PHOTO

PHOTO

ランドスケープデザインコース

2024年02月27日

【ランドスケープデザインコース】今年度も卒業制作の最終発表が無事に終わりました!

こんにちは、ランドスケープデザインコースの稲田です。

6月に始まった卒業制作の全6回のスクーリングも、1月の最終発表を迎えてすべて終了しました。卒業制作では、週末二日間のスクーリングはすべての回を京都キャンパス、東京キャンパス、遠隔(オンライン)で開催しており、場所や日程など各自の都合に合わせて選択することができます。

前半のスクーリングではそれぞれテーマや敷地を選定し、敷地の調査分析からコンセプトを策定し、基本計画までを目指します。後半ではそのコンセプトを空間化して、各種図面やパース、プレゼンのための模型やパネルを作成していきます。

(1年を通した卒業制作の流れについては、こちら↓の記事をご覧ください)

【ランドスケープデザインコース】卒業制作のプロセスと風景


 

まず初めにテーマと敷地を選定しますが、その動機は人それぞれです。入学時点で目標(テーマ)をもっていて、様々な学びを経て満を持して卒業制作に取り組む方もいれば、卒業制作の1回目スクーリングまで漠然としたイメージしかもたず、その後6回のスクーリングの前半を通してテーマを絞っていく方もいます。またテーマよりも先に思い入れのある土地や地域があって、そこの調査から課題をみつけ、テーマを紡いで行く人もいます。

テーマに似た言葉にコンセプトがあります。それぞれの定義は使う人にもよりますが、ここでは以下のように使い分けています。テーマはより抽象的な目標で、例えば「生物多様性」や「ウォーカブル」など自分がランドスケープを通して取り組みたい、そうありたい状況などです。

そのテーマを具体的な敷地や地域で実現しようとした時に、取り得る最善の戦略をコンセプトと呼びます。そのため同じテーマでも、敷地が異なるとコンセプトも変わります。その後のデザインのためのコンセプトを得るためには、敷地の歴史や文化など人文的な調査や、気象や植生や生態など環境的な調査とそれらの分析が必要になり、卒業制作ではこのプロセスが大変重要です。

コンセプトを固めたら、いよいよ実際に手を動かして景観や空間をデザインする段階になります。この時にはスケッチやスタディ模型の制作を繰り返し、少しづつ具体化していきます。そしてこの時期になると自宅で制作を進めることが多くなり、スクーリングでは進捗状況の発表と共有、それについての議論と新たな課題の発見が主な作業となります。

そのほか、専門の講師によるプレゼンパネルのレイアウト、パースの描き方、模型の作り方などの技術を学ぶレクチャーがスクーリング内に行われます。それらの指導に合わせて、徐々に最終発表の準備を進めていきます。

5回目と6回目のスクーリングの間がちょうど年末年始にあたるため、学生の多くはクリスマスもお正月もなく最終プレゼンの準備をすることになります。自宅で大きな模型を作り、またA1サイズ×6枚のプレゼンパネルを制作します。私たち教員は、zoomやメールで途中経過を確認し、アドバイスをしながら最後の追い込みに伴奏していきます。

そしていよいよ1月末に京都キャンパス、東京キャンパスそれぞれでの最終発表を迎えました。参加された皆さんが力を出し切り、今年も全員が合格となりました。

その努力の結果は、3月10~17日に京都キャンパスで開催される卒業制作展と、同じく3月10~31日まで開催されるオンラインによるWEB展で、作品の詳細をご覧いただけます。

(昨年度の卒業制作展の様子は、こちら↓の記事をご覧ください)

【ランドスケープデザインコース】2022年度卒業制作のご紹介 -ランドスケープデザインって楽しい!魂を込めた作品が一堂に!


2023年度の科目もそろそろ終了ですが、コースブログは毎月一回ランドスケープデザインコースの様子を紹介しています。もし興味をもっていただいたら、体験授業や入学説明会のアーカイブ、募集要項などもご覧ください。

□□□───────────────□□

【2023年度 卒業・修了制作展】
日時:2024年3月10日(日)~17日(日)
会場:京都芸術大学 京都瓜生山キャンパス

【WEB卒業・修了制作展】
日時:2024年3月10日(日)~3月31日(日)
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/graduationworks/

□□□───────────────□□

オンライン入学説明会(3/3(日)13時半~ランドスケープデザインコース)

ランドスケープデザインコース| 学科・コース紹介



 

この記事をシェアする