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通信教育課程 入学課

2019年04月01日

卒業生が芸大の本音を語る!「卒業生ゲストトーク」開催レポート

こんにちは。通信教育部 入学課です。

先日の入学説明会で「卒業生ゲストトーク」を開催し、各学科から一名の卒業生にお越しいただきました。



当日は卒業生の皆さんから、

・どのように入学を決めたのか
・入学後の具体的にどのように学生生活を乗り越えたのか
・卒業後の今の様子

など、たっぷり1時間お話いただきました。

嘘のない、想いのこもったお話を聞かせていただき、当日参加した入学検討者の皆さんには、パンフレットやWeb上の言葉では伝わらないリアルな学生生活を感じていただけたのではないかと思います。

さて、今回は参加できなかった入学検討者の皆さん、そして学習の進め方に悩んでいる在学生の皆さんのために、そのインタビューの一部をご紹介いたします!

じっくり読んで参考にしたい方のために、ゲストトークのほぼ全文を紹介します。

長くなりますが、時間がない方は太字を追いながら、気になるところのみをじっくりと読んでみてください

 

/// インタビュー内容

Q1. 入学を決めたきっかけ、目的は?
Q2. 入学してよかったこと、得たものは?
Q3. 日々の学習時間やスケジュールは?
Q4. 学習の支えや、モチベーションは?
Q5. 卒業後の目標、夢は?
Q6. 入学を検討されている皆さんに伝えたいことは?

 

/// 卒業生のプロフィール


Kさん(芸術教養学科)
1年次入学(2014年度入学→2017年度 卒業)
50代女性
神奈川県在住
パート勤務

Oさん(芸術学科 芸術学コース)
3年次編入学(2015年度入学→2016年度 卒業)
40代男性
東京都在住(在学時は静岡県在住)
大学院修士課程(在学時は通信教育系出版社勤務)

Sさん(美術科 陶芸コース)
3年次編入学(2015年度入学→2017年度卒業)
50代女性
東京都在住
会社員

Tさん(デザイン科 建築デザインコース)
1年次入学(2014年度入学→2017年度 卒業)
20代女性
東京都在住
高校卒業後、本学通信教育部へ進学



 

Q. 入学を決めたきっかけ、目的は?


芸術教養学科Kさん
娘が大学を出て子育てが一段落して、「きちんとした勉強を一回してみたいな」となんとなく思っていた時期に新聞広告を見たことがきっかけです。あと、ネットのみで卒業できる芸術教養学科ならもしかしたらできるかもしれないと思って資料を取り寄せました。

 

芸術学コースOさん
私は大学で勉強して興味を持ち続けていたことをまた勉強したいなという思いを抱えながらずっと仕事をしていました。通信教育のメリットを活かしながら自分の専門の勉強をしたいなという思いがあって、広告を見てこれは面白そうだな、やってみたいな、と思って入学するに至りました。

 

陶芸コースSさん
子供たちが社会人となってしまい、自分の時間がぽっかり空いたというか、精神的にすごく肩の荷が降りてしまって。この先何をしようと考えた時に、昔からやりたかった陶芸をやりたいと思いまして、近所の陶芸教室に通いだしたんです。そこの先生がこの大学の1期生か2期生で、この大学を出て教室を開いて、地域のために門戸を開いていたんです。

教室へ行って習うだけではなく基本的なことから、ちゃんと1から勉強して自分のために身につけることができるのであれば、そして、仕事をしながらでも通信教育なら通えるのではないかなぁと思って始めました。仕事がその当時はかなり忙しくて、無理かなぁとも思ったんですけれども、でも踏み出してしまおうと。できなくてもいいやと。まずやろうと思ったその時がチャンスなんだと。その時が自分のきっかけなんだと思って入学を決めました。

 

*司会(入学課職員)
陶芸コースと染織コースは施設の都合上、スクーリングは必ず京都に通わなければいけないのですが、仕事と両立しながら、ということは大きな決断だったと思います。その他のコースについては東京のスクーリングのみで卒業することができます

 

建築デザインコースTさん
私は高校を卒業してすぐここの大学に入ったんですけれども、その時は物作りをする職人のような仕事に就きたいなと思っていたんです。高校は専門的なところではなかったので、なんの知識もないままで。そこで、一度物の作り方というか、図面の描き方であったり、デザインについてだったりを学びたいと思って、ここへの進学を決めました。

私の年代だと入学時の年齢が19歳だったので、普通は通学制の大学に行くのが普通かなと思うんですけれども、通信制だと自分の時間が多く持てて、大学の学びだけではなくて他にもいろいろな経験ができるかなと思ったのが、ここの大学で通学制ではなく通信制を選んだ理由でもあります。

 

Q.入学してよかったこと、得たものは?


芸術教養学科Kさん
まず、学習習慣が身についたことですね。私はとても飽きっぽい性格ですので……。今回大学の勉強をすることで、何かあったとき、すぐ調べてみようと思えるようになりました。

それから、芸術教養学科ですと、ファインアートからリベラルアートについて幅広く芸術を学ぶことができますので、それはとても自分の中で糧になったことだなと思っています。また、デザイン思考と伝統文化について新たな目で見られるようになった、ということは私の中ではすごく大きくて。自分の考え方が変えられるきっかけだったなと。

それから、芸術教養学科にはインターネット上のコミュニティがあるんですが、そこで本当にたくさんの友達・仲間に出会えたこと。芸術教養学科ですと、ずっとパソコンの前でレポート書いたりみたいなことになりがちなんですけれども、コミュニティなりフライングカフェ(学習相談会)で実際に学ぶ仲間達と会って、一人じゃないんだ、みんな頑張っているんだ、私もがんばろう、とモチベーションをすごくあげることができたんですね。

*司会(入学課職員)
Kさんのお話、もう少し詳しく聞きたいのですが、インターネットだけで卒業できる芸術教養学科で仲間ができたことがすごい、と。コミュニティでは具体的にどんなやりとりがあったのですか?

芸術教養学科Kさん
コミュニティでは日記が書けるんですが、自分が大変だったこととか苦労したこととか、あと日常の些細なことですね。そういうことを書くと、皆さんからちょっと反響をもらったりして。実際にお会いしたことがない方をすごく身近に感じられる。また、他の方たちの日記を読んで、みんな頑張っているから私ももうちょっとがんばらなきゃなと、モチベーションが上がるお付き合いができました。

あと、フライングカフェ(学習相談会)で実際にお会いした時も、本当に利害関係のない自然なお付き合いをすることができて。そこで悩みを相談しあったりとか。飲み会もあったりするんですけれども、そういうところで皆さんとフランクに話ができたことは本当によかったなと思います。

芸術学コースOさん
私は大きく2.5個あげたいと思います。一つ目はKさんからもあがっていた「人と出会えること」なんですけれども、私の場合はインターネット以外の場、スクーリング(大学での授業)のあるコースでした。まさにこの教室で勉強したこともありますし、ここでいろんな方と出会って話をしたので、今いろんなことを思い出す、という感じです。

この通信制のすごさっていうのは普段やっていることが皆ばらばらだっていうことだと思うんですね。同じ学校にいるから同じことをしている人たちばかりではなくて。普段は全国あちこちにいて、「鹿児島からきました」という方も本当にいらっしゃって。そういう自分と生きている世界がまったく違うようないろんな方と知り合いになって、いろんな刺激的な話ができる。そういうふうにいろんな人たちと刺激を受けあい、与え合いながら勉強できたことがすごく良かったなと思っています。

もう一つなんですが、これはどんなに勉強しても止められないということです。「それ以上勉強するな」とは絶対言われないです。たとえば何かの試験に受かることが目的だとすると、「ここから先は試験に出ないから勉強しなくていいよ」ということがあると思うんですけど、この大学はまったくそういうことがないと思います。いくらでも勉強をさせてもらえるし、逆に言うと止めてほしいくらい(笑)。どこまでも沼にはまっていくことができてしまう。でもそれは普段なかなかできない。どこかでけりをつけることが求められるような仕事の世界とはやっぱりだいぶ景色が違うなあというふうに思いました。

それから最後の0.5個ですけれども、学生の身分って非常にいいです。学割があちこちで使えたりとか、美術館や博物館で学生証があると無料でみられたりするものも結構あって。そういうところで学んだものも非常にたくさんあります。で、たいがいこの年齢で学生証を出すと「ほんとうに学生ですか?」といわれるんですけど(笑)。「学生です」と堂々と出す、ということをしていました(笑)。

陶芸コースSさん
Oさんたちがおっしゃいましたけれども、得たものは同期や仲間ですね。私(美術科)の場合は京都でスクーリングをしたりとか、やはり人と対面することが多くなるので仲間が増えていきますし、卒業した今でもずっと仲間とのお付き合いが続いています。お互いに悩みを言い合ったりとか「どこまでやった?」「なんの授業とった?」とか「評価なんだった?」とか、そんな話をしながら、「自分はまだここまでしかできていないんだ」とか「がんばっている人たちがいるから自分もがんばろう」と思うことのできる仲間ができたこと。日本中にいますし、海外から来ている方もいらっしゃいました。

それからですね、ただ美術館にいって「これ、青磁だね、きれいだね」っていうノリの美術館見学ではなくて、たとえばそれは中国の唐の時代のどういうもので、どこの釜で焼かれて、どういう技法で焼かれて、どんな人が収集して……、そういうものが美術館に並んでいるんだ、と美術の深いところまで分かったうえで鑑賞することができる。また、そういうのを一緒に学んだ人たちと行くと、そこに2時間、3時間いるんですね。たぶん前だったらさらーっと見て「ふーん、こういうものね」で終わっていたものが、深いところを知ることによってその奥行き、見方が深くなっていくかな、というところですね。

建築デザインコースTさん
みなさん仲間ができた、という話をされているんですけれども、私もそれはありまして。私はどのスクーリングに出ても最年少になってしまうことが多かったんですけれど、それでもみなさんすごく平等に接してくださって。そういう年代の違う方と、平等に同じ目線で接することができる、ということはあまりなかったので、すごく楽しかったなと思います。最終的に一番仲良くお話させてもらったのは、50代の男性でした。普段ふれあえない方とお話できて、よかったなと思います。

そのほかに、建築デザインコースではCADソフトを使っていたんですけれども、その使い方を修得したということ。実際に就職活動でもすごく役立ちましたし、「CADソフトを扱える」という人を探しているところに就職できましたので、現実的にすごくよかったなと思います。

あと、藝術学舎という一般の方も参加できる講座があるんですけれども、本当にいろんな内容の講義が開講されていて。単位にもなるものもあるので、そこでいろんな経験ができた、っていうのも良い思い出だなと思います。実際その分野で活躍している方が先生として来ていたりするので、講義の後お話ができてつながりが持てたということもすごくよかったです。


Q.日々の学習時間やスケジュールは?


芸術教養学科Kさん
私はパート勤務で午前中4~5時間程度の仕事を週4回ほどしていました。ですので、フルタイムでお仕事をされている方よりはかなり時間的な余裕があったんじゃないかなと思うんですけれど。平日はだいたい1~2時間くらい、休日は4~5時間くらい勉強していました。できるだけ自分のプライベートな時間は学習時間に使おう、ということを決めてやっていました。

入学の半年目くらいから「学習計画をきちんとたてないとこれは卒業できないぞ」と思いまして。airU(本学学習サイト)に履修計画を立てるツールがあるんですけど、それをもとにして4年間の学習計画を立てまして、そのとおりにやろうと取り組みました。実際にはできない日もあるので、そういう日は動画教材だけ見ようとか、今日はパソコンはやめて「書く」のではなくてテキスト(教科書)を何ページか「読もう」とか。毎日少しずつ積み重ねていくことが大切だったんじゃないかなと思います。

芸術学コースOさん
芸術学コース(芸術学科)の場合は、芸術教養学科と似たような感じなんですけれど、テキスト(教科書)を読んでレポートを提出して、試験を受けるというような流れになっています(自宅学習:テキストレポート科目)。
ですので、普段は「読む」か「書く」か。私もKさんと同じように「読む」と「書く」を分けていました。どうしても「書く」というのは時間を使うのでそれは週末にまわして、普段の平日は「読む」方が中心という形で(学習サイクルを)まわしていました。……というとすごく熱心にやっていたという風に聞こえると思うんですけれども、実際やってみるとなかなかそうもうまくはいかなくて。

だいたい私は朝型なので毎日朝に1時間くらいの自由時間、「勉強しても良い時間」というのを作って。……だいたいしないんですが(笑)。なにかしら自分を納得させる理由を必ずつけて「今日は疲れているから55分休んで5分やろう」とかですね。なにかしら勉強に関連する「勉強の仕方を作る時間」とか。そういうことをやってもとりあえず勉強認定するということにして、自分が勉強するということに対してあまりハードルをあげないような形でなんとかやろうと。勉強をゼロにしないということでなんとかもたせていたような気がします。

陶芸コースSさん
私はまず必修の科目は早く取ると決めました。これは絶対にとれなければいけないので、提出期限を確認して、「今回はここで出すぞ」と決めて作品をつくったりとか、レポートを書いたりをしていました。そして、ちょっと余力があれば好きな科目、自分が興味を持つ科目、を選びだしておいてその科目の日程をうまくはめ込んでいきながらやっていましたね。

仕事から帰って眠い目をこすりながらレポートを書いて……寝ちゃうときもありました。それから土日のお休みとか。その日はレポートの本番ですね。そういう日に清書をやったり、というふうにしていました。旅行はスクーリングで京都に行っているからいいや、と。しばらくなし!と決めまして。それで休日はレポートを作るようにしていましたね。

それで、楽しくなければ勉強はできないし、興味がなければ絶対前へ進まないと思っていました。テキストをたくさん取り寄せたんですけれども、まあ文字が小さくて読めない(笑)。「これを全部読んでレポート書くの?!」というのが一番最初に感じたことですね。でも、やらなきゃいけない、読まなきゃレポートは書けないので、関連する本を取り寄せてみたりとか、あるいは文字が小さくて読みづらいテキストをちょっと大きめにコピーしてみたりして通勤電車のなかで一章ずつ毎日読む、というふうにして頭の中に入れていく。重い本を持って歩くのは嫌なのと、文字が小さいまま読むのは無理!と思いまして、ちょっと大きめにコピーして勉強するというふうにしていました。小さい文字を見ていると目がしょぼしょぼするんですよね(笑)。それに、気づくと寝ているんですよね(笑)。なので、楽しくやらないと、と決めていました。 でも苦しかったです、提出日が近づくと。でも自分で決めたのだから、がんばってやろう、徹夜してもやろう、と自分を鼓舞しながらやっていました。

*司会(入学課職員)
Sさんは、陶芸コース(京都でのスクーリングが必須)ですので、京都に通うことが多かったと思いますが、遠方に通うということで何か工夫されていたことはありますか?

陶芸コースSさん
仕事が終わったら京都に21時半か22時くらいに着いて翌日からスクーリングに出る、ということをしていました。スクーリングに行くときは、会社の人には「ごめん!今日は定時で帰るね!その代わりにお土産買ってくるからね!」と、京都のお菓子をたくさん買って帰りました(笑)。
また、airU(本学学習サイト)で単位を確認できるので、スクーリングに行く移動時間に確認するようにしていました。

建築デザインコースTさん
まず学習の時間ですが、私はアルバイトをしていただけだったので、比較的時間は取りやすかったと思うんですけれど。1日時間があるときは1日ほとんど課題をやる、主に必修の科目ですね。模型を作ったりだとか、図面を描いたりだとか、というものをやっていました。

あとはアルバイトのある日はちょっと遅めの出勤時間だったので、朝の時間を使って、たとえばWS(ウェブスクーリング)科目とかはやりやすいので。あとは夜、ご飯を食べてから寝る前までの間に少し時間を確保してやる、っていう感じだったんですけれども、やっぱり何かといろいろと口実をつけてやらない、みたいな日はほんとうに多くなってしまってました(笑)。

でも、休む時間を確保するのも本当に大切だな、と思っていて。ずっとやり続けているとわけが分からなくなってくるので、途中からは「この時間は絶対に休む」という時間を設けて。さっき勉強が止められないという話もありましたけれど。そこはメリハリをつけてやるようにしていました。

それから、学習スケジュールは年度の初めに立てるようにはしていたんですけれども、一番最初は入学した時にまず立てて「よし、これでばっちりだ!」と思っていて。私は1年次入学なので卒業までに124単位とらなければいけないんですね。それを計算していくと、建築デザインコースは必修以外の科目を1年間に12~13単位くらい取らなければいけないんです。で、そういうスケジュールを立てたつもりだったんですけれども、1年目が終わってみるとそれが6単位しか取れていなくて。「半分しか取れていない!」と、すごく焦ったんですけれども、なんとか予定を立てなおして卒業できたんです。

本当に、スケジュールどおりいかないというのが普通だと思っていたほうがいいと思います。同級生の中には2年で卒業するつもりが3年になったという方もいるので、そこは本当に時間に余裕をもって、また、その時間が守れなくても自分を責めないでなんとか続けていくのがいいんじゃないかなと思います。

 

Q. 学習の支えや、モチベーションは?


芸術教養学科Kさん
仲間と励ましあいながら学習したことは支えになっていました。あと、芸術教養学科は先生と学生の距離が近いので、アドバイスを受けやすい。お会いした時に「困っています」と話をしますと親身になって話を聞いてくださる。でも、難しいんですね。学習自体が決して簡単ではない。先生は「そんなことないんですよ」って言うんですけど。でも、先生と話すと一回そこで考えをめぐらすことができる。それがとてもよかったです。

それから、家族の協力っていうのが私の場合はやっぱりありました。大学に入ったとき下の娘がまだ大学生で、参考文献とかを大学で借りてきてもらったりとか、ご飯の支度がちょっと遅くなったりしても許してもらったり。あと、主人が「ねえ、今忙しい?」って聞くようになったんです。パソコンに向かってるとやっているので、やっぱり勉強中は声をかけちゃいけないとか、そういうふうに思ってくれてたんだと思うんですけれど。そういうことで家族が支えてくれた、ということも大きかったです。

*司会(入学課職員)
Sさんも職場の方の支えがあったとお話されていましたが、きっとがんばっているお二人の姿を見て、周りの方も支えてくださったんですね。

芸術学コースOさん
私の場合は夢を立てるまではいいんですけれども、その後ヘナヘナっとなってしまいがちなので。それを自分の気持ちだけの力だけで戻すのは大変なので、できるだけ表を作って、その表にしたがって機械的にこなしていく仕組みを自分で作るようにしていました。

私の時にはまだairU(学習サイト)が建築途上だったので、自分でエクセルで表をつくって、この時期にこの科目を提出して、終えたら黄色に変える、とやっていました。



(実際にスクリーンでエクセル表を見せていただきながら)なぜ8月でこの表が黄色くなるのが止まっているかといいますと、この表を使うことをやめたからです。そういうふうにヘナヘナっとなってしまう質なんですけれども(笑)、でも実際には8月くらいでこの表に頼らなくても自分で勉強のペースが作れるようになった、ということでもあります。

そういう感じで最初の滑り出しのところを何とかすれば、わりと走っていける部分もあるのかなあと思いました。

*司会(入学課職員)
最初のリズム、というお話がありましたが、入学してすぐに「なにか1科目課題を提出すること」が大切、とおっしゃる方はとても多いですね。

芸術学コースOさん
入学して一番最初に取り組む科目として、スクーリングは申し込みが必要なので5月か6月以降になると思うんですね。ですので、4月、5月は実はスキマ時間が結構あります。その期間にWS(ウェブスクーリング)科目に取り組んで、リズムをつくるというのが私のやり方でした。

*司会(入学課職員)
なるほど。今年入学予定の方はいい情報をいただけましたね!

陶芸コースSさん
私は同期との会話ですね。「何取った?」「おもしろかった?」「どういうところに気をつけた?」という会話をいろんな人としていました。みんなで励ましあいながら、一緒にあがっていこうよ、というノリで楽しく進んできました。
WS科目は最後のほうに活用していました。最初はWebが苦手だったんですが、WS(ウェブスクーリング)科目って、スマートフォンでも動画が見られるんですよね。夜疲れて寝る前に、今日は○章を見ると。一週間あればほとんど見られるんですね。見ているうちに寝ちゃうんですけど、結構覚えているんですね。確認テストも、一回やってできなくても何度かやっていると答えが分かってきて(笑)。それで覚えちゃう、ということがありました。「ながら」なようで、しつこくやっていたように思います。

建築デザインコースTさん
大きく二つあるんですけれども、まず、好きな建築を見つけるたびにファイリングしていました。どういうところが好きなのかというメモをかいたりして。課題で行き詰った時に眺めると「こういうものをつくりたいんだ」という気持ちがふつふつとわいてきて。「続けることが無理だ」と思うことがあっても、それをみると「こういうことがやりたかったんだよな」ということを思い出すというか。なので、好きなものを集めておいたということがすごくやる気につながったかな、と思います。
もうひとつの理由は、お金の問題ですね。私はフリーターだったので。5年でも6年でもいれないことはないんですけれども、そうするとどんどん費用がかさむので、絶対に4年で卒業しなければならない、と思いまして。なんとかそれをモチベーションに学習していたということは大きな理由だったなと思います。

 

Q.これからの目標、夢は?


芸術教養学科Kさん
なにかしら学びが続けられればいいかなと思っています。去年の秋に卒業してから、それまで追い込んで勉強していたのでちょっとほっと一息した部分があって。すごく安堵感があったんですけれども、すごく寂しい気持ちになりまして。あー学習がおわっちゃったんだ、と。それで、このまま勉強ができなくなってしまうのは嫌だなと思いまして。実は4月から別の大学で科目等履修生として1年間資格取得の勉強をすることにしました。

卒業生の皆さんには分かると思うんですけど、Oさんがおっしゃっていた「学ぶことが止められない」という気持ちがちょっと分かるんですね。これからも学ぶことをやめない。この大学の本間先生がおっしゃっていましたけれども、最新学習歴を更新していく、ということをやっていきたいなと思います。

芸術学コースOさん
私もそういうわけで最新学習歴更新中、なんですが。やっぱり学生証の魅力に抗えない、と(笑)。やっぱり学び始めると次のことも、次のことも、やりたくなっていきたくなるという感じで。私は研究を続けながら研究者として生きていくことができればいいなと、思いながら勉強をしているところです。

陶芸コースSさん
昨年3月の卒業式で、お世話になった清水六兵衞先生が「みなさんはこれで終わりではないです、ここからがスタートですよ」とおっしゃったんですね。じゃあこれから何をしていくの?といった時に、聞く人はあんまりいない、自分で調べなきゃいけない、ちょっと不安になりますよね。



先生方はいつでも質問してきていいよということでしたので、卒業が一緒の方々とみんなでグループ展をやりませんか?と。私がギャラリーを探してきて、呼びかけをして、じゃあやりましょうと。先生も巻き込んで(笑)。先生から「どうせやるなら10年はやってくださいね」と言われたんですね。「1年で終わりにしないでください」と。確かに自分たちが大学に入った時に作った作品を見ると上達しているのが自分でも分かるんですね。また、自分じゃない人たちの感性を知ることができますし、それに刺激を受けたりインスピレーションを得たりして、次自分はこういう作品を作ってみたいな、と。この作品をつくるためにはどういう技法なんだろう、それからどういう薬品が必要なのだろうと。そういうことを自分で考えて学ぶ。分からなければ先生にメールして聞くことも可能で。

そうして年に一回作品を持ち寄ることで、自分たちも技術を上げながら切磋琢磨してみんなで良い人生を送っていこうという意識を持って。同じ学び舎で学んで同じ志をもった良い仲間を増やしていきたいなと思っています。大学ではしっかり勉強して、卒業した後さらに自分の幅、それから興味を広げ、人間関係を広げ、作品の向上を目指し、またそれを大きな作品展に出すことができるかもしれないので、そういった方向を目指してとにかく歩き続ける。ということをしていきたいと思っています。

*司会(入学課職員)
卒業後も学友の方や先生とも関係が続いているのですね。確かに、美術科の他コース(日本画、洋画、染織、写真)でも、さまざまなグループ展をされていますね。

建築デザインコースTさん
今の目標としては木工家具の職人。建築とは今は少し離れてしまったんですけれども、大学で学んだことはすごく自分の糧になっているなということは非常に感じていて。たとえば設計であったり、デザインの仕方であったりとか、図面の描き方もそうですし、すごく今の自分に役に立っているなと思っていて。在学中に建築の勉強をしている時には家具の職人をやりたいな、という思いが出てきていたので、「今自分がやっていることが今後役に立つのかな?」と思ってしまうこともあったんですけど、卒業して訓練校に入ってから、すごく自分の財産になっていて、ここで学んだことがあったからこそできる仕事だったり、デザインの考え方があるなということを実感しています。

 

Q. 入学を検討されている皆さんに伝えたいことは?


芸術教養学科Kさん
大学で学習するということは、今までやっていなかったこと。そのために時間を作らなければいけないというのが最初はとても大変だと思います。けれども、大学でなければ得られない学びの素晴らしさというものがあると思います。そういうことを卒業して実感しています。大変勇気のいることだと思いますけれども、みなさんの勇気が、ご自身の新たな一歩になると思いますのでぜひチャレンジしてみてください。

芸術学コースOさん
私実はひとつ後悔していることがあってですね、自分ができなかったことをこれから入学される皆さんに夢を託したいという感じなんですけど(笑)。私は授業は外苑キャンパス(東京)の授業だけで卒業しました。それは便利で素晴らしいことだと思うんですけれども、やっぱり京都の授業も受けておきたかったなと思います。というのは、場所が本当に素晴らしいんです。ちょっとだけ宣伝すると(笑)、芸術学コースのツイッターアカウントがありまして、その一番上に京都のキャンパスから見た京都市街地の写真が使われているんです。すごくきれいなんですね。本当に良い場所にあって。絶対行くべきだと思うんですけれど。そういう場所で勉強する、芸術について学ぶ、ってすごく大切なことだなあと。でも私はできなかったのでぜひ皆さんは、と思っています。

陶芸コースSさん
長かったですよ~、京都駅から大学までバスに乗っている時間(笑)。京都でスクーリングのときは京都に前日入りして同期の人と半日だけ観光してから「じゃあ明日からがんばろうね」という時もありました。良い思い出作りもできると思いますし、やっぱり京都の良い先生がそろっているというのは間違いないですね。
そして、これから大学入ってみようかな、どうしようかな、という皆さんになんですけど、「夢は夢」ですよね。「こういうのやってみたいな」という夢を持つって素晴らしいことなんですけど、結局夢でしかなくて、現実にはなっていない。じゃあ夢をどうやって自分のところに手繰りよせるかというと、まずやってみること。やろうと決めることが大事で。自分で決めて、自分で決めたから言い訳はできないのでやる、というふうに私はやってきたんですけれども。それも計画通りには全然いかないし、自分は3年でなんとか出れましたけれども。5年、6年、結構長い方で7年、という方もいらっしゃいましたし。それはそれでいいと思うんですね。まずやる。何をやりたいか。自分がきちっと目標設定してそれに向けて歩いていく。歩く速度は人それぞれだと思うんですね。速く歩ける人、ゆっくり回り道をして歩いていく人、いろんな方がいると思うんですけど、その方向だけを見失うことなく、自分で歩いていくことができればちゃんと卒業することができると思うので。ぜひ前を向いて歩いていただけたらいいなと思います。

建築デザインコースTさん
入学して一番大変なところは、勉強のペースをつかむことだと思うんです。時間に追われるようになってしまうかと思うんですけれども、追われながらもなんとか続けていると次第に流れに乗れるようになってくると思うんですね。時間に押し流されるようにやっていると、時折「なんでこんなことをやっているのか」、と疑問に思ってしまうこともあるかと思うんですけれど。私もそういう時もありました。ただ、ふと振り返ると「いつのまにか自分はこんなところまで来ていたんだ!」と思えることがありまして。入学する前は全然建築のことなんて分からなかったのに、今はこんなことも分かるようになってる、っていう喜びが少しずつ増えてきて。本当にちょっとずつでも積み重ねると数年前の自分とは全然違うところに立てるようになるんだと気づかされました。なので、少しずつでも真面目に取り組んでいただければ見える景色が変わってくると思うので、途中でわけが分からなくなってきたり疑問に思ったりしても、とにかく最後まで歩き続けてほしいなと思います。

 

いかがでしたでしょうか。

悩みながらも卒業まで歩き続けた卒業生の皆さんのお話から、
芸術を学ぶことで、暮らしがもっと豊かなものになったことが伝わったのではないでしょうか。

▼出願手続き方法
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/admission/howto/

▼入学説明会・相談会情報
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/briefing/

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