通学制大学と通信制大学との違いは?
学ぶ内容は同じでも、
学習スタイルなどに違いが
通学制大学と通信制大学も、卒業に必要な単位数や教育内容については、文部科学省のルールによって厳密に定められています。その中で大きく異なるのは、「オンライン等による自宅学習を中心とするか」「対面による授業を中心とするか」という学び方の違いです。
ここでは、通信制大学と通学制の大学を比較しながら、その違いについてわかりやすくご紹介します。
通学制大学と通信制大学との比較
通信制大学 | 通学制大学 | |
---|---|---|
学び方 | 自宅学習が中心 | 通学してキャンパスで学ぶ |
入学のしかた | 書類審査のみ | 試験や面接 |
学生構成 | 18~90歳代と多様 | 高卒の方が中心 |
違い① 学び方
通学制大学
毎日キャンパスに通って授業を受けます。コロナ禍をきっかけに、一部でオンライン授業を導入している大学もありますが、基本的には対面での授業が中心です。
通信制大学
自宅での自主学習を中心に学びをすすめます。
通信制だからといって、必ずしも「通学不要」というわけではありません。通信制大学でも多くのところで「スクーリング」というキャンパス等で受ける対面授業をおこなっています。ただし、スクーリングの割合は学び全体の3割以下。近年では、インターネット上で授業をおこない、オンライン完結で卒業できる学科・コースもあります。

違い② 入学のしかた
通学制大学
近年ではさまざまな入試形態が増えていますが、基本的には「学力試験」が課され、それに合格した者だけが入学を許されます。
通信制大学
ほとんどの大学で入学試験がありません。書類審査のみで選考がおこなわれ、年齢や高校卒業同等などの要件をクリアしていれば、どなたでも学ぶ機会を得られます。ただし、細かな条件などは大学によって異なるので、それぞれの大学ごとに情報をチェックしてください。

違い③ 学生構成
通学制大学
ほとんどが高校卒業とともに入学してくる、社会人経験のない10代〜20代の若者です。
通信制大学
年齢はもちろん、住む地域も歩んできた道のりも多種多様。日常の生活においてつながりのない世代や職業のクラスメイトと出会えるのが、通信制大学ならではの面白さです。同じ「学び」という目標を共有することで、思いがけず深い絆を結べることもあります。
もっと通信制について詳しく知りたい方は、以下もぜひご参考に。

通信制大学と通学制大学の比較Q&A
高校生でも、通学制じゃなくて通信制大学に進学する子って、いるの?
通学制より、通信制大学の方が「費用が安い」と聞くけど、どれぐらいの差?
大学や学部によって差はありますが、通信制は通学制の1/2〜1/3とされています。
通学制と違って、「通信制大学は就職活動で学歴にならない」ってホント?
通信制大学で、通学制のような友だちができるでしょうか…?
通信だからこそ、学生同士がオンラインで活発に交流。対面の機会もあります。