美術科

食文化デザイン

FOOD CULTURE DESIGN

食を文化芸術ととらえ、
食に関わる幅広い知識と豊かな感性を学ぶ。

座学によって食の幅広い知識を得るとともに、さまざまな食の現場や人とつながるリアルな学びにふれ、
自宅のキッチンや食卓をアトリエとして自らの手で試みる。
日常の中で学びと実践を繰り返し、食を通じて人や自分を幸せにする企画力や創造力を育んでいきます。

コースの特長

01 食を文化芸術として学び、食文化の担い手を育成。

食やおいしさを「技術」としてだけでなく、フードデザインを軸に、文化人類学、科学、美学、地域デザインなどのさまざまな視点から「文化芸術」として学びます。食と「ライフ」「ビジネス」「体験」を切り口に、食の楽しみ方や伝え方にも焦点を当て、社会に多様な展開ができる食文化の担い手を育成します。

02 国内外で活躍する食のプロフェッショナルから学べる。

講師陣は国内外の第一線で活躍する、食のプロフェッショナル。研究者・表現者をはじめツーリズム、メディア、ビジネス、フードテックなど幅広い分野からスペシャリストが集結。

02 バスク・カリナリー・センター(BCC)から提供される講義も。

カリキュラムのうち2単位分の講義内容は、スペイン・バスク地方にある世界最高峰のガストロノミー教育機関であり、料理界のパイオニアである、「バスク・カリナリー・センター(BCC)」から提供されます。

Webだけのスクーリングで卒業可

学びのステップ

STEP1

食と文化を知り、おいしさをつくる基礎知識を身につける。
まずは幅広く奥深い食の世界にふれることで、多様な視点や考え方を身につけ、食と文化にまつわる洞察力を養います。私たちの食生活に関わるさまざまな物事、おいしさを感じる仕組み、おいしさをつくる方法についても体験しながら学びます

【日本の食らしさとは】

日本社会での食の成り立ち、食べる行いに関する人と人とのつながりを理解します。食文化を考えるための基礎知識と想像力を身につけます。

【味覚の科学】

味覚とは何か、仕組みや基本味など味覚に関する知識を体系的に学び、おいしさや味覚を評価することへの理解を深め、適切に味覚評価できる力を身につけます。

STEP2

食の魅力や価値を見出し、実践的な食体験デザインに挑戦。
世の中にあふれるさまざな食の価値を自分なりの視点で見出し、人に伝える力を身につけます。また、単なる消費だけではなく、コミュニケーションなどの役割を持つ食の力を活かし、おいしい食体験をデザインするための手法を実践的に学びます。

【日本の食と知恵】

食材や食品の歴史と、それらが発展した背景や現在、また使い手である料理人の考えなどを学び、「日本人らしさとは何か」を探求し、知識と発掘の目を養います。

【フードデザイン実践】

食の知識を要するデザインの現場について理解を深め、フードフォト、レシピ作成、企画、体験をデザインするための実践方法と基礎理論を学びます。

飲食店のブランディング 食体験デザイン

STEP3

食と様々な領域の関係性を探り、食体験の活用法を広げる。
ビジネスからツーリズム、地域づくりなど実践的な学びから専門性を高めるとともに、領域横断的な柔軟性を獲得します。また、持続可能な社会を描くための未来思考力や食体験を社会で活用するための企画力、メッセージを的確に届けるための表現力を身につけます。

【食の未来ビジョン】

フードテックの生まれた背景や全体像を学びます。人と食、テクノロジーの関係性をもとに、私たちがこれからどう進化していくべきかを考えます。

【食の地域価値共創】

地域の価値の捉え方に関する基礎知識や考え方を身につけます。また各地のユニークな事例を交えながら、地域の価値をどのように発見・編集・発信していくかを学びます。

STEP4

「わたし」の視点で、人や社会の喜びを育む食文化デザインを提案。
学びの集大成として、自分の身の周りや社会に豊かさを育むような価値を創造する企画・制作に取り組みます。新たな食文化をデザインするタネとなるような実践を社会に届けられるよう、食体験の調査力、発想力、実現力の3つの能力を磨きます。

【卒業制作】

4年間の学びをもとに、食文化デザインの可能性を探究する研究制作に取り組みます。新たな社会的価値や経済的価値を生み出す実践や、独自の視点において価値が認められる活動事例を文化資産としてとらえ、研究調査を行います。

入学~卒業までのステップ

4年間で学ぶことがら

1年間の学習ペース

【1年次入学】専門教育科目の1年間の履修スケジュール例

【3年次入学】専門教育科目の2年間の履修スケジュール例

学費の目安

入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
学生教育研究災害傷害保険料 140円
授業料 348,000円 × 4年間 = 1,392,000円

卒業までの合計⾦額(4年間)
1,442,140円

  • ※1年次入学生で卒業まで標準的な履修をした場合、総合教育科目のテキスト代は合計35,000円程度です。総合教育科目のテキストは電子テキストでも学習していただけますが紙の書籍として市販されているものがほとんどです。書店で購入したり、図書館等で借りて学習していただくことも可能です。
  • ※食文化デザインコースは任意でスクーリング科目の受講が可能です(必修ではありません)。スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。
入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
学生教育研究災害傷害保険料 140円
授業料 348,000円 × 2年間 = 696,000円

卒業までの合計⾦額(2年間)
746,140円

  • ※食文化デザインコースは任意でスクーリング科目の受講が可能です(必修ではありません)。スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。

教員メッセージ

中山 晴奈 専任講師

食に関わる知識と感性を学ぶことで、
社会を、人生を、より豊かに。

中山 晴奈
NAKAYAMA Haruna
専任講師

埼玉県内の図書館でメディアセンターの立ち上げと運営、ワークショップの企画に3年にわたり従事したのち、行政や生産者と連携した食のコミュニケーションデザイナーとして独立。食とアートのワークショップや作品制作を各地で行う。食とものづくりスタジオFERMENT(藤沢市)、東北食べる通信(花巻市)、「団地キッチン」田島(さいたま市)などの立ち上げのほか、FUTURE SCAPE展(象の鼻テラス、2021年)、横浜パラトリエンナーレ(横浜市、2020年)、フードスケープ展(アーツ前橋、2016年)等、アートの分野でも活動。

「ニュー屋台」 2021年

「ニュー屋台」 2021年

このコースの特長とは?
日本で唯一、完全オンラインで「食」を学ぶ芸術学士課程。
  • ※出典:令和4年度全国大学一覧 (文部科学省)
食を文化芸術ととらえ、食に関わる幅広い知識と豊かな感性を学び、食文化の担い手を育成します。食には多様な視点があります。歴史や人類学などの人文領域から、栄養や調理科学などを扱う理系領域、そしてビジネスなどを扱う社会科学の領域まで。食の研究分野はこれらの領域横断が必要だったことから、「食」として単独で研究することが難しいと言われてきました。しかし今回、アートやデザイン、企画などの視点を軸に、芸術大学だからこその新しい学びとして、卒業制作を含めた4年間のプログラムを作成しました。知識を得るだけでなく、社会で活用できるフードデザインの技術的な授業もありますので、さまざまな人に役立てていただけるコース内容になっていると思います。
通信教育という点での配慮は?
自宅のキッチンを教室に、地元をフィールドワークの現場に。
日本全国から、さまざまなバックグラウンドや専門性を持つ方々が集まることを想定して、学生の多様性を意識した20を超える専門科目を用意しています。自宅にあるキッチンを使いながら課題制作をしたり、地域を知るためにフィールドワークをしたりと、日本全国どんな場所から受講しても制作に取り組めるようなカリキュラムを整えています。多様な授業のユニークな課題に楽しんで取り組んでほしいと思っています。
入学志望者へのメッセージを。
人の関係性をつくりあげる食はコミュニケーションツール。
どんな人でも1日に数回は食事をするでしょう。その度に、空腹を感じて身体を意識したり、どんなものを食べようかと食について考えたりします。また、自分だけでなく家族への食事を用意するために、日々献立を考えている方もいらっしゃるかと思います。そんな毎日の中で、「食事は、人と人との関係性をつくりあげるコミュニケーションツールなのかもしれない」、「食をキーワードとして、なにか社会に仕掛けてみたい」、そんなふうに思ったことがある方には、ぜひ積極的に学んでいただきたいですね。食というものは、日常的な事象だからこそ、学ぶことで人生に大きなインパクトをもたらします。人どうしの関係性を築き上げることもできれば、容易に壊すこともできる。そんな食の複雑さにあらためて気づけるのも、学びのひとつです。食を通して自分自身の人生をどんなふうにデザインしたいか、考えてみたい方の居場所としても、このコースが大いに役立つことを願っています。
卒業生の声