デザイン科

映像

FILM AND IMAGE-MAKING COURSE

スマホで劇場映画がつくれる時代に、
テクニックを超えた「映像力」を身につける。

映像が氾濫し、誰でも手軽に自己表現ができる時代にこそ求められる「映像力」(映像を社会に活かす力)を
身に付けられるカリキュラム。映像理論を体系的に学び、創造性を磨き、表現する技術を養うとともに、
<映像思考>(映像クリエイターの思考プロセスを活用し課題解決する力)を修得することで、技術(テクニック)を超えた映像力を身につけられます。

コースの特長

01 スマートフォンから映像制作の基礎を学ぶ。

専門的な機材は不要。スマートフォンのカメラ機能や編集ソフトを使って作品課題に取り組みながら、基礎から高度な専門知識・表現技術まで段階的に学べます。初心者でも安心して取り組めるよう、映像の歴史やリテラシーなども網羅。一方、経験があるクリエイターにとっては大学ならではの深い学びで、企画力や発信力をさらに磨くことができます。

インターネット環境の整ったパソコンは別途必要です。

02 あらゆる映像の思考法と企画・制作プロセスを体系的に身につける。

映画・ドラマ、コメディ、ドキュメンタリー、広告、ミュージックビデオ、SNS動画、アニメーション、アート領域など。あらゆる映像ジャンルの企画・制作プロセスを体系的に学ぶことで、映像を通じた自己表現力や社会への発信力を身につけられます。

02 著名クリエイター多数出演、フジテレビ制作による動画教材

日本の映像コンテンツ文化を牽引してきたフジテレビのプロデュースによる完全オリジナル動画教材で、初心者でもいちから「楽しく」そして「深く」学べます。講師陣は国内外の第一線で活躍する、映像のプロフェッショナル。映像作家、プロデューサー、クリエイティブディレクター、小説家、キュレーター、評論家など幅広い分野から集結。

Webだけのスクーリングで卒業可

学びのステップ

STEP1

映像とはなにか、その可能性と多様性を知る。
映像言語や歴史を学び、映像表現の豊かさに出会い、映像思考という新たな着眼力を磨きます。第一線で活躍するプロフェッショナルがジャンル別に映像を解説する授業を通じ、映像の奥深さ、可能性、社会的意義を探求します。

【映像学入門】

映像の成り立ちを学ぶとともに、これから探究していく学問の入り口として、「映像とは何か、映像の可能性と多様性」について考えることを学びます。

【ミュージックビデオ・広告】

数々の映像作品を世に生み出した講師陣から、ミュージックビデオやCMなどのコンテンツの実践的な制作理論を学び、その仕組みをひもときます。

【撮影・照明】

デジタル映像を制作するメソッドを習得し、短編の映像を制作。自己表現として映像を制作する基本を学びます。

STEP2

制作手法や企画開発を学び、実践的な技術と手法につなげる。
デジタル映像制作の手法を学び、簡単な映像を制作します。身の回りの出来事から企画を見出す課題を通じて、映像を「見る」から「作る」ための基礎力を育みます。

【シナリオライティング演習】

脚本家からシナリオライティングについて学んだのち、「企画立案・プロット作成・シナリオ執筆」という一連の流れを課題にて実践します。

【アニメーション】

アニメーション監督やプロデューサーらから、基本原則・制作手法・演出などを学びます。

【編集・サウンド】

編集とその効果、カラーグレーディング、サウンドデザインなど、編集の基本技術と考え方を学び、実際に演習します。

STEP3

企画を立て、映像の役割を追求し、〈映像思考〉を磨く。
これまで映像が社会にどのように影響を与えたかを学び、映像の社会的意義を知るとともに、自分と映像の関係性を再考します。そして課題でオリジナルの企画書を実際に作成することで、自身が映像を通じて何を表現していきたいのかを探求します。

【アイデアをデザインする】

社会と映像の関係性に目を向け、社会にリンクした映像を企画する思考とプロセスや、身の回りの出来事からアイデアを出すヒントを学びます。

【ノンフィクション】

ドキュメンタリーやジャーナリズムに携わる講師から、ノンフィクション映像の意義や制作意図、社会や歴史に与えた影響について学びます。

【映像と向き合う】

映像メディアの持つ様々な特性を学び、映像の持つリスクを理解し、映像を扱う上でのリテラシーを身につけることを目的とします。

STEP4

映像による自己表現をおこない、個人と社会と関わり合う。
これまでの学びの集大成として、卒業制作にて映像作品を完成させます。制作を通じ、「自分とは何か」「社会とどう関わるか」という根源的な問いに向き合うことで、映像と自身のつながりがより確かなものへと昇華し、映像と共にある人生があらためて始まります。

【プレゼンテーション】

自身が制作した映像作品を、誰かに「見せる」「伝える」「届ける」ために発信・発表する工夫を学びます。

【卒業制作】

自分と社会と関わり合うための自己表現として映像作品を制作し、発表・発信します。

入学~卒業までのステップ

4年間で学ぶことがら

1年間の学習ペース

【1年次入学】専門教育科目の1年間の履修スケジュール例

【3年次入学】専門教育科目の2年間の履修スケジュール例

学費の目安

入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
保険料 140円
授業料 348,000円 × 4年間 = 1,392,000円

卒業までの合計⾦額(4年間)
1,442,140円

  • ※1年次入学生で卒業まで標準的な履修をした場合、総合教育科目のテキスト代は合計35,000円程度です。総合教育科目のテキストは電子テキストでも学習していただけますが紙の書籍として市販されているものがほとんどです。書店で購入したり、図書館等で借りて学習していただくことも可能です。
  • ※映像コースは任意でスクーリング科目の受講が可能です(必修ではありません)。スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。
入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
学生教育研究災害傷害保険料 140円
授業料 348,000円 × 2年間 = 696,000円

卒業までの合計⾦額(2年間)
746,140円

  • ※映像コースは任意でスクーリング科目の受講が可能です(必修ではありません)。スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。

教員メッセージ

塩見貴彦准教授

新しい言葉を学ぶように、
映像を学ぶ喜びを、すべての人に。

下川 猛
Shimokawa Takeshi
准教授

2001年3月早稲田大学教育学部卒、2007年東京大学情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム修了。2001年4月読売広告社入社。営業、アニメ・映画・ドラマなどのプロデューサー経験を経て、2007年9月株式会社フジテレビジョンに中途入社。マーチャンダイジング、デジタルコンテンツ、動画配信(FOD)、SNS、デジタルアナウンサー開発などの様々なプロジェクトを担当し、2013年7月編成部へ異動し、番組制作を担当。2014年7月コンテンツデザイン部に異動。FODオリジナルコンテンツ担当、民放公式アプリ「TVer」の立ち上げ、Netflix共同製作コンテンツ「あいのり」などを手がける。2018年7月ライツ事業戦略部に異動し、番組プロデュースや「ガチャピン・ムック」「チャギントン」などのIPマネジメント、新規事業などを担当。現在は、ビジネス推進局IPプロデュース部所属。

ネットフリックス版「あいのり Asian Journy」

ネットフリックス版「あいのり Asian Journy」

このコースでは何を学べますか?
幅広いジャンルの映像を体系的に学べる。
この映像コースは、完全オンラインで「映像学」を学べる学士課程(芸術)です。映画、ドラマ、コメディ、ドキュメンタリー、広告、ミュージックビデオ、SNS動画、アニメーション、アート領域など、様々なジャンルの「映像」について体系的に学ぶことができます。文化芸術として映像を再定義し、その可能性や社会的意義について探求していくことで、私たち自身について、そして未来について、どのようなビジョンを描くべきか、映像を通じて思考を深めていきます。同時に、様々な映像ジャンルの企画や制作技術を習得することで、みなさんそれぞれの自己表現や社会への発信力を育みます。
通信教育という点での配慮は?
初心者でも学びやすいカリキュラムを構築。
映像学の基礎から企画開発、多様なジャンルの映像表現、動画制作の基礎的な技術、映像プロデュース論まで、映像の企画と制作を体系的に学べるカリキュラムをご用意しました。たとえば、映像制作の技術を学ぶ科目では、初心者だったり特別な機材や設備がなかったりしても、スマートフォンや編集ソフトを活用して課題の制作や提出ができるような仕組みを構築。はじめて映像を学ぶ方でも、楽しく、深く学べるカリキュラムとなっています。
本コースのコンセプトは?
プロをめざす人にも、日常に活かしたい人にも、価値ある学びを。
かつて「観る映像」と「撮る映像」の間には大きな距離がありましたが、現代ではスマートフォンを持つすべての人が、映像クリエイターになることができる時代です。多額の製作費を投じたドラマよりも、誰かの飼い猫の動画が多くの人に観られることもあります。しかし、映像がより身近なものになってきているからこそ、私たちは今、映像について学び、未来を考えていく必要があるのではないでしょうか。たとえば、「子どもがピアノを弾けるようになる」といった技術や知識の習得の喜びは、見慣れた日常に新たな視点を生み出します。そうした喜びや気づきを得ながら映像を学ぶことが、これからの時代に必要だと考えました。それは映像を職業とする人、趣味で日々アップロードする映像をもっと素敵にしたいと考える人、あるいは面接やビジネスでのプレゼンテーションを映像で表現したい人にも、等しく価値のある学びとなることでしょう。ぜひ、新しい言葉を学ぶように、私たちと映像を学んでいきましょう。お待ちしています。
卒業生の声