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2023年10月20日
【染織コース】卒業生、修了生の大活躍をご紹介します
皆さんこんにちは。通信染織コースの久田多恵です。
大学には卒業生や修了生の方からのお便りや展覧会の案内などが送られてきて、いつもとても楽しみにしています。ある日机の上にレターパックが二つ置かれていました。
どちらも卒業生からのもので、一つは10月に開催された第70回日本伝統工芸展のお知らせでした。今年の5月から6月にかけて開催された第57回日本伝統工芸染織展で文部科学大臣賞を受賞された方からです。
日本伝統工芸展は分野ごとの展覧会と、すべての分野が出品される展覧会があり、今回はそちらのものでした。
全国10会場で開催されるとのことで、京都展、大阪展でパナソニック賞を受賞されたとのことです。
チケットをたくさん頂きましたが、この展覧会は大学生までは入場料が無料になるので、在学生の皆さんには「お友達と一緒に行ってくださいね」と言ってお渡ししました。
もう一つのレターパックには本が二冊入っていました。なんと!ご自身の作品集を出版されたのです。作品集といっても作品画像だけではなく、文章が中心です。染織コースを卒業されてから芸術学コースに編入学して卒業された方です。
卒業後も手織り工房に通って織物を続け、夏の「卒業生・修了生全国公募展」にも意欲作を出品してくださっています。もともとは国語の先生をされていたとのことで、綴る(文章を書く)こともライフワークだったのですね。
織物には綴織(つづれおり)という技法があります。また作文のことを綴方(つづりかた)と言っていた時代もあります。織物と文章には共通点が多いのかもしれないですね。作者の方は綴織以外にも様々な技法を駆使されていています。
さて秋ということもあり展覧会のお知らせも頻繁に届きます。
卒業生の皆さんが企画して運営する「ma manière in 橘寺」のお知らせが届きました。ma manièreは、私のやり方という意味とのこと。通信染織コース卒業生らしい素敵な展覧会名ですね。
会場の橘寺は主催者のお一人にゆかりのあるお寺で奈良県高市郡明日香村にあります。聖徳太子がお生まれになった所とのことです。近くには石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳など史跡がたくさんあります。遠方ですが思い切って行ってきました。
16名が出品されていてとても賑やかです。お話を聞いてみると事前に作品の配置を細かく決めるのではなく、展示の日に相談しながら展示場所を決めたそうです。なんとおおらかなこと! これも通信染織らしい(?)と思いました。
「臨機応変」は染織をやっていると必要になります。細かく計画を立てていても予定通りにいかないことが多々あります。そんな時どうするか、その場で考えて決断しなければなりません。そういった力を十分につけて卒業(修了)された皆さんなんだな、と思いました。
ギャラリーでの展覧会は見やすく、展示もやりやすくなっています。出品と鑑賞のための場所です。ギャラリー以外でも工夫すれば素晴らしい展示になることを見せてくださった展覧会でした。
明日香は学生時代に行ったことがありました。日本美術史の演習授業でした。私はあまりまじめに出席する学生ではなかったのですが石舞台古墳の迫力には圧倒された記憶があります。
秋の一日、明日香で楽しい時間を過ごしました。
卒業生の皆さんの活躍は教職員にとっての誇りであり、活躍を見聞きすることは大きな喜びです。在学生の皆さんにとっては励みです。ぜひ活動の様子をお知らせくださいね。
展覧会には可能な限り足を運びますが都合によりどうしても行けないこともありますのでご了承ください。
▼オンラインで参加できる11月「体験入学」でコースの学びを一日体験してみませんか?
道端に咲く露草、その変種である青花(学術名:大帽子花)の青い色は布に付いても水で流れて残りません。その性質を利用して江戸時代から糸目友禅の下絵描きに使われてきました。
今回はこの青花のお話しと、水で流れてしまうこの青花でスカーフを染めるというデモンストレーションをいたします。工程それぞれで変わる色を通して染色が化学とつながっているということをお伝えします。後半には実際の授業の様子や卒業生の現在の活動をご紹介します。
▼青花については前回ブログでも紹介しております!
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京都芸術大学 通信教育部 染織研究室ブログ
研究室が在学生・卒業生向けに情報発信しているブログです。こちらでも授業の様子や展覧会の情報などが豊富です。
大学には卒業生や修了生の方からのお便りや展覧会の案内などが送られてきて、いつもとても楽しみにしています。ある日机の上にレターパックが二つ置かれていました。
どちらも卒業生からのもので、一つは10月に開催された第70回日本伝統工芸展のお知らせでした。今年の5月から6月にかけて開催された第57回日本伝統工芸染織展で文部科学大臣賞を受賞された方からです。
日本伝統工芸展は分野ごとの展覧会と、すべての分野が出品される展覧会があり、今回はそちらのものでした。
全国10会場で開催されるとのことで、京都展、大阪展でパナソニック賞を受賞されたとのことです。
チケットをたくさん頂きましたが、この展覧会は大学生までは入場料が無料になるので、在学生の皆さんには「お友達と一緒に行ってくださいね」と言ってお渡ししました。
もう一つのレターパックには本が二冊入っていました。なんと!ご自身の作品集を出版されたのです。作品集といっても作品画像だけではなく、文章が中心です。染織コースを卒業されてから芸術学コースに編入学して卒業された方です。
卒業後も手織り工房に通って織物を続け、夏の「卒業生・修了生全国公募展」にも意欲作を出品してくださっています。もともとは国語の先生をされていたとのことで、綴る(文章を書く)こともライフワークだったのですね。
織物には綴織(つづれおり)という技法があります。また作文のことを綴方(つづりかた)と言っていた時代もあります。織物と文章には共通点が多いのかもしれないですね。作者の方は綴織以外にも様々な技法を駆使されていています。
さて秋ということもあり展覧会のお知らせも頻繁に届きます。
卒業生の皆さんが企画して運営する「ma manière in 橘寺」のお知らせが届きました。ma manièreは、私のやり方という意味とのこと。通信染織コース卒業生らしい素敵な展覧会名ですね。
会場の橘寺は主催者のお一人にゆかりのあるお寺で奈良県高市郡明日香村にあります。聖徳太子がお生まれになった所とのことです。近くには石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳など史跡がたくさんあります。遠方ですが思い切って行ってきました。
16名が出品されていてとても賑やかです。お話を聞いてみると事前に作品の配置を細かく決めるのではなく、展示の日に相談しながら展示場所を決めたそうです。なんとおおらかなこと! これも通信染織らしい(?)と思いました。
「臨機応変」は染織をやっていると必要になります。細かく計画を立てていても予定通りにいかないことが多々あります。そんな時どうするか、その場で考えて決断しなければなりません。そういった力を十分につけて卒業(修了)された皆さんなんだな、と思いました。
ギャラリーでの展覧会は見やすく、展示もやりやすくなっています。出品と鑑賞のための場所です。ギャラリー以外でも工夫すれば素晴らしい展示になることを見せてくださった展覧会でした。
明日香は学生時代に行ったことがありました。日本美術史の演習授業でした。私はあまりまじめに出席する学生ではなかったのですが石舞台古墳の迫力には圧倒された記憶があります。
秋の一日、明日香で楽しい時間を過ごしました。
卒業生の皆さんの活躍は教職員にとっての誇りであり、活躍を見聞きすることは大きな喜びです。在学生の皆さんにとっては励みです。ぜひ活動の様子をお知らせくださいね。
展覧会には可能な限り足を運びますが都合によりどうしても行けないこともありますのでご了承ください。
▼オンラインで参加できる11月「体験入学」でコースの学びを一日体験してみませんか?
道端に咲く露草、その変種である青花(学術名:大帽子花)の青い色は布に付いても水で流れて残りません。その性質を利用して江戸時代から糸目友禅の下絵描きに使われてきました。
今回はこの青花のお話しと、水で流れてしまうこの青花でスカーフを染めるというデモンストレーションをいたします。工程それぞれで変わる色を通して染色が化学とつながっているということをお伝えします。後半には実際の授業の様子や卒業生の現在の活動をご紹介します。
▼青花については前回ブログでも紹介しております!
【染織コース】草津の青花を摘んで花びら染めをしました
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京都芸術大学 通信教育部 染織研究室ブログ
研究室が在学生・卒業生向けに情報発信しているブログです。こちらでも授業の様子や展覧会の情報などが豊富です。
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