


事前課題の確認。講師の指導に受講⽣たちが⾃然と集まります。
先⽉の製図基礎のスクーリングでは製図版、定規、三⾓スケールの使い⽅を教わりました。基本的な図⾯の描き⽅にも慣れてきたところで、いよいよはじめの⼀歩、個⼈住宅の庭をデザインします。
条件として300 ㎡の敷地が設定され、⼀軒家を配置し、家の周囲を庭として設計します。東⻄南北に設けられたスペースをどのような庭にするか、諸条件を読み解き、施主の暮らしや要望を想像しながら考えてもらいます。

講師のエスキース実演
受講⽣には、スクーリング前にあらかじめゾーニング図や動線図を作成してもらっています。
ゾーニング図とは、敷地を周辺環境や建築との関係から区分し、図⾯に囲み枠を描きいれて各ゾーンの特徴と配置を図⽰したもの、また動線図とは、クライアントや関係者が開⼝部や⼊⼝と敷地屋内外を出⼊りする動線などを図⽰したものです。これらは空間の機能、使い勝⼿、プライバシー、⽣活の彩りや楽しみをデザインする⼀段管前のステップとなり、これらを参考にしながら、平⾯図に植栽、園路、舗装、駐⾞場、造作物などを配置し、空間を考案していきます。
最初はエスキースといって、⼤まかなゾーンと造作について下書きを繰り返し、徐々に精度を上げて製図します。平⾯図でおおよそのアイデアが描けたら、断⾯図で各要素の⾼さについても検討し、⽴⾯図と合わせて仕上げていきます。

設計⾵景の⼀コマ
「エスキース」の段階で⼾惑っている受講⽣たち。⼀体何を描けばよいのか?初めて設計にジャンプする瞬間は不安がつきもの。講師の先⽣からとっかかりのヒントを聞き出して、真っ⽩なトレーシングペーパーに⾶び込みます。シャープペンシルを持って⼿を動かしていくうちに、もやもやした線が形になって浮かびあがっていたらしめたもの。エスキースに批評は不要、あふれるアイデアをひたすら描きとめる楽しい⼯程です。

製図の様⼦。表現を⼯夫して。
エスキースはやがて製図に移⾏します。描きためたアイデアを取捨してより説得⼒のある表現にするため、持てる技術を最⼤限に⽣かし、より良い提案にするべく⾃⾝を追い込みます。図⾯の正確さや、線描や着彩の均質さ、これら全てをバランスよく仕上げるためには作業時間の管理も必要です。本コースのカリキュラムは、受講⽣がこうした演習を積み上げることで卒業制作に挑む⼒を培います。
図⾯が仕上がったら、プレゼンテーションと合評の時間です。今回のスクーリングでは約30 ⼈の受講⽣が発表し、講師からの⼨評を聞きます。受講⽣の頑張りは講師にどのように評価されるでしょう?講師のほうもそれぞれの⻑短を⾒極め、アドバイスをするのに真剣勝負です。他の受講⽣のプレゼンテーションを⾒るのも楽しいですね。

合評は他の受講⽣の提案やプレゼンテーションに触れるチャンス。
講師の對中先⽣からは、デザインの約束事ばかりでなく、さらにレベルの⾼い提案の実例や、図⾯のコピーなど使えるものを有効活⽤して、⼿早くても完成された図⾯づくりからより良いプレゼンテーションに時間を割くコツも教わり、実りの多いスクーリングになりました。現役で活躍するデザイナーらしく実際的でクライアントの⼼を動かすソリューションを知り、受講⽣には刺激になったようです。
對中先⽣はご⾃⾝が主宰されているレストラン「⼭のテーブル」の仕事を引き合いに、庭空間だけでなく、お⽫の中の料理にもランドスケープがあるように、通信教育部の受講⽣ならではのそれぞれの社会経験を通じて⾃⼰表現を⽬指してほしいとおっしゃっていました。
對中先⽣は、昨年の本コース特別講義にてお話いただきました。こちらのブログも合わせてご覧ください。
【ランドスケープデザインコース】對中剛⼤⽒ 特別講義「⾵景のデザイン」―環境からお⽫まで―
過去のランドスケープデザインII−2 の様⼦をレポートしたブログはこちら
【ランドスケープデザインコース】ひたすら⼿を動かして、アイデアを形に。住宅庭園の設計制作
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