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2021年01月19日
【日本画コース】卒業生紹介「大学でのつながりを、これからも描く支えに」
通信教育部のパンフレットでは、毎年卒業生の方に直接お会いして在学時のエピソードなどをお聞きしていますが、その内容をこちらのブログでも紹介いたします。
今回は日本画コース。
体験入学が楽しくて、カルチャースクール感覚で気軽に入学したという川野さん。
そんな川野さんを今も励ます、先生の言葉とは?

「こたえは、前にある」。卒業制作で、鹿の毛一本一本にまで生命を吹きこんだ川野さん。いつも頭のなかで、この言葉を繰り返してきた。絵が好きで美術部に入ったこともあるが、飽きっぽい性格からすぐに退部。大人になってからは仕事と子育ての両立に奮闘してきたが、「ちょうど子どもが独立したタイミングで、長年の職場を離れることに」。ぽっかり空いた心に浮かんだのが、「好きな日本画を、今度こそちゃんと習ってみよう」という想いだった。体験入学が楽しくて、カルチャースクール感覚で気軽に本学へ。そんな川野さんを変えたのが、冒頭の言葉だった。「ひたすらガラスやレンガを描き写す最初のスクーリングで、うまく明暗を描きわけられず、周りの上手さや集中力にも圧倒されて」。つい手が止まりかけたとき、先生が教えてくれたのは、ひたすら対象に向き合うことの大切さ。「迷ったら前を見る、見ることで描ける。今もずっと、この言葉に励まされています」。
久しぶりに訪れた実家近くの奈良公園で、ふと出会った鹿の親子。心に刻まれた風景を写しとろうと、何度も足を運んでスケッチを重ねた。「落ちたての梅の実をかじる早朝から、大きな群れになってねぐらに移動する夕暮れまで。おかげで、すっかり生態にも詳しくなりました」。見るほどに生命をおびてゆく川野さんの鹿。そこには、自身のさまざまな想いも重なる。「身近な人との別れ、新しい家族の誕生。画を見返すと、当時の心境までよみがえります」。最初はとまどったスクーリングも、やがて、朝から夜まで一心に描ける贅沢さをかみしめるように。「クラスメイトが頑張るから、飽きっぽい私でもここまでつづけられて、もっと上手く描こうという欲を持てるようになりました」。小品でも、一生描きつづけたい。ようやく、ずっと向き合えるものを見つけられた、と語る川野さん。自身の画を見つめるその目が、子を守る親鹿の眼差しと重なった。

川野 雅美さん
日本画コース(3年次編入学) ’18年度卒業 奈良県在住
日本画コース | 学科・コース紹介
日本画コースブログ
2/1より、春入学の出願受付開始!
本コースの魅力や学びを深く知ることができるコース説明(LIVE配信)で開催します!出願を検討されている方はもちろん、「興味があってどんな雰囲気か知りたい!」という方も大歓迎です。今回スペシャル企画として卒業生がゲストで登場し、学生生活についてなど本学通信教育部で学んだ経験を語っていただきます!インターネット環境があれば全国どこからでも参加ができるオンラインイベントなのでお気軽にご参加ください。
出願予定のコースの学び方についてもう少しリアルに知りたい!という方にはこちらへの参加がおすすめ。
通信教育部で学べる学科・コースごとに講義を担当する教員がカリキュラム説明を行います。スマホやパソコンなどインターネット環境があれば全国どこからでもライブ配信にご参加いただけます。参加者は「顔出し」「声出し」はありませんのでご安心ください。また、オンラインチャット機能で直接教員に質問や疑問点を相談することができます!
複数コースで出願を迷っている方はぜひどちらのコースの説明も参加して聞いてみてください。
▼詳細・お申込み(以下特設サイトにてコース毎にお申込ください。)
今回は日本画コース。
体験入学が楽しくて、カルチャースクール感覚で気軽に入学したという川野さん。
そんな川野さんを今も励ます、先生の言葉とは?

「こたえは、前にある」。卒業制作で、鹿の毛一本一本にまで生命を吹きこんだ川野さん。いつも頭のなかで、この言葉を繰り返してきた。絵が好きで美術部に入ったこともあるが、飽きっぽい性格からすぐに退部。大人になってからは仕事と子育ての両立に奮闘してきたが、「ちょうど子どもが独立したタイミングで、長年の職場を離れることに」。ぽっかり空いた心に浮かんだのが、「好きな日本画を、今度こそちゃんと習ってみよう」という想いだった。体験入学が楽しくて、カルチャースクール感覚で気軽に本学へ。そんな川野さんを変えたのが、冒頭の言葉だった。「ひたすらガラスやレンガを描き写す最初のスクーリングで、うまく明暗を描きわけられず、周りの上手さや集中力にも圧倒されて」。つい手が止まりかけたとき、先生が教えてくれたのは、ひたすら対象に向き合うことの大切さ。「迷ったら前を見る、見ることで描ける。今もずっと、この言葉に励まされています」。
久しぶりに訪れた実家近くの奈良公園で、ふと出会った鹿の親子。心に刻まれた風景を写しとろうと、何度も足を運んでスケッチを重ねた。「落ちたての梅の実をかじる早朝から、大きな群れになってねぐらに移動する夕暮れまで。おかげで、すっかり生態にも詳しくなりました」。見るほどに生命をおびてゆく川野さんの鹿。そこには、自身のさまざまな想いも重なる。「身近な人との別れ、新しい家族の誕生。画を見返すと、当時の心境までよみがえります」。最初はとまどったスクーリングも、やがて、朝から夜まで一心に描ける贅沢さをかみしめるように。「クラスメイトが頑張るから、飽きっぽい私でもここまでつづけられて、もっと上手く描こうという欲を持てるようになりました」。小品でも、一生描きつづけたい。ようやく、ずっと向き合えるものを見つけられた、と語る川野さん。自身の画を見つめるその目が、子を守る親鹿の眼差しと重なった。

川野 雅美さん
日本画コース(3年次編入学) ’18年度卒業 奈良県在住
日本画コース | 学科・コース紹介
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2/1より、春入学の出願受付開始!
Web出願手続き方法について詳しくはこちら ↓
【Webでカンタン出願手続き】2021年春入学、出願手続き方法のご案内
\NEWS!参加申込受付中/
本コースの魅力や学びを深く知ることができるコース説明(LIVE配信)で開催します!出願を検討されている方はもちろん、「興味があってどんな雰囲気か知りたい!」という方も大歓迎です。今回スペシャル企画として卒業生がゲストで登場し、学生生活についてなど本学通信教育部で学んだ経験を語っていただきます!インターネット環境があれば全国どこからでも参加ができるオンラインイベントなのでお気軽にご参加ください。
2/20(土)19時~コース別説明会(LIVE配信)日本画コース
出願予定のコースの学び方についてもう少しリアルに知りたい!という方にはこちらへの参加がおすすめ。
通信教育部で学べる学科・コースごとに講義を担当する教員がカリキュラム説明を行います。スマホやパソコンなどインターネット環境があれば全国どこからでもライブ配信にご参加いただけます。参加者は「顔出し」「声出し」はありませんのでご安心ください。また、オンラインチャット機能で直接教員に質問や疑問点を相談することができます!
複数コースで出願を迷っている方はぜひどちらのコースの説明も参加して聞いてみてください。
▼詳細・お申込み(以下特設サイトにてコース毎にお申込ください。)

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