PHOTO

PHOTO

和の伝統文化コース

2026年07月08日

【和の伝統文化コース】6月実施スクーリング科目ご紹介

こんにちは。和の伝統文化コースの鵜澤です。
今回は、毎年夏に行われている人気のスクーリング科目、三代目尾上菊之丞先生の「伝統文化実践II-3 T1」をご紹介いたします。
講師の菊之丞先生は、日本舞踊尾上流の四代目家元です。
この講義は、10年以上の長きにわたり続いてきた、ご長寿番組ならぬご長寿講義です。そのため、本ブログの記事一覧から過去に遡っていただくと、昨年度の記事や、コロナ禍でのオンライン授業の様子(2023年)(2022年)を見ることができます。
ぜひのぞいてみてください。

2日間にわたる講義では、座学と実践の二種類の学びを通して日本舞踊を体験します。

日本舞踊とは何か、を学ぶ



座学では、日本舞踊の概要や尾上流の歴史、日本舞踊における伝統と革新についてなど、日本舞踊に関するあらゆる知識を丁寧かつユーモアたっぷりに説明していただきました。

扇の扱い方。扇は伝統芸能の必須アイテムです。



座学の後には、実際に身体を動かしてみる時間が設けられています。この時間は、正座でのお辞儀の仕方や扇の扱い方、日本舞踊の型などを学びます。
1日目には、女の型、男の型、老人の型といったさまざまな人体の基本の型を実際にやってみました。2日目には、『屋敷娘』という演目の一部を、踊れるようになるまで練習しました。
『屋敷娘』は題名に「娘」とある通り、娘(少女)の初々しさを表現した可愛らしい踊りになります。
見た目は可愛らしい踊りなのですが、実際にやってみると姿勢も動きもとても難しく、学生の皆さんは本当に必死になって先生についていっていました。
その甲斐あって、講義の終わりには先生からお褒めの言葉を頂戴していました。皆さん、本当にお疲れ様でした。

日本舞踊の実践『屋敷娘』。内転筋が弱いと内股の足を維持するのが結構痛い。



長く続くこの講義ですが、今年ならではの話題にも触れておきます。やはり注目されていたのは、映画『国宝』でした。
映画の中でテーマのひとつとなっていたのが、血筋か才能か、という問題でした。
講義では、日本舞踊や歌舞伎の家が、血と才能の両方を強みにして、時には血のつながらない芸養子に家を委ねることで、長く継承されてきたという歴史的事実を語ってくださいました。
我々はエンタメ化された映画として、伝統芸能の外側からこの世界を覗き見るだけの、無責任な傍観者ですが、ひとつの芸事を伝承する家をずっと守り繋いできた人々が現実に存在していることを、リアルとして間近で感じることができるのが、この講義の魅力のひとつでもあります。
知識を得ることや体験することだけでなく、今目の前にいるその人から血の通った歴史を感じ取るという感覚的な学びも、こうした講義の大事な役割ではないかと思います。

映画や小説もいいですが、フィクションの世界を飛び出て、私たちと一緒にリアルな学びを体験してみませんか?

 

和の伝統文化コース|学科・コース紹介

大学パンフレット資料請求はこちらから

この記事をシェアする