この課程で資格取得を目指すメリットは?
ひとつは、「全国の仲間と一緒に、資格取得を目指すことができる点」です。学芸員という仕事には、知識や経験はもとより、さまざまな時代や地域や文化圏のものの見方や感性を受け入れ、ときにはそこから新しい価値を発見していく柔軟さが求められます。その点、本課程の受講生は、年齢も住んでいる地域も、もちろんそれまでの経歴やバックグラウンドもさまざまであり、お互いによい刺激を与え合うことができます。資格取得に向けて多くの人と切磋琢磨する経験は、自分自身の考え方を外に向かって開き、普段の生活では得難い刺激をもたらしてくれるでしょう。もうひとつは、「時間を有効に使いながら、自分のペースで学習を進められる点」です。レポート課題など、やるべきことは少なくはないのですが、それでもじっくりと時間をかけて、腰を据えて学芸員としての発想や思考を学んでいただくことができます。
どんな人に学んでほしいですか?
学芸員としての就職を目指す方。すでに博物館等の施設に、学芸員以外の職種でお勤めの方。ボランティアなどのかたちで地域の文化活動を支える立場の方。どなたでも、芸術・文化に携わりたいという意志と覚悟があれば大丈夫です。学芸員は大変人気のある職種であり、求人数に対して希望者の数の方が多いというのが現状です。しかし、人気があるということは、学芸員の仕事に魅力があるということにほかなりません。もちろん、資格を取得し、実際に仕事を探す過程では苦労もあるでしょう。けれども資格を得ることによって調査・研究の能力を高め、社会活動の実践力を身につけることは、視野を広げるチャンスでもあります。ぜひその入口である資格取得から始めましょう。
准教授
田中 梨枝子
幼い頃から絵を描くのが好きで、高校、大学とも美術系へ進学。大学卒業後、製菓会社の商品企画課に就職。その後美術館アルバイトから再出発、公立美術館学芸員、公立博物館学芸員、公共図書館司書として勤務し現職。働きながら大学院に通い、修士号、博士号を取得。美術館の教育活動に関心をもち、教育プログラムの企画・実践、教材開発等を行う。著書に『学芸員がミュージアムを変える!公共文化施設の地域力』(共著)、『阪神沿線まちと文化の110年』(共著)などがある。