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2026年04月30日
【グラフィックデザインコース】 グラフィックデザインを知る ~考察編~
こんにちは !
グラフィックデザインコース業務担当非常勤講師の福田です。
新年度になり私の blog 初投稿となりますので、軽く自己紹介したいと思います。
私は普段、広告制作会社でアートディレクター兼デザイナーとして、企業ブランドの構築に従事しています。本校の卒業生でもあります。ご縁があり本校の業務担当非常勤講師として、学生の皆さんが充実した大学生活を送れるよう、「まなび」の側面から陰ながらサポートさせていただいています。
今回は、ご入学を検討されている皆さま以外にもグラフィックデザインに少しでも興味を持ってもらえたらなと思い、これまでの「入門編」「基礎編」「応用編」の流れではなく、「考察編」と題してロゴをテーマに、デザイン表現についてお話ししていきたいと思います。
グラフィックデザインを知る ~入門編~
グラフィックデザインを知る ~基礎編~
グラフィックデザインを知る ~応用編~
ロゴはただのマークに見えますが、実は企業やブランドが「どう見られたいか」を凝縮した存在でもあります。今回は、有名なロゴマークをいくつか取り上げながら、「このデザインにはこういう意図がありそうだな」という視点で、ゆるく観察・分解し私なりに考察していきたいと思います。
APPLE
Apple のロゴは、とてもシンプルなデザインです。リンゴのシルエットだけで構成されていて、文字や装飾的な要素はほとんど使われていません。
この「何も足さない」デザインは、ミニマルであるだけでなく、高級感や洗練された印象、どこか余裕のあるブランドイメージを感じさせます。
情報をあえて削ぎ落とすことで、「説明しなくても伝わる」という自信や完成度の高さを表現しているようにも見えます。
この考え方は、Apple の製品デザインにも通じています。余計な装飾を省き、直感的に使えるシンプルな設計にすることで、機能や価値そのものが引き立つように作られています。
つまりこのロゴは、「多くを語らなくても価値が伝わるブランド」であることを、製品と同じ考え方で表しているのかもしれません。
NIKE
Nike のロゴである「スウッシュ」は、「風を切る音(swoosh)」に由来するとされており、とてもシンプルな曲線で構成されています。その形そのものがスピードや動きを感じさせ、見るだけで流れるような印象が伝わります。まさに “躍動感” のあるデザインのように見えます。
一方で Nike は、もともとランニングシューズからスタートし、アスリートのパフォーマンスを高めることを目指してきたブランドです。その背景からは、「考えるよりまず動く」という姿勢が感じられます。
つまりこのロゴは、デザインとしての躍動感(どう見えるか)と、ブランドとしての行動(何を伝えるか)が自然に重なっているようにも見えます。
「スウッシュ」というシンプルな造形の中に、その両方の意味が無理なく込められており、形そのものがブランド表現になっているのかもしれません。
GOOGLE
Google のロゴは、青・赤・黄・緑の 4 色で構成された文字ロゴ(ロゴタイプ)で、カラフルでありながら全体としてはシンプルな印象を持っています。Apple や Nike のようなシンボルマークとは異なり、「文字そのもの」をデザインとして見せている点が特徴です。
形は非常にシンプルですが、色の組み合わせによって堅すぎない雰囲気が生まれ、親しみやすさや軽やかさが表現されているように見えます。
一見すると整ったルールの中に、わずかな遊び心が含まれているようにも感じられます。
このようなデザインからは、「情報は堅いもの」という印象ではなく、誰でも気軽に使えるものとして捉えられているような考え方が感じられます。
つまりこのロゴは、「情報をもっと自由で楽しいものとして扱う」という姿勢を、視覚的に表しているようにも思えます。
McDonald’s
McDonald’s の「M」のマークは、もはや説明がいらないほど世界的に認知されたシンボルです。そのシンプルな形は、遠くからでもすぐに識別できる強さを持っています。
このロゴマークは、視覚的な分かりやすさが特徴になっているように見えます。遠くからでも認識でき、子どもでも覚えやすく、世界中どこでも同じ形で使われている点に、その設計の一貫性が表れています。また、店舗の賑やかな雰囲気や、どの国でも共通して感じられる明るさや温度感も、その印象を支える要素になっているように思えます。
こうした要素からは、単なるデザインというよりも、「どこに行っても同じ体験ができる」という安心感を重視した考え方が感じられます。
つまりこのロゴマークは、「どこでも変わらない安心感を提供する」というブランドの姿勢を、視覚的に表しているようにも見えます。
Apple、Nike、Google、McDonald’s の 4 つのロゴを見ていくと、それぞれのデザインには単なる見た目以上の意味が込められているように感じられます。
これらに共通しているのは、「シンプルさ」という要素です。ただしここでいうシンプルさは、単に情報が少ないということではなく、余計な要素を削ぎ落とすことで、本質的なメッセージをより強く伝えるための設計だと考えられます。
Apple は余白やシンプルさによって「洗練」や「完成度」を、Nike は動きのある形によって「躍動感」や「行動」を、Google は色や構成によって「自由さ」や「多様性」を、そしてMcDonaldʼ s は普遍的な形によって「安心感」や「一貫性」を、それぞれ表現しているように見えます。
ロゴは単なるマークではなく、「どう見られたいか」という企業の考え方を、最も短く視覚化したものなのかもしれません。
そう考えると、ロゴはデザインであると同時に、その企業の戦略や思想を翻訳した“視覚言語”のような存在だと言えそうです。
今回は、「グラフィックデザインを知る~考察編~」としてロゴデザインについて考察してきました。考察の中で独自の視点で物事を解釈することで、自身のオリジナル性が見えてきます。
また、考察の中で見えていないものとしては、インプット情報の少なさが挙げられます。アウトプットには必ずインプットが重要です。今回はロゴマークに焦点を当てましたが、企業やブランドの時代背景、その時代の社会的な背景を知ることで、見えてくる世界観が変わります。
実際のロゴデザインの制作においても、企業理念やブランドコンセプトを明確にしたうえで、社会的な流行なども踏まえながら、それを視覚的にどう表現するかが重要なプロセスになっていると考えられます。また、表現力を高めるには、表現の手法や造形の方法といった具体的なスキルや知識を積み重ねていくことも、デザインを深めていくうえで欠かせない要素になります。
本コースでは、グラフィックデザインの基礎からはじめ、デザインの思考から表現手法までを学べるようなカリキュラムとなっています。学びのなかで、わからないことがあっても総合窓口としてコンシェルジュ(質問フォーム)を設置しており、フォーム 相談が可能です。
また、学習でつまずかないよう、さまざまなサポート体制で問題をクリアにしていきます。
「オフィスアワー」「オープンゼミ」といったオンライン学習相談会(毎月数回定期的に開催)や airU コミュニティ(学内専用 SNS)による情報共有の場など、カリキュラムの学習以外でも大学生活を楽しみ安心して学べる環境を整えています。在校生も初心者の方からプロの方と幅広く、さまざまな視点で表現を楽しんで学びを深めています。
グラフィックデザインと向き合いたいと思っている方は、ぜひご入学を検討してみてください。
グラフィックデザインコース|学科・コース紹介

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グラフィックデザインコース業務担当非常勤講師の福田です。
新年度になり私の blog 初投稿となりますので、軽く自己紹介したいと思います。
私は普段、広告制作会社でアートディレクター兼デザイナーとして、企業ブランドの構築に従事しています。本校の卒業生でもあります。ご縁があり本校の業務担当非常勤講師として、学生の皆さんが充実した大学生活を送れるよう、「まなび」の側面から陰ながらサポートさせていただいています。
今回は、ご入学を検討されている皆さま以外にもグラフィックデザインに少しでも興味を持ってもらえたらなと思い、これまでの「入門編」「基礎編」「応用編」の流れではなく、「考察編」と題してロゴをテーマに、デザイン表現についてお話ししていきたいと思います。
グラフィックデザインを知る ~入門編~
グラフィックデザインを知る ~基礎編~
グラフィックデザインを知る ~応用編~
ロゴはただのマークに見えますが、実は企業やブランドが「どう見られたいか」を凝縮した存在でもあります。今回は、有名なロゴマークをいくつか取り上げながら、「このデザインにはこういう意図がありそうだな」という視点で、ゆるく観察・分解し私なりに考察していきたいと思います。
■語らない強さという戦略
APPLE
Apple のロゴは、とてもシンプルなデザインです。リンゴのシルエットだけで構成されていて、文字や装飾的な要素はほとんど使われていません。
この「何も足さない」デザインは、ミニマルであるだけでなく、高級感や洗練された印象、どこか余裕のあるブランドイメージを感じさせます。
情報をあえて削ぎ落とすことで、「説明しなくても伝わる」という自信や完成度の高さを表現しているようにも見えます。
この考え方は、Apple の製品デザインにも通じています。余計な装飾を省き、直感的に使えるシンプルな設計にすることで、機能や価値そのものが引き立つように作られています。
つまりこのロゴは、「多くを語らなくても価値が伝わるブランド」であることを、製品と同じ考え方で表しているのかもしれません。
■一瞬で伝わる躍動感と行動
NIKE
Nike のロゴである「スウッシュ」は、「風を切る音(swoosh)」に由来するとされており、とてもシンプルな曲線で構成されています。その形そのものがスピードや動きを感じさせ、見るだけで流れるような印象が伝わります。まさに “躍動感” のあるデザインのように見えます。
一方で Nike は、もともとランニングシューズからスタートし、アスリートのパフォーマンスを高めることを目指してきたブランドです。その背景からは、「考えるよりまず動く」という姿勢が感じられます。
つまりこのロゴは、デザインとしての躍動感(どう見えるか)と、ブランドとしての行動(何を伝えるか)が自然に重なっているようにも見えます。
「スウッシュ」というシンプルな造形の中に、その両方の意味が無理なく込められており、形そのものがブランド表現になっているのかもしれません。
■自由さと多様性の象徴
Google のロゴは、青・赤・黄・緑の 4 色で構成された文字ロゴ(ロゴタイプ)で、カラフルでありながら全体としてはシンプルな印象を持っています。Apple や Nike のようなシンボルマークとは異なり、「文字そのもの」をデザインとして見せている点が特徴です。
形は非常にシンプルですが、色の組み合わせによって堅すぎない雰囲気が生まれ、親しみやすさや軽やかさが表現されているように見えます。
一見すると整ったルールの中に、わずかな遊び心が含まれているようにも感じられます。
このようなデザインからは、「情報は堅いもの」という印象ではなく、誰でも気軽に使えるものとして捉えられているような考え方が感じられます。
つまりこのロゴは、「情報をもっと自由で楽しいものとして扱う」という姿勢を、視覚的に表しているようにも思えます。
■安心感の視覚化
McDonald’s
McDonald’s の「M」のマークは、もはや説明がいらないほど世界的に認知されたシンボルです。そのシンプルな形は、遠くからでもすぐに識別できる強さを持っています。
このロゴマークは、視覚的な分かりやすさが特徴になっているように見えます。遠くからでも認識でき、子どもでも覚えやすく、世界中どこでも同じ形で使われている点に、その設計の一貫性が表れています。また、店舗の賑やかな雰囲気や、どの国でも共通して感じられる明るさや温度感も、その印象を支える要素になっているように思えます。
こうした要素からは、単なるデザインというよりも、「どこに行っても同じ体験ができる」という安心感を重視した考え方が感じられます。
つまりこのロゴマークは、「どこでも変わらない安心感を提供する」というブランドの姿勢を、視覚的に表しているようにも見えます。
■ロゴは “考え方を視覚化した言語”
Apple、Nike、Google、McDonald’s の 4 つのロゴを見ていくと、それぞれのデザインには単なる見た目以上の意味が込められているように感じられます。
これらに共通しているのは、「シンプルさ」という要素です。ただしここでいうシンプルさは、単に情報が少ないということではなく、余計な要素を削ぎ落とすことで、本質的なメッセージをより強く伝えるための設計だと考えられます。
Apple は余白やシンプルさによって「洗練」や「完成度」を、Nike は動きのある形によって「躍動感」や「行動」を、Google は色や構成によって「自由さ」や「多様性」を、そしてMcDonaldʼ s は普遍的な形によって「安心感」や「一貫性」を、それぞれ表現しているように見えます。
ロゴは単なるマークではなく、「どう見られたいか」という企業の考え方を、最も短く視覚化したものなのかもしれません。
そう考えると、ロゴはデザインであると同時に、その企業の戦略や思想を翻訳した“視覚言語”のような存在だと言えそうです。
今回は、「グラフィックデザインを知る~考察編~」としてロゴデザインについて考察してきました。考察の中で独自の視点で物事を解釈することで、自身のオリジナル性が見えてきます。また、考察の中で見えていないものとしては、インプット情報の少なさが挙げられます。アウトプットには必ずインプットが重要です。今回はロゴマークに焦点を当てましたが、企業やブランドの時代背景、その時代の社会的な背景を知ることで、見えてくる世界観が変わります。
実際のロゴデザインの制作においても、企業理念やブランドコンセプトを明確にしたうえで、社会的な流行なども踏まえながら、それを視覚的にどう表現するかが重要なプロセスになっていると考えられます。また、表現力を高めるには、表現の手法や造形の方法といった具体的なスキルや知識を積み重ねていくことも、デザインを深めていくうえで欠かせない要素になります。
■グラフィックデザインを「まなぶ」
本コースでは、グラフィックデザインの基礎からはじめ、デザインの思考から表現手法までを学べるようなカリキュラムとなっています。学びのなかで、わからないことがあっても総合窓口としてコンシェルジュ(質問フォーム)を設置しており、フォーム 相談が可能です。
また、学習でつまずかないよう、さまざまなサポート体制で問題をクリアにしていきます。
「オフィスアワー」「オープンゼミ」といったオンライン学習相談会(毎月数回定期的に開催)や airU コミュニティ(学内専用 SNS)による情報共有の場など、カリキュラムの学習以外でも大学生活を楽しみ安心して学べる環境を整えています。在校生も初心者の方からプロの方と幅広く、さまざまな視点で表現を楽しんで学びを深めています。
グラフィックデザインと向き合いたいと思っている方は、ぜひご入学を検討してみてください。
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