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洋画コース

2019年07月06日

【洋画コース】スクーリング「洋画V-2(人)」京都

3年次配当スクーリングを、5月25・26日と6月15・16日に開講しました。前半はエスキースを制作し、後半にはエスキースを元にタブロー制作(タブローとは素描に対する仕上げ絵のこと)を行います。今回のテーマは「人」です。

3年次からはいよいよ自由制作が始まりますので、はじめに教員より制作の進め方の話がありました。これまでの授業とは違って、写真を資料として使えるようになるので、「写真を写し描きする課題ではないですよ。」とのことでした。写真はあくまで取材、資料の一部で、スケッチで不足する情報を補うものです。

スライドによる作品紹介と、美術史上でどのように人が描かれて来たのかについてのお話。因みに人については、物語を語る上での人。内面や心情を表すための人。造形要素としての人。大まかな流れで捉えると、この3つ分類が見られるそうです。

受講生には、事前課題のプランスケッチをもとに簡単にお話していただきました。言葉に置き換えることで、自身が思ってもいない考えが発見できたのではないでしょうか。勇気がいることですが、たとえ内容が矛盾しても絵の内容を話すって大切ですね。

作者のお話を聞くのも大切です。その後はエスキース制作に取りかかります。できたものを一部紹介。

あくまでエスキースなので、大まかな計画にとどめておきたい部分もありますが、まだ自由制作は始まったばかりなので充分過ぎるくらい練っておいてよいかと思います。
徐々に描きどころを本番のタブローに残せるようになると良いですね。

後半からはいよいよタブロー制作へ。

前半に制作したエスキースを元に制作。

気持ちや考え方は日々変化していくものですから、エスキースと違う表現がタブローに現れて良いと思います。ただ、変化しすぎても制作を迷わせる要因にもなるかと思います。
あまり気持ちに振り回されすぎないためにも、エスキースをベースキャンプとして制作の方針を思い出せる場所としておいてください。



 

キャンバスを寝かせて制作されていたSさん。


 

完成イメージを持ちながらも、キャンバスに様々なアプローチをしイメージを広げるHさん。途中経過をあらためて見返すと面白いですね。


 

大切な人へ手紙を書くように、絵を描かれている人もいましたね。


 

「誰に伝えたいのか」を考えると表現の方針も決めやすそうですね。
Oさんは、娘さんへの手紙でしょうか。背景との関係で描かれている人物の印象も変わります。


 

制作は続き・・・
そして合評会です。


作者ご自身に作品を語っていただき、教員も教員なりの解釈で作品を解説しながら合評が行われました。
様々なご意見が聞けて、楽しい合評会でした。

4日間でのスクーリングでしたが、皆さん本当に良くがんばって制作されましたね。いつもスクーリングを終えると、制作は時間で善し悪しが決まるものではないのだなと思います。短い時間でも皆さんやればできることを証明されました。後はご自宅での制作もこの調子で続けてテキスト課題に取り組んでみてください。今回の授業内容を制作手順の基本とし、自身の制作に合わせてカスタマイズしながら制作しやすい環境を整えてください。

皆様のご活躍、期待しております!!



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