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染織コース

2025年05月30日

【染織コース】描写ー染めや織をする上での大切な基礎を学ぶ

みなさんこんにちは、染織コース専任講師の繁田真樹子です。

5月に入り、いよいよ本格的にスクーリングが始まりました。
17日18日の 2日間、「染織 1-1 描写の基礎」がありました。

今回は対面でのスクーリング内容をご紹介します。(オンラインは内容が一部異なります。)
染めや織をするのにはこの描写、つまり絵を描く事が大切となります。

対象となるモチーフ、1日目は植物をデッサンします。
デッサンとはじっくり時間をかけて対象となるものをよく観察し描く事です。
描きたい植物の周りにイーゼルを置き、植物をどの角度でどのように画用紙の中に描くのか考えます。
構図を決め植物をじっくり観察して、まるで霧の中から植物が現れるかのようなイメージで鉛筆で部分を埋めるように描きます。

じっくりと植物を観察してデッサン



講師が個別にアドバイスをします



4時間というとても長い時間をかけてモチーフを見つめ、観察し、描く事が出来ました。
講評会では、とても久しぶりに絵を描きました!なんて方もいらっしゃいましたが、とても素敵なデッサンが揃いました。

植物デッサン講評会風景



2日目は学生が 2人1組でペアになり、お互いを描く人物クロッキーです。クロッキーとは対象となるものを短時間で素早く描く事です。スケッチもこれにあたります。ポーズを決めて20分、そしてどんどん描く時間を短くして行きます。最初はゆっくり描けますが、時間を短く設定する中でひと通り完成を目指すので、自ずと描く手は速くなり、線ひとつにしても研ぎ澄まされて行きます。

学生同士で人物クロッキー



学生同士で人物クロッキー



午後からはヌードクロッキーです。
モデルさんを囲みスタート、始めは10分と長く、そして7分5分3分と描く時間は短くなってきます。
画材は鉛筆、木炭、パステル、墨や白のポスターカラーなどから選び、紙は画用紙や色画用紙などに描きます。画材を試しながら皆さん集中して描きます。もうこの辺りになりますと、線を描くスピードは勢いを増し迷いを感じさせません。最後にムービングです。ゆっくりポーズをとりながら動くモデルさんの体のラインを線で追いかけていきます。
クロッキー帳には何度も何度も形を追いかけてコマ送りの様に連なる線の痕跡が蓄積され画面を埋め尽くします。そしてクロッキー帳のページをめくり新たにラインをどんどん描きます。

最後に講評会です。クロッキーの線はとても美しくなっていました。

ヌードクロッキー講評会風景



染織をする上で大切な事は空間を把握する力や対象物を観察する力、美しい線を見つけ形にする力だと思います。そういったことをこの描写のスクーリングで学ぶことができます。

【染織コース】植物が生き生きする季節です。スケッチをしましょう!


染織コースでは染と織の両方を基礎から学べます。そして専門的な事以外にも今回ご紹介したような描写や色彩構成などのスクーリングもあり、表現の基礎も学べます。

【染織コース】染織における表現の基礎を学ぶ ー 描く・色彩 オンライン授業編 ー


 

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