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陶芸コース

2026年05月25日

【陶芸コース】陶芸の釉薬の濃度による表現について

こんにちは。
通信陶芸コース業務担当非常勤の伊賀上空見子です。
今回は陶芸の「釉薬」の濃度についてほんの一部ですがご紹介します。

皆さんは「釉薬」にどのようなイメージを持たれているでしょうか?
釉薬(ゆうやく・うわぐすり)とは、陶磁器の表面を覆うガラス質の膜のことで、石や灰・金属などを混ぜて水に溶かした液状の素材です。
釉薬を器や作品に塗って焼くことで、様々な表情や色を出す「装飾」の役割だけでなく、陶器には微妙に吸水性があるため、水や汚れが染み込むのを防ぐ「保護」の役割を果たします。
日本では、作品を焼成する際に燃料として使用していた薪の「灰」が作品に降り掛かり、その灰と粘土が高温で焼成をした際に化学反応を起こし、灰がガラス化し、発色したのが源だと言われています。

主に釉薬は素焼きをした器や作品に施します。
今回は私自身の作品の釉薬について、少しお話をさせていただこうかと思います。
良かったらご覧下さい!

以前ブログで紹介をさせていただきましたが、私は通常よりかなり水で薄めた釉薬、水ぐすりをよく使用しています。
【陶芸コース】陶芸の化粧土による様々な表現について

写真で見ると分かるように、水の比率がかなり多めです。
ギリギリ光沢のでる濃さに調整をしています。
この黄土色の釉薬は、スクーリングやテキスト課題などでも使用している伊羅保釉(いらぼゆう)です。
伊羅保釉は古くから高麗茶碗などに用いられ、現在に至るまで愛用されてきた釉薬です。
表面が「いらいら」「いぼいぼ」とした肌合いから名付けられたとも言われています。

まずは素焼きをした器のホコリや削りカスなどをとるためにしっかり水拭きをします。
このひと手間を怠るとピンホールやちぢれが生じたりします。

そして釉掛けを行います。



器や作品の底となる部分はしっかりと釉薬を拭き取ります。
釉薬は焼成をするとガラス化するため、棚板にくっついてしまうととれなくなったり割れたりするためです。
釉薬によって焼成の際に流動性も異なるため工夫も様々ありますが、少し余分に拭くと安心です。



施釉を終え、乾かし、後は本焼きです。



焼き上がりました!

釉薬が僅かに濃い部分は黄色がかり、薄いところは焦げたような表情となりました。
この器は杓掛けを行いましたが、たった一つの釉薬でも濃度の違いにより様々な表情を得られます。

陶芸コースでは様々な専門性をもつ講師陣が講座や実習を通し、皆さんの表情の幅に繋がる授業を行っています。

今回は私自身の器を通し、釉薬での表現方法をほんの少しですが紹介をさせていただきました!

ほとんどのスクーリングで釉薬は使用しますが、釉薬研究スクーリングではさらに釉薬への理解や表現を深める授業を行っています。
良かったら以前ご紹介をさせていただきました釉薬研究スクーリングの様子もご覧下さい。

【陶芸コース】スクーリング「釉薬研究」の様子を見てみよう!


皆さんと一緒に考え、向き合い、時には一緒に格闘をし、一緒に「陶芸は面白い!」を深めていけたらと思っています。
それでは、皆様や皆様の作品とお会いできる日を楽しみにしています!

 

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