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歴史遺産コース

2020年12月15日

【歴史遺産コース】卒業生紹介 歴史の手ざわり

通信教育部のパンフレットでは、毎年卒業生の方に直接お会いして在学時のエピソードなどをお聞きしています。今回はその内容をこちらのブログでも紹介いたします。

本日は歴史遺産コース。お茶の奥深さを歴史遺産コースで研究するとどんな論文が出来上がるのでしょうか。



「何百年も人の手で、伝えられてきた味なんですよ」。お茶の奥深さに魅了され、会社員でありながら中国茶や日本茶の講師も務める沼尻さん。「大好きなお茶の歴史について論文を書きたい」という一心で、本コースに飛びこんだ。もともと古いものに興味があり、先生の案内で京都の街を歩いたり、お寺にこもったりする実地の授業に感動。「座学でも、じかに鎌倉時代の仏像に触れ、本物の重みにハッとしました」。お寺、街並み、美術館など。これまで何気なく訪れていた場所も、ちゃんとした知識があれば、まるで感じ方が変わる。「歴史を学ぶと世界が広がる、と実感しました」。

こうして多彩なスクーリングを楽しむ一方、苦しんだのが目標にしていたはずのレポートや論文。「論文どころか、原稿用紙一枚を埋められなくて」。いくつかの課題をこなすうち、知識が自分の中でつながり、少しずつ筆がすすむようになったものの、今度は論文テーマに苦悩。「お茶の何を、どう研究するべきか」ギリギリまで悩み、ようやく先生から「それですよ、沼尻さん」と言われるものを発見した。

「出土した急須のカタチから、日本茶の飲み方の変化を探ることにしました」。やっとつかんだ重要なテーマ、しかし、だからこそ道は険しかった。まずは膨大な発掘資料を集め、自分なりに分類。その結果をもとに、独自の分析を繰り広げていく。「最後まで迷っていた結論を、じつは〝急須〞に教えてもらったんです」。たまたま出土品に間近でふれた瞬間、それまでの悩みが氷解し、自分なりの確信をつかめたという。「深く見つめれば、モノが歴史を語ってくれるんです」。卒業後は、さらに研究を深めるために大学院へ。「研究そのものは地道で大変だけど、お茶の歴史を少しでも明らかにすることで、文化の普及に貢献できたら」と話す沼尻さん。その手には、遠い昔から託された、文化の未来が握られている。



沼尻 裕子さん
歴史遺産コース(3年次編入学) ’17年度卒業 東京都在住

歴史遺産コース|学科・コース紹介

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2/22(月)19時〜 オンライン入学説明会SPECIAL(歴史遺産コース)開催


本コースの魅力や学びを深く知ることができるコース説明(LIVE配信)で開催します!出願を検討されている方はもちろん、「興味があってどんな雰囲気か知りたい!」という方も大歓迎です。今回スペシャル企画として卒業生がゲストで登場し、学生生活についてなど本学通信教育部で学んだ経験を語っていただきます!インターネット環境があれば全国どこからでも参加ができるオンラインイベントなのでお気軽にご参加ください。

▼詳細・お申込み(以下特設サイトにてコース毎にお申込ください。)※実施日開催時間の2時間半前まで参加申込受付けております。



 

 

 

 
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