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陶芸コース

2023年12月23日

【陶芸コース】陶芸の4つの基本的な技法とその授業

皆さん、こんにちは。通信陶芸コース教員、楢木野淑子です。

陶芸では作品を作るための成形段階において様々な技法を使います。今回は陶芸の基本的な4つの技法、ろくろ・型・手びねり・たたら と、その技法が実際に学べる授業をご紹介します。

基本的な技術ですのでしっかりと身につけることでご自身の作品表現の幅が広がったり、普段何気なく使っている食器や飾っている陶磁器の立体なども、作り方がわかるとより深く作品を感じることができるかもしれません。

ではまずこのろくろからご紹介したいと思います。ろくろは皆さん、制作風景もイメージできるのではないでしょうか。

ろくろとは回転する円盤の上で成形することです。

電動ろくろによる水挽き、碗の成形技法を取得することを目標にしている課題です。日々何気なく使っている器も実は用途によって大きさや厚みが調整されており、その調整をするためにはろくろの技術が重要であるということが授業を通して体感できます。

最初は難しい、でもやればやるほど上手になっていくことが実感でき、どんどん面白くなっていく技法です。

【陶芸コース】初めてのロクロ制作!


▲ブログでもろくろの授業の紹介をしています。

次は型です。

型とは石膏や素焼きの型を使って成形することです。

授業では石膏の型を使った成形方法で押型成形と鋳込成形の2つをそれぞれ学びます。型という名前の通り、同じものをたくさん成形することに向いています。陶土で作った原型から石膏型をとり、その石膏型を使って作品を制作していきます。

いくつもの工程を経て一つの作品が完成するという過程を学べます。量産品の陶器がどのようにできているかを知ることにも繋がりますね。

【陶芸コース】1年次スクーリング風景「陶芸Ⅱ-2 食卓の風景/外型と内型」


 

▲ブログでも型の授業の紹介をしています。

そして手びねりです。

紐作りともいい、粘土を紐状にし手でこねて成形することです。

この技法は最も古くからある技法で、比較的自由度の高い成形方法です。見上げるような大きな作品を作ることもでき、様々な形の可能性を感じる技法です。

【陶芸コース】円柱からの展開(手びねり技法)切ったり貼ったり膨らませたり!


▲ブログでも手びねりの授業の紹介をしています。

最後にたたらです。

たたらとは板状の粘土を切ったり貼り合わせたりして成形することです。

たたら技法の特徴は、たたら板という道具をしようすることによって、容易に同じ厚みの陶土が出来ます。陶板、タイルなどの平面はもちろん、箱型やブロックなどの形も制作することができます。

【陶芸コース】タタラづくりや様々な技法を直接学べるスクーリングの様子を大公開!


▲ブログでも型の授業の紹介をしています。

以上簡単ではありますが、基本的な4つの技法と授業で紹介でした。

4つに分けられている技法ではありますが、それぞれを組み合わせたり、これらの技法ではないオリジナルの方法を探し出したりなども基本的な4つの技法を知っているからそこ出来ることですね。

授業で基本を学びつつ、ご自身の表現に合わせて技術を磨き使っていく面白さ。また日常生活の中に当たり前にある陶芸に気づく目を持つことができる豊かさをぜひ感じて欲しいと思います。

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陶芸コース紹介ページ

陶芸コース研究室ブログ
研究室が在学生・卒業生向けに情報発信しているブログです。こちらでも授業の様子や展覧会の情報などが豊富です。

 

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