IT業界で長く働きながらも、美術館に足を運ぶことが好きだった安尾さん。ある日、ボランティアガイドの女性による解説に心を動かされたといいます。「いつか自分もこんなふうになれたら」―その思いが、学び直しを考えはじめた原点でした。
そんな時に知ったのが、京都芸術大学の通信教育課程。「社会人でも本格的に芸術を学べる」と知り、入学を決意されました。学びの中では、美術史・美学・表象文化論・図像学など多様な領域に触れ、作品を捉える視点が大きく広がったといいます。
大学での学びを通して実感したのは、「知ること」はゴールではなく、自分なりの視点を持つための出発点であるということ。自分の“好き”に忠実に、焦らず丁寧に掘り下げていくこと。その積み重ねが、今の私の学びを支えています。焦らず丁寧に掘り下げていく喜びが、今の研究の何よりの原動力になっています。と話してくださいました。